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射撃用カラーフィルターをリニューアル

投稿日:2017年3月12日 更新日:

 

filter-color02filter-blightness02通販よりも、実際に大会の会場で興味を持った選手の方に購入していただくことが多いカラーフィルター。色の組み合わせを見直し、10色全部が違うパターンにリニューアルしました。色の変化重視の5色セット、濃さの変化重視の5色セットの2種類、それぞれ1200円です。【あきゅらぼ通販】にて販売中です。

照準する目の前に濃さや色の違うフィルターを配置することで、標的の見え方が変わります。かつては「射場が屋内か、屋外か」の違い、あるいは「屋外射場で、晴れか曇りか」の違いに対応する程度で良かったのですが、電子標的時代になった今は標的自体がすごく明るく光るものが増えてきた関係で、標的のメーカーや仕様の違い、さらには射撃場の明るさの違いなどによって標的の見え方が大きく変化するため、標的の見え方を微調整できるフィルター類の重要性はより増してきています。

若いころは持って生まれた眼の調整機能でなんとかなるのですが、40過ぎて調整機能が衰えてくるとそうもいってられません。射場や標的によって、さらにはその日の体調によってフィルターの組み合わせを考えないと、1時間以上の試合時間を視力を保って乗り切るのは難しいものがあります。

これまでも何度か色の組み合わせを変更してきましたが、今回は購入いただいた方の意見や自分自身で使ってみた感想、それと「銃砲店で売ってる、ちゃんとしたフィルター」を使わせてもらった経験を元に、より合理的で組み合わせによって生み出せるバリエーションの幅を増やした組み合わせになっていると思います。
 

filter-blightness02まずは、「濃さの変化」を重視した組み合わせの集合写真です。これまでは、とりあえず定番ってことで入れてあったイエローを外して、少しだけ紫っぽい(赤みがかった)グレーに入れ替えました。
filter-00色合いの変化を写真で紹介します。まずはフィルター無しでの標的の見え方。場所は長瀞射撃場です。
filter-06-brownブラウン(集合写真では左上)。カラーフィルターのセットの類にはかならず入ってる色ですね。念のため書いておきますが、右半分がフィルターを通した色、左半分はフィルター無しでの色です。
filter-07-glay1濃いグレー(集合写真では左下)。単体で使うのも良いですが、他の色との組み合わせで標的の明るさを調整するための「プラスアルファ」としての使い方がメインになるんじゃないかと思います。
filter-08-glay2中くらいの濃さのグレー(集合写真ではクリップに付いてるもの)。
filter-09-glay3薄いグレー(集合写真では右上)。
filter-10-violet2薄い紫(集合写真では右下)。写真では薄いグレーとの区別がほとんどつきませんね……。フィルター単体で見るとけっこう色合いが違うのですが。

濃さが違うだけのグレーを3種類用意しました。カラーフィルターの選び方は、まず「その射場の照明に適切な濃さを見つける(光の強さを調整)」というのが重要で、その次に「その射場の照明に適切な色を見つける(スペクトル分布を調整)」という順番になるそうです。色よりも濃さが適切なことが大事ってことですね。なので、どんな色のフィルターを使うときも、この3種類のグレーと組み合わせることで濃さも広い範囲で同時に調節ができるようになった、というのがリニューアル版のカラーフィルターセットの利点です。
 

filter-color02次に、「色の変化」を重視した組み合わせです。以前は真っ赤に近い色だったフィルターがありましたが、「これはいくらなんでも赤すぎる。これとイエローの中間くらいの色があったら欲しい」という要望が多く寄せられましたので、ちょうどそんな感じの色のアクリルを探してきて入れ替えました。他は以前と同じです。
filter-05-yellowイエロー(集合写真では左上)。これもフィルターセットでは定番です。「コントラストが高まって見える」と言われてますが…。
filter-04-blueブルー(集合写真では左下)。紫を使うほどじゃないけれど、ちょっと青みが欲しいというときに他のフィルターと組み合わせると良い感じになることがあります。
filter-03-violet紫(集合写真ではクリップに付けられているもの)。これが妙にコントラストが高まって標的が明らかにはっきりくっきり見えるので、射撃用フィルターとしては第一候補に上がる色です。銃砲店で売ってるホンモノの射撃用フィルターだと、もうちょっと赤みがかった色になっていて、もっと標的がハッキリ見えます。
filter-01-orangeオレンジ(集合写真では右上)。これ単体で使うのは難しいかもしれませんが、他の色と組み合わせで効果を発揮することがあります。あと、直射日光が照りつける屋外だと良い感じになることも。
filter-02-pinkピンク(集合写真では右下)。フィルター単体で見ると黄色に見えますが、光を通して風景をみるとわずかに赤っぽく、まさにピンク色に見えます。「ちょっとだけ赤みを足したい」というときに使えます。

赤みがかった紫というのは、今のLEDがメインとなっている照明だとすごく効果が高いらしく、射撃用フィルターやサングラスの定番になっています。オリンピックや世界大会を見ても、紫っぽい色のサングラスを付けてる選手を見る頻度が高くなってきています。

射撃用品として売ってる「ホンモノの射撃用フィルター」は、普通の紫より若干赤が強く、そのものずばりの色合いのものが市販の透明アクリルには見当たりません。なので、他の色との組み合わせでなんとか近い感じにしていく方向で工夫するわけです。「紫+オレンジ」とか「紫+ピンク」というのもなかなかイケますが、「紫+ブラウン」や「グレー+ピンク」ってのも射場によっては良い感じです。

とにかくとんでもない組み合わせが考えられるなか、準備時間やプレパの時間を使ってあーでもないこーでもないと試行錯誤して最適な組み合わせを見つける、それだけで「目が衰えてサイトが見えなくなってきたせいで大外しする」ことによる得点マイナスを大幅に減らすことができます。年寄りだと「目のせい」でのマイナスだけで1試合あたり数十点くらいは行くんじゃないでしょうか。

購入は「あきゅらぼ通販」からどうぞ。

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filter-use2なお、よく聞かれる質問が「射撃用メガネのレンズに取り付けは可能だろうか?」というものです。大丈夫です、問題なく付けられます。ホンモノの射撃用フィルターに比べると不格好で、少々重くはなりますが十分許容範囲だと思います。
filter-use1アイリスシャッター付きの場合は、フィルターを前方じゃなく後方側(裏返し)にして取り付けると上手くいきます。クリップ部分の位置は、アイリスシャッターの調整レバーに干渉しないように工夫してください。

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