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ピストル射撃で、あえてウィークハンドで練習する意味【海外の反応】

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「片腕だけがやたらとムキムキに発達してしまっている」というのをなにかにたとえるとしたら?最も当たり障りがなさそうなのは「シオマネキみたいな感じ」って表現かなあ……。

ガンプロで連載させていただいてる「ピストル講習会」、今月発売号ではメンタルトレーニング編の最後になる第3回を掲載、その後は据銃練習や筋トレなどの具体的な練習方法をお届けして終了という流れになる予定です。終了した後にはどうするかは現時点では未定ですが、少なくてもホビージャパン社から単行本としてまとめて発売ってのは無理っぽいです。KDPとかで一冊分にまとめたものを公開できないかと現在調整中です。

内容は、ピストル射撃に関する内容については木田知宏先生のピストル講習会で聞いた内容、メンタルトレーニングに関しては高妻容一先生の著書監修された本などから得た内容を参考にしつつ、自分なりに試したりした範囲で一般の方々にも伝わりやすいようにイラストや具体的な事例なんかも入れながら解説していったものです。特に木田先生の講習会は本当に得るものが多かったです。

その講習会で参加者全員が実際にやったトレーニングの一つが、時間を決めての据銃練習でした。15秒、25秒、35秒と時間を増やしながら、決まった時間、決められた回数の据銃練習を、決められたインターバルを挟んで行うというものです。「全ての基本になる」「毎日やらないと感覚が薄れる」「1日に使える練習時間が1時間しかないなら、射撃場に行って実射練習するよりも家でこの据銃練習をしていたほうがずっと良い」「むしろ実射練習は弊害」とまで言われる程に重要視されていたこの据銃練習ですが、特徴的だったのが合間に挟む長めのインターバルに、ただ銃をおろして休むのではなく左手(普段、射撃に使っているのとは逆の手)で銃を持って標的に向けて空撃ち練習をしてみなさい、と薦められたことでした。しかも、「余裕があれば片足立ちになってみたりしてください」とまで言われたり。

これは、「左手で撃つための練習」というわけではありません。よく言われる「身体の左右のバランスを整えるため」みたいなことも、特に言われませんでした。主な目的は、あえていつもよりずっと不安定な状態で銃を構えて狙おうとすることで、不安定な身体を安定させようとする脳の働きを活発化させることなのだというのです。効果はあるのかどうか? 左手で銃を持って、片足立ちになったりしてやたらと不安定な状態で必死になって銃を構えてトリガーを引いてとかやった後に、いつもどおりに右手に銃を持って構えてみるとやたらと安定する感覚があるのは確かです。これはこのトレーニングを教えてもらった(そして、おそらく毎日のようにトレーニングをしてる)皆さんの中にも、同じように感じてる方は多いんじゃないかと思います。

海外の射撃競技専門掲示板である「TargetTalk」でも、似たような話題でトピックが立って話が盛り上がっているところがありました。簡単に抜粋して紹介してみたいと思います。

射撃に使わない方の手でトレーニングすることについて

引用元:TargetTalk [Train the non shooting hand]


  • エアピストルの練習の際に、ピストルを持たない方の手(ほとんどの場合は左手)で空撃ち練習をすることは、何らかの効果があるものなのでしょうか?(カナダ)
  • 射撃技能の練習という観点で見るだけなら、常に利き腕(右手)だけで練習していてもなんの問題もありません。もっとも、少しの時間だけ左手でピストルを構えてみることで、姿勢の不快感が軽減されるということはよく知られています。しかし私は、そんな時間があったら利き腕での練習に費やすほうが良いんじゃないかと思っています。
    ただし、パーソナル・トレーニングやスポーツ・マッサージの観点から見ると少し話が変わってきます。筋肉のバランスを左右で整えたほうが良いことは確かです。「ノートルダムのせむし男」のような見た目になってしまう心配を防げます。体力トレーニングの観点では、「左右均等に鍛えろ」ってのは基本原則です。(イギリス)
ノートルダムのせむし男:15世紀のパリを舞台にした小説(出版は19世紀)で、何度も実写やディズニー・アニメで映画になったりオペラやバレエやミュージカルになってたりするんで説明の必要はないかもしれません。もっともピストル射撃をやりすぎることによって外見ですぐに分かるほどに左右の筋肉の付き方が変わったり、骨格が変形したりするってことはまず無いんじゃないかと思います。


  • 筋トレを目的として長時間の据銃練習をする際、インターバルで腕を休めている間は反対側の腕でトレーニングをしています。(ベルギー、ブリュッセル)
  • ウィークハンドで構えるだけでなく実際に射撃を行うことにより、プロセスについて全く新しい気づきを得ることができます。私は今、怪我をして利き腕が使えないため、ミラー・イメージのグリップを購入して練習を続けています。これは私にとって、冒険(アドベンチャー)でした。射撃を初めたばかりのころのような感覚で、撃ってはミスを修正、撃ってはミスを修正の繰り返しです。数ヶ月は続けていますが相変わらず不安定で、以前のスコアの1割ほどしか出ませんでした。しかしその経験は、私に多くのことを学ばせてくれました。
    あと数ヶ月もすれば怪我も治り、以前と同じ腕で撃てるようになります。そのときにまた尋ねて下さい。反対の腕で撃つことに効果があるのかどうか、確かなことをお答えできると思います。(マサチューセッツ州)
  • シューティングレンジで出会った人が、実際にウィークハンドでも撃つことがあるということだったので詳しく聞いていました。彼の言うことには、非常に良い点数、あるいは悪い点数が出たシリーズの後に、落ち着くために左手に変えることは有益だとのことです(といっても銃を構えるだけで実際に撃つわけではありません)。普段撃つ方の手で構え直してみたときに、いつもよりずっと安定しているように感じるとのことです。(カナダ)
  • 試しに逆の手で構えてみたからといってどこか痛くするわけでもありません。私も実際にやってみましたが、たしかに新しいものの見方を与えてくれます。
    私の場合ですが、照準する目は変更しなかったので前後サイトを揃えるためには銃を斜め後ろから握る必要がありました。私は左利き用・7度のグリップを持っていますのでソレを使えばより良い感じで構えることができますが、スタンスはよりオープン気味に回転させる必要があります。もっとも、「落ち着くため」に左手で構えてみるというだけならばグリップを変更する必要まではないと思いますが。(マサチューセッツ州)
  • ウィークハンドでの練習は、利き手でのトレーニングをより強化する効果があると主張する人って、けっこういますね。「アステリックス」に出てくるやり投げ男のようになりたくないなら、背骨に不均一なプレッシャーを与える運動をした後、反対側にも圧力を与えて左右の筋肉のバランスを取るというのは良いやり方でしょう。(国籍不明ですがおそらくフランス)
アステリックス:どう見てもディズニーっぽいけれどディズニーじゃなく、フランスのアニメなのだとか。


  • 私は以前、主にAPとFPを撃っているエリートシューターが、自分の射座で180°ターンして、普段射撃に使わない方の手と腕でリフティング/ホールディング・エクササイズをするのを見たことがあります。といってもキッチリとグリップして照準していたわけではなく、グリップや銃身を大雑把に掴んで上げ下げしていただけですが。私は、そのエクササイズが射撃に使う方の腕をリラックスさせるための方法だと信じています。長時間の試合などで射撃に使う腕が疲労し始めたのをリカバーして撃ち続ける際に、早く回復する方法の一つだと言われています。(オーストラリア、シドニー)

なんか、それぞれの国における「片腕だけ大きいキャラ」の一覧みたいになってますね。日本人的にはどこらへんが定番キャラになるんでしょうか。「花の慶次」に出てくる岩兵衛とか、「サムライスピリッツ真」に出てくるナインハルト・ズィーガーとか。前者はまだしも後者はマイナーすぎか……。

それはそれとして、少し賛否両論ではあるものの、基本的にはウィークハンドでのトレーニングを取り入れるのは良いことだという結論で良いようです。その理由については、よく言われる「左右を均等に鍛えてバランスを取るため」というものの他に、「利き手をよりリラックスさせ、回復を早めるため」なんて説もありました。「射撃を初めたばかりの頃のような不安定な感覚で撃つことが、多くの気づきをもたらしてくれる」という説は、木田先生に言われた「安定を司る脳の働きを活性化させる」というのに少し近いものがあるようにも思えます。

せっかくコメント欄もありますので、ウィークハンドでの練習について皆さんのご意見も書き込んでいただけると嬉しいです。やっているかやっていないか、やっている人はどういう効果があると感じているかといった情報をぜひみんなで共有していきましょう。

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