実銃射撃 海外の反応シリーズ

競技中にサイト調整ってするの?【海外の反応】

投稿日:2016年6月10日 更新日:

競技用の空気銃は、固定して撃てば「何発撃っても、ターゲットに開いた穴の大きさは1発だけ撃ったのとほとんど変わらない」くらいの精度を持っています。試合の最初と最後で弾着が変化するなんてこともありません。

それなら、一度サイトをキッチリ合わせてしまえば、もう二度とサイトを動かす必要なんかないんじゃないか……と思ってしまいますが、実際にはけっこう頻繁に動かすハメになります。新しく発売されるエアピストルのどれもが、サイトは特別な工具なしに素手のままで調節できるのが当たり前になっていることからも、「頻繁なサイト調整のしやすさ」は競技者が求めているものだってことがよくわかります。

それはなぜなのかってことが、ちょうど海外射撃掲示板で話題になっていたので簡単に抜粋して意訳してみました。
 

morini-sightモリーニのリアサイト。いまどき上下左右の調節にドライバーを使わないとならない前時代的な仕組み。正直、ちょっと不便だ。

競技中にエアピストルを調整するのはなぜ?

引用元:TargetTalk---Adjusting pistol during competition?


  • ISSFピストル競技の動画をYoutubeでいろいろと見てるんですが、気になることがあります。ほとんど全ての射手が、使用しているピストルのモデルに関係なく、ドライバーや他のツール類をテーブルの上に置いているということです。そして競技中にも関わらずピストルに対して何らかの調整を行っているのも良く見ます。
    これは、どういうことでしょう? サイトってそんなにすぐにずれるものなんですか? それともトリガー調整? 弾速? オリンピックで使用される高性能の競技用ピストルは、競技中にサイト調整の必要なんかないんだと思ってたんですが……?(アメリカ)
     
    →あなたが見たのと同じ動画を見たわけじゃないんで確かなことは言えませんが、多分それってサイト調整をしてるんだと思いますよ。(国籍不明)

 

  • 私は競技ピストルに関しては初心者ですが、トップクオリティのエアピストルが競技中にサイトの調整を必要とするような低品質だったりするはずないと思うんです。一度サイトを合わせれば、着弾位置が変化したりしないでしょう? 最初の数発、ウォームアップが必要なことはあるかもしれませんけれど、本射中に調整しなきゃならないようなことはないはずです。けれど、Youtubeを見ると射手はけっこう頻繁に銃に対して何かの調整をしているんですよ。どういうことなのか不思議でたまりません。(アメリカ)
     
    →銃には、確かに調整の必要はありません。しかし、射手には必要あるのです。射手の変化によって、着弾点の中心はターゲット上を動くので、その中心をターゲットのセンターに持ってくるために僅かなサイト調整を行います。もし、銃を万力に固定して撃つのならばサイト調整の必要はないでしょう。しかし「最高の射手」であっても決してロボットではありません。
    エアライフルのマッチを見たことがありますか? トップシューターは実に頻繁にサイト調整を行います。そりゃもう、全てのショット毎にサイトを弄くってる勢いです。指導者の中には、「10.5以上に入らなかったのならば、サイトを動かせ」と言う人までいます(10.5ってことは、つまりは1クリック以上、ど真ん中の10.9から外れているのならばって意味ですね)。それがスコアに繋がるのかそうでないのかはわかりませんが、少なくても「サイトを一度合わせたのならば、もう動かさなくても良い」という考え方は間違いだという有力な根拠にはなります。(国籍不明)
     
    →オープンサイトを使っている限り、射場の照明もまた小さな影響を与えます。ルールでターゲットが照らされる明るさは規定されているものの、どの射場でも全く同じというわけにはいきません。どの方向から光が来ているのかということも影響があります。とはいえ、私は光の影響はサイトのクリックにして2つ分以上の影響があるとは思っていません。(アメリカ・マサチューセッツ州)
  • よくわかりました。詳しく教えてくださってありがとうございます。
    ただ、サイト調整するだけならノブを回せば済む話なので、ドライバーは必要ないんじゃないでしょうか?(アメリカ)
     
    →手の形は毎日変化するので、プレパレーション(準備時間)内にグリップセッティングをする必要があります。また、リアサイトの幅や深さの調整も必要です。フリーピストルの場合、朝は寒いのでトリガープルを敢えて重くすることがあります。その日の天候(光の具合や風向き)にいったん合わせてしまえば、基本的にサイトはそれ以上は調整する必要がないので、多分、グリップの微調整をしているんじゃないかと思います。試合中に行うサイト調整は、するとしてもクリック数個だけです。
    なお、競技用ピストルの中には調整にドライバーの他アーレンキーやその他のツールを必要とするものもあります。(国籍不明)
     
    →私も、常にグリップ調整用のアーレンキーは持ち歩いています。ときどきやたらと手がむくんでるときがありまして……。天候のせいなのか、砂糖やコーヒーを摂り過ぎたせいなのか、食べ過ぎなのか、それ以外の理由なのかはわかりませんけれど。
    照明の具合に合わせてサイト調整をすることもありますが、私のファインベルクバウはサイト調整には特にツールを必要としません。(国籍不明)
     
    →確かにステイヤーのサイトは、上下左右の調整にツールを必要としないタイプですが、リアサイトの幅と深さ、あとEVO10から追加された機能として前後サイトの傾き調整には工具が必要になります。もっとも、さすがにそんな箇所を試合中に弄くったりはしません。
    上下左右調整を1~2クリック程度は、時々行う必要があります。(ポルトガル・リスボン)
     
    →モリーニ162のサイト調整にはドライバーが必要なんです。(アメリカ太平洋岸北西部)

 

  • 試合中に選手がドライバーをつかむとき、彼らが調整しようとしているのはサイトの上下左右じゃなくて、リアサイトの幅です。サイトの上下左右を、たかが10発かそこら撃った結果を参考に1クリック動かして「良い感じになった」とか言ってるのはナンセンスな話です。。
    私はサイト調整なんかしませんが、試合が終わって60発の弾着をまとめてみれば正確に中央に集まっています。(国籍不明)
     
    >上下左右じゃなくリアサイトの幅、上下左右を調整するなんてナンセンス
    申し訳ありませんが、それは純粋に間違いです。
    もちろん、選手はリアサイトの幅を調整することもありますが、それと同じくらい上下左右の調整も行っています。予選を撃っている間に身体筋肉の緊張具合は頻繁に変わり、それは自然狙点の位置の変化となって現れます。それがファイナルともなれば、開始時にはリセットされた形になる上に撃ってるうちに自然狙点はまた変わってきます。メダルポジションまで進めればなおさらです。(イギリス・ライスリップ)
     
    →上のイギリスの人に一票。(ポルトガル・リスボン)

 

  • 「サイトを動かすこと」に対して極端な恐怖を感じる人っているよね……。10点圏って、クリックでいったら3~4クリック程度。視覚や身体感覚の変化はそれ以上だ。(国籍不明)
     
    >「サイトを動かすこと」に対して極端な恐怖を感じる人
    ちょっと名前が思い出せないんですがトップランクの射手の話です。その選手は試合中、絶対にサイトを動かさないんですが、その理由を尋ねると「勝ちたいから」というのが答えでした。(ミネソタ州)

 

  • ピストルによっては、リアサイトの幅を調整するということは左右の調整も同時に行ってしまうことになる製品もあるということにも注意が必要です(リアサイトブレードが片方だけ動くタイプ)。
    また、1クリックで弾着が動く量を正確に把握しておくことも重要です。上下調整の1クリックと、左右調整の1クリックは、通常弾着の移動量は異なります。もしあなたのピストルのリアサイトが「片側のブレードだけ動くタイプ」だった場合、リアサイト幅を動かした後に左右調整をどの程度行えば真ん中に戻るのか確認しておきましょう。(イギリス)

照明の具合、身体感覚の変化などに合わせて頻繁にサイト調整するべしって人が多いのですが、少数派ではあるもののサイト調整なんかする必要なしって言う人もいたりして、意見が分かれてます。どっちが正しいのか間違ってるのか、ちょっと私には判断がつきません。

なお、先日「電子標的に隠された衝撃の真実」と題して、電子標的の場合は黒丸の中心が「10点ど真ん中」にはなっているとは限らず、場合によっては左右または上下に少しズレていることもあるため、射手は試射の間に「本当のど真ん中はどこなのか」を探しだしてサイトをそこに合わせておく技術が必要になる……ってことを書いたことがあります。「競技中の頻繁なサイト調整」をトップ選手が行う理由の一つは、もしかしたらそれなんじゃないかなとも思うんですが、少なくてもこのスレッドではそういうことを言い出す人はいませんでしたね……。

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