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空撃ち練習用ターゲットの高さを計算するソフト

投稿日:2020年2月12日 更新日:

近距離に縮小ターゲットを貼るときに、適切な高さを計算してくれる便利なサイトを見つけたので紹介します。

自宅で据銃練習をする時、白い壁に向かって前後サイトの揃い具合だけに注目して練習することもありますが、実際にターゲットの黒丸を壁に貼ってそれに対して狙いをつけながら空撃ちして練習することもあります。

ここでは、黒丸を壁に貼って狙いながら練習する場合の話です。公式で使うのと同じターゲットを、公式ルールと同じ距離の同じ高さに設置することができれば理想なんですが、よっぽど恵まれた環境にいる人でもなければ、部屋の中に立ったときに壁までの距離はエアピストルの10mはもちろんAPSの5mを確保するのだってけっこう難易度が高いんじゃないかと思います。そのため、通常は本番よりも近い距離に、本番で使うよりも縮小したターゲットを設置して練習することになります。

大きさをどのくらい縮小すればよいのか……はそれほど難しい問題ではありません。公式の半分の距離なら大きさも半分、1/3なら大きさも1/3です。APSターゲットの場合、ターゲットまでの距離は5mで黒丸の直径は22mmですから、自宅で3mの距離で練習をするのなら13mmほどの大きさの黒丸を描いて壁に貼り付ければOKってことになります。

ただ、高さについては少々やっかいです。APSの場合、床面からターゲットの中心までの距離(高さ)は140cmと定められています。
※ちなみにエアピストルやエアライフルも同じ140cmです。ただし、プラスマイナス5cmまでの誤差が認められていることと、射場内に並んでいる他のターゲットとの誤差はプラスマイナス1cmまでに収めることが要求されていることなどが細かな違いになります。
なら縮小ターゲットも同じ140cmの位置に貼ればいいじゃないかというと、そうはいきません。ならどのくらい高い位置に貼ればいいのか、逆に低い位置に貼ったほうがいいのか? これは、「人によって異なる」というのが回答になります。こうすれば万事OKという簡単な正解が無いのです。

成人の場合、身長はだいたい160~180cmくらいだと思いますが、そうなると目の位置はほとんどの場合140cmよりも高くなります。つまり、ターゲットを見下ろしながら撃つ形になります。本番と同じように構えて撃つためには、近くに置く縮小ターゲットはルールで定められた140cmよりも高い位置に設置する必要があります。

多くの成人男性の場合はターゲットを見下ろして撃つ形になるので、近い位置のターゲットは高めに設置する必要がある。本番と同じ高さに設置すると、狙いをつけたときの腕の高さが本番よりも低くなってしまう。


身長が140cmそこそこかそれより低い射手の場合は、ターゲットを見上げて撃つ形になる。この場合は近くに設置する縮小ターゲットはルールで定められた高さよりも低めに設置しなければならない。


射撃姿勢を取った時の自分の目の高さが何cmなのかということと、縮小ターゲットを設置するのは何mなのかということさえわかれば、どのくらいの高さに設置すれば良いのかは計算で求めることができます。比例する三角形の辺の長さを求めるみたいな問題ですね。中学校、いや小学校の算数?くらいのレベルになるでしょうか。たいして難しい計算というわけじゃないんですが、世の中には便利なものを作ってくれる人がいまして、必要な数字を入れれば設置するべきターゲットの黒丸の大きさと高さを計算して表示してくれるソフト(というかエクセルのファイル)を作って公開してくれている人がいました。

ライフルやピストルの、ターゲットの高さおよびサイズの計算機

Olympicpistol.com [Rifle and Pistol Target Height & Size Caliculator]


ダウンロードおよび使い方です。まずはページタイトルのすぐ下にある「Download the target size and height calculator」をクリックします。


そうするとGoogleドライブのダウンロードページに飛ぶので、メルアドとFirstName(名前)、LastName(姓)を入力して「送信」をクリックします。全部デタラメなもの入力しても特にペナルティがあるわけじゃないようですが、そうするか正しいものを入力するかはご自身で判断してください。


キャプチャ画面(ロボットでないことを確認するための簡単なクイズみたいなもの)が出てくるので、指示に従って「確認」を押して下さい。間違えてもやり直せるので、そんなに悩まなくても大丈夫です。


ダウンロード画面では、エクセルのファイルとOpenOffice(無料のエクセル互換ソフト)のファイルが選べるようになっています。エクセルをお持ちの方は上を、エクセルが自分のPCやスマホにインストールされていなくて無料ソフトでなんとかしたい方は下を(もちろん、普段からOpenOfficeを使っている人も下を)クリックしてください。しばらく待つとダウンロードが始まります。


エクセルやOpenOfficeのインストールについては、そのくらいは自分でできるものとして話を進めます。これはダウンロードしたファイル(今回はOpenOffice用です)を開いたところです。


まず、射撃姿勢をとったときの床から自分の目までの高さを入力します。あ、その前に計測しないとダメですね。正確を期すなら実際に銃を持って構えた状態で、誰かにメジャーを使って測ってもらうのがいいんでしょうけれど、自分で部屋の中で姿勢をとりながら、右足の親指でメジャーの片方の端を床に押さえつけて目の高さまで引っ張り上げて測るだけで全然OKだと思います。


デフォルトだと169.5というかなり大きな数字(目の高さがこのくらいってことは身長は190cm近くありそうですね)が入っていますので、それを自分の数字に書き換えます。枠をクリックすると上にある入力欄に書き込めるようになるので、もともと入っている169.5という数字を消して自分の数字に書き換えます。


次に種目を選びます。「Event」というところの下にある枠をクリックすると、その横に下向き矢印のボタンが現れます。


その下向き矢印ボタンをクリックすると、ずらっといろんな種目が一覧になって現れます。この中から自分がやってる種目を選べばいいわけですが、APSカップのブルズアイは残念ながらこの中にはありません。でも大丈夫です。一番下にある「Custom」をクリックしてください。


Custom(カスタム)はターゲットまでの距離や黒丸の大きさ、ルールで定められているターゲットの高さなどを自分で入力できるようにするモードです。赤枠で囲った部分が入力欄です。


APSカップ・ブルズアイ競技のルール通りの数値を入力します。Distance(ターゲットまでの距離)に「5」、BlackDiameter(黒丸の直径)に「2.2」、Height of Target(ターゲットの高さ)に「140」と入力してください。変更したい枠をクリックしてから、上のほうにある入力欄に出てくる数字を書き換えます。


最後に、自宅練習をする際のターゲットまでの距離を入力します。もともとは1.25mというかなり近めの距離が入力されています。その数字が書かれている枠をクリックして上にある入力欄に出てくる数字を書き換えます。


「3」を入力したところです。私(床から目までの高さが167cm)の場合、APSターゲットを3mの距離に設置して練習するときは、Height of center of Target(ターゲットの中心の高さ)は150.8cm、Printed Black Diameter(印刷する黒丸の直径)は1.32cmである、ということがこの結果からわかります。


いままで、「なんとなく」で貼り付けていたターゲットの高さが、この計算機を使えば完璧にルールどおりに設置できるというのはありがたいことです。やってること自体は対して高度な計算ってわけでもないのは確かですが、いざ自分のためにやろうとすると面倒になって「まあ、だいたいこんな感じかなあ」っていい加減な場所に貼り付けちゃったりしてるのが現実ですから……。

ただ、提供元サイトにも書かれていることですが、注意点があります。ときどき、壁に貼ったターゲットの高さを少しだけ上げたり下げたりと変化をつけて練習したほうがいいということです。実際の射場では、ターゲットの高さってのはけっこうまちまちです。エアピストル/エアライフルの世界ですら、公式ルールでプラスマイナス5cmとけっこうでかい誤差が許容されているほどです。「どこそこの射場は的がやけに高い/低い」という話は、射撃仲間と話をしているとお約束のように出てくる話題だったりします。

決まった高さでだけ練習していると、高さが少しでも変わると気になって据銃がいきなり不安定になってしまう、ということになりかねません。普段からターゲットの高さはある程度は変わるものだという環境に慣れておけば、自分の据銃も許容範囲が広くなって違う射場に行ったときの戸惑いが軽減されるという利点があるようです。

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