実銃射撃 海外の反応シリーズ

ワルサー vs モリーニ、どっちがいいかな?【海外の反応】

投稿日:2016年7月24日 更新日:

多分、この日本において最も有名な銃器メーカーといったら、ワルサーだと思います。ルパン三世が使うワルサーP38、ジェームズ・ボンドが使うワルサーPPKといった具合に、有名なキャラクターの使用銃としてメーカー名を含めて銃の名前を耳にする機会が、格段に多いからでしょう。

軍用ピストルのイメージばかりが先行しているワルサーですが、スポーツ射撃用の競技銃のメーカーとしても一流です。あの、おなじみのS字にカーブしたリボン形状のロゴが付いた「ワルサーの銃」を、エアライフル射撃やエアピストル射撃で使っている射手は日本にも大勢います。
 

640px-Walther_Logo.svg第二次大戦前から続いている数少ないドイツの銃器メーカーがワルサー。当然、戦時中はナチスの銃を作っていた経歴も持つが、スポーツ用の平和な銃のメーカーとしても一流だ。

ただ、確かに一流だしトップブランドの一つではあるのですが、トップシェアかどうかと言われると正直、「ちょっと、違うかも」と答えざるを得ません。エアライフルの世界ではファインベルクバウが圧倒的トップシェアだし、エアピストルの世界ではステイヤーが圧倒的で、次いでモリーニが少しって感じになります。スモールボアライフルの世界でもアンシュッツの牙城を崩せるメーカーは存在しません。

このブログはピストル射撃メインのブログなので、エアピストルに限って見てみましょう。ワルサーのエアピストル、現行の最新型はLP400です。発売は2010年。1個前の型になるLP300とは、「なにからなにまで違う、全くの新型」として、鳴り物入りで登場しました。発売当時の國友銃砲さんのブログからも、その意気込みが伝わってくるようです。

ですが、現時点で使用者は多いかと言われると、残念ながら「めったに見ません」ってのが回答になります。相変わらずトップシェアはステイヤーのLP10およびLP10E、あと何故か最近増えてきているモリーニCM162Eが目立ち、ワルサーは女性シューターにちらほら見ることがあるかどうかって感じですね。LP400の利点の一つが「軽い」ってことなので、重い銃が辛い女性にはありがたい存在になるらしいです。
 

hujieda-07何年か前の藤枝で撮影したLP400。バレルシュラウド横にある大きなロゴがなければ、全体的なシルエットはLP10に良く似ている。バレルシュラウドがなくバレルが剥き出しのタイプや、カーボンを多用して軽量化を図ったモデルなど、バリエーションも多い。

果たして、LP400はモリーニやステイヤーに比べて、良い銃なのか悪い銃なのか? 今、APを所持しようとする人が購入したとして、その選択は正しいものなのか誤ったものなのか? ちょうど先日、「さすがにそろそろAPの推薦が下りるハズ」という方からLP400について質問がありましたので、その方へのお祝いとお見舞い(なんか身体の調子が悪いとか)を兼ねて、海外掲示板におけるそのものずばりのスレッドを翻訳してみたいと思います。

なんか、やたらと議論が盛り上がったスレッドになってまして、物凄い長文になります。話がそれた部分は別エントリーに分けましたが、それでもけっこうな大作になりますのでお覚悟のほどを。

ワルサーLP400 vs モリーニ

引用元:Walther lp400 vs morini (TargetTalk)


  • いま、新しいエアピストルを買おうといろいろ情報を集めているんですが、モリーニとワルサーLP400を使っている方、どんな感じなのか教えて下さい。(アメリカ・フロリダ)
     
    トップシューターの中に、LP400を使ってる人がほとんどいないって時点で答えは明らかだと思いますが。
    LP400のトリガーは、販売されている競技用ハイエンドAPの中でも最悪の部類に入ります。正直、「良い点」なんて思いつきません……いや、重さ(多分、最軽量)は良い点と言えるかもしれません。
    もちろん、リアサイトは悪くないんですが、ちょっとゴチャゴチャしすぎで好きになれません。(ドイツ)
     

    ※訳者注……この、「トップシューターの中にLP400を使ってる人はほとんどいない」という発言には、大勢の人から「ふざけんなそんなわけねーだろ」と総ツッコミが入りました。その上で、「そもそも、トップシューターが使っているからといって、良い銃だってことになるのか?」という根源的な疑問を持つ人も現れて、ちょっとスレッドがカオスなことになりました。なので、そういったことに関連する書き込みは今回のエントリーからは省いて、また別の機会にまとめて掲載することにしたいと思います。

     
    私はLP400を使ってる人は知りませんが、何人かのモリーニユーザーを知っています。モリーニユーザーはみんな実に礼儀正しく素晴らしい人格の持ち主ばかりです。彼らは他のAPユーザーよりもずっとドライファイア練習を数多く行っています(機構的に、モリーニは空撃ち練習がやりやすいからでしょう)。(アメリカ・ニューハンプシャー州)
     

    ※モリーニユーザーの一人である訳者注:なにこの褒め殺し(^^;) ステマか、これがステマってやつなのか!?

     
    →LP400のトリガーは、驚異的なほどに私の好みにピタリと合う調整をホールドしてくれています。なんで多くの人がこのトリガーを嫌うのか私にはよくわかりません。ワルサーはファンタスティックなトリガーで良く知られているメーカーです。(アメリカ・カリフォルニア州)
     
    →私のLP400のトリガーは、LP10のトリガーとほぼ同等です。元々は、ヘアクリップみたいなスプリングが使われていましたが、ワルサーがアップデートしたので、私は自分のLP400のスプリングも新型に交換しています。(国籍不明)
     
    ええ? 私たちは、同じAPのトリガーについて話しているんでしょうか???
    私が所属しているクラブの一つが、やめろっつーのに聞かずにLP400を2丁も買ったのですが、クラブ員は誰一人としてそれを使おうとしません。旧型のワルサーユーザーですら。クラブの部長は、自分でそのLP400をしばらく撃っていましたが、結局別の銃を自腹で購入しました。(ドイツ)
     
    >モリーニユーザーはみんな実に礼儀正しく素晴らしい人格の持ち主ばかりです
    確かに、私は大勢のモリーニユーザーを知っていますが、そのほとんどは実に礼儀正しい。同意します。
    私が唯一知っているLP400のシューターは、「munkhbayar dorjsuren」です。旧ドイツのチャンピオンであり、オリンピック銅メダリストでもあります。彼女は実に好人物です。彼女と会話をするのが私は大好きです。(ドイツ)

 

訳者注……ムンクバイヤー・ドリスレン(munkhbayar dorjsuren):モンゴル生まれ。1992年バルセロナ五輪ではモンゴル代表として25mピストルで銅メダル、2008年北京五輪ではドイツ代表として25mピストルで銅メダル。1969年生まれの47歳。モンゴル人って日本人と顔立ちが凄く似てるって聞きますが、この人は本当に「そこらへんに普通にいるお姉さん」というか、あれ?知ってる人?って思っちゃうくらいに身近な雰囲気があります。
【Photo】gettyimages

 

  • LP400は良い銃ですが、幾度もの修正を加えられたトリガーユニットには数多くのバージョンがあることと、初期の製品にはシリンダー周りに問題があったことには注意が必要です。銃自体が軽いので、バランス調整の幅が広いのが特長です。グリップの角度は前後方向・左右方向ともに調整することができるので、モリーニCM162EIのグリップと全く同じ状態にすることも可能です。私は、チームメートがLP400を使って非常に良いスコア(570以上)を撃つのを見てきました。
    私の観察眼が正しければ、LP400のトリガーユニットは、ヘンメリー/ワルサーAP40、そしてその起源となったヘンメリー480にそのルーツがあります(カール・ワルサーのWebサイトにあるPDFを御覧ください)。レバー類の基本的な配置は同じですし、世代毎に若干の変更はあるものの最終的な形状および調整ネジの配置に共通点があります。
    モリーニCM162Eは、全く異なる進化の過程を持っています。電子トリガーに最適化するためにあまりにも独自の進化をしています。しかし全体的なデザインやバランスは、初期のものと大きくは変化していません。グリップ内に配置された電子機器はグリップを若干太めのものにしており、またLP400のように角度調整ができません。
    全体的に見て、モリーニの方がより成熟していると言えますが、LP400・モリーニともによく出来た銃だということには変わりません。(ギリシャ・アテネ)

 

  • 昨年、試合でワルサーLP400のユーザーと一緒になりました。なぜワルサーに決めたのか聞いてみたのですが、彼は他にもモリーニ、パルディニー、ステイヤー、ワルサーと競技用エアピストルとして販売されているほぼ全てを購入して実際に自分で試し、最終的にワルサーに決めたのだとのことでした。興味深いやり方ではあります……もし資金が許すのなら。(アメリカ・ジョージア州)
  • みんなが好き勝手にワーワーと自分の意見を言ってるのを見るだけじゃなく、本当に有益な情報を得たいと思っているのなら、質問者さんは「なぜ、数多くのエアピストルから、その2種のうちどちらかというところまで選択肢を絞ったのか?」という思考の過程を明らかにして皆と共有するべきです。(アメリカ・ニューハンプシャー州)

 

  • ちょっと基本的なところに立ち返ってみましょう。「その違いが、何をもたらすのか?」(アメリカ・アリゾナ州スコッツデール)
     
    >「その違いが、何をもたらすのか?」
    何も。何もありません。……が、それじゃこのスレッドが終わってしまいます。(アメリカ・ニューハンプシャー州)

 

  • 私はLP400を買ったことがありますが、すでに売ってしまいました。使用していたのはわずか1年半です。この銃には、技術的な問題があります。
    替わりに、私はモリーニCM162EIを購入しました。この銃を理解するには少々の時間が必要ですが、私はそれを含めて楽しんでいます。私には、少しでも自分の調整が悪いと銃のせいにしてやたらと調整箇所をいじくり回す悪い癖があったので、この銃の調整可能な箇所の少なさは、逆に好印象です。
    集弾性能、トリガーの具合、サイトの見え方、工場出荷状態でのグリップの感触、どれもが素晴らしいです。
    私はステイヤーLP10も持っていますが、撃つことはほとんどなく単なるコレクションと化しています。
    結論:モリーニを買いましょう。(国籍不明だけれど、なんとなく中南米っぽい)

 

  • たくさんの返信、ありがとうございます。
    このスレッドが、「好きなボーイズバンド」を語り合う場にならないよう、軌道修正を図りたいと思います。
    私はずいぶんと長い間、ピストル射撃競技の世界から離れていました。私はフロリダ在住ですが、ここは色んな種類の射撃を自由に楽しめる楽園みたいな場所です。センターファイアライフルやスモールボアライフルでの射撃をここ3~4年ほど楽しんでいましたが、ここにきてオリンピックスタイルのピストルやライフル射撃を再開したいと思った次第です。
    私が所持しているエアピストルは、ワルサーAP201という骨董品ですが、過去にはこれで撃った成績で五輪予選に招待されたこともあります。ステイヤーを購入しようと思ったこともあります。AP201よりも優れていると思ったからです。
    こういった競技用ピストルは、固定して撃てば1ホールに集まる精度を持っています。私が知りたいのは、実際に競技に使った時にどういう作用があるかといったことです。
    あと、私は機械式トリガーの銃を選ぶつもりです。(アメリカ・フロリダ)
     
    >機械式トリガーの銃を選ぶつもり
    それを最初に言って下さい。モリーニっつったら電子トリガーの代名詞みたいなもんです。(イギリス・ライスリップ)

 

  • 私はちょうど先日に、息子のためにLP400コンパクトを買い、自分が使っているモリーニCM162EIと比較する機会を得たところです。まずワルサーのトリガーですが……まあ、良い感じです。セカンドステージが、非常に短い「ロール」に感じます。ブルズアイ用にカスタムした1911なんかが典型的ですが、あのロールトリガーとまるっきり同じです。そういうのに慣れてる人もいると思いますから、私はそれをもって「悪い」と断ずることはできません。
    モリーニは電子トリガーで、非常にクリスプです。
    ワルサーのバランスは、フロントヘビーなモリーニと比べると少し良いと感じます。グリップはワルサーの方が好みです。手が小さいシューターにとってはより快適に感じるんじゃないかと思います。
    ワルサーの欠点といったら、その軽さです。モリーニと比べると、構えた時に安定しません。
    サイトは、ワルサーもモリーニも両方とも素晴らしい出来です。ただ、ワルサーのサイトは調整に六角レンチが必要になります。(国籍不明)
     

    ※訳者注……モリーニのサイトも調整にはマイナスドライバーが必要ですけれどね。「いまどき、工具を使わないと調整できないサイト」ってのも、モリーニの時代遅れな点の一つです。

     
    >セカンドステージが、非常に短い「ロール」に感じます
    あなたが感じたその「ロール」は、シアの噛み合いを調整することで排除できます。それにより、クリスプなリリースを実現することができます。(オーストラリア)

  • 皆さんの書き込みを読むと、モリーニがより精巧に作られた「寛容」なAPだということがよくわかりました。ありがとうございます。(アメリカ・フロリダ)
     
    >モリーニがより精巧に作られた「寛容」なAPだ
    それは単に、「誰かが、それを良いと思った」というだけのことでしかありません。あなたは、まだちゃんとした理解にたどり着いていないように見えます。こういったタイプのスレッドは必然的に「盲人と象(※)」になります。
    「私はエアピストルXが好きです。なぜなら、失敗したショットも8にとどまり、7を撃つことがないからです」
    「私はエアピストルYが好きです。なぜなら、上手く撃てたショットが10点のより中心に近いところに入るからです」
    「私はエアピストルZが好きです。なぜなら、前方寄りのバランスが構えた時により安定感を出してくれるからです」
    「私はエアピストルQが好きです。なぜなら、人差し指がトリガーの上にちょうどピタリと座るからです」
    「私はエアピストルJが好きです。なぜなら……」
    「私はエアピストルKが好きです。なぜなら……」(アメリカ・ニューハンプシャー州)
     

    ※訳者注……「盲人と象」:有名なフレーズなので敢えて注釈付けなくても大丈夫かとは思いますが念のため。インド発祥の寓話で、日本だと「群盲象を撫でる」とか「群盲象をなでる」なんて表現をされることが多いですね。同じ一つの真実に対して大勢が語っているのだけれど、語る言葉はまるで別々なことはよくあるという事実から、意見が異なる相手に対しても寛容になれという教訓を示すものです。

 

  • 問題は、「誰一人として理解することが出来ない、微妙な人間工学的な要素が存在する」ということです。
    私はパルディニーSP.22と、ベネリMP90Sを持っています。MP90Sを娘に貸した後、私は数年間パルディニーをベネリと同様に上手く撃てるよう、いろいろと試しました。例えば、グリップを自分の手に適した形にモディファイしたり、バランスを調整したり、トリガーを調整したりといったことです。しかしそういった努力にも関わらず、最後まで私はパルディニーを自分に合わせることができませんでした。
    結局私は2丁目のベネリを購入しました。その直後にNRAブルズアイのスコアが5ポイントUPしました(270→275)。私がまだ老人では無かった頃には、フラフラの据銃やグリップの不安定さといった悪癖にも関わらず290オーバーを余裕で撃てていました。ベネリは、こういった悪癖への「寛容さ」があるように感じます。トリガーを少々アグレッシブ気味に引いてしまった時でも、7ではなく8や9に入ってくれます。理由はわかりませんが……。
    ほとんど古代遺産みたいなTOZのフリーピストルを撃っている人は、まだ大勢います。その理由は、「この銃は、とても寛容だから」というものです。しかし、「なぜ?」という問いに答えられる人はいません。モリーニCM162EIのデザインははっきり言って古めかしいもので、カウンターリコイルシステムなどの先進的な装備を何一つ備えていませんが、それでも現在において数多くの主要なイベントでメダルを量産しつづけています。
    手にすることができたそのピストルが、あなたにとってどれだけ能力を発揮できるものになるのかを事前に知る方法は存在しません――残念ながら。最低でも、まず1丁は実際に手にしてみて、どんな感じなのかを実感してみることは必要です。さらに確実を期するなら、ある程度の期間実際に撃ってみて、自分の手の中でそのピストルがどのように動作するのかを確認する必要もあります。誰か他の人にとっては良い働きをする要素があっても、それはそれほど大きな意味を持ちません。
    銃の良し悪しの判断は、射手がどのくらいのレベルにあるか(どの程度の点を撃つ人なのか)によっても変わってきます。550を撃てないようなら、それは何らかの人間工学的な問題が、ピストルと射手との間に存在していることの証拠です。570以上を撃つようなレベルになってくると、それまでは問題とはならなかった些細な要素が重要になってくることがあります。
    大抵の問題はグリップデザインの違いによって生じるもので、それは最終的には解決することが可能ですが、多くの場合解決には時間がかかるものです。もし、工場出荷状態で「しっくり来る」グリップを見つけることができたのなら、それは射撃人生において転機をもたらす勝利のカギとなる可能性があります。私はこれまで、3種の異なるグリップを自分のパルディニーで試してきました(その中にはベネリのグリップを作っているのと同じメーカー製のものも含みます)が、未だにベネリのグリップ(それも工場出荷状態のままのもの)と比べて「良い」と感じるものには出会えていません。
    世界トップクラスの大会では、どんな銃を使ってる人でも580超を撃っています。中には、毎年違うメーカーの銃を使っている人もいます――おそらくスポンサー契約の関係だと思われますが。(マサチューセッツ州)
     
    →上の人が言ってることは、まさしく真実だと思います。なにより、銃を3丁とか4丁とか購入するための良い言い訳になります!(アメリカ・アリゾナ州スコッツデール)
     
    >銃を3丁とか4丁とか購入するための良い言い訳
    完全同意します!
    すでに書かれているとおり、誰にとってもベストとなるピストルなんてものは存在しません。言葉では言い表せない理由、目には見えないニーズに合うピストルが存在するだけです。
    「大勢のオーナーの意見を聞こうとしても、『自分の選択が最善である』と信じている人の意見しか聞けない」ということは、こういう掲示板において意見を求めようとするときには心に命じておくべきです。
    「見た目が気に入ったかどうか」とか、「他の人がどう言ってるか」みたいなことは、たくさんのピストルを実際に試してみて、自分自身にとって最高の結果を出してくれる製品を選ぶという究極の方法に比べたら、大して意味があることではないのです。つかまえどころのない「寛容さ」をどこかに見つけることができないか、我々は常に探し続けているようなものです。
    ただ、「コーチングとトレーニングが一番大事」っていう大原則だけは忘れちゃいけません。(オーストラリア)
     
    >コーチングとトレーニングが一番大事
    このことがよく分かる例があります。数年前(1980年)、私の射撃仲間であるドン・ハミルトンという人物が、屋内でのフリーピストル競技(50フィート)に出場したときの話です。使用していたのは電子トリガーのヘンメリー162です。確か本射の半分ほどを撃ったあたりだったと思いますが、そのヘンメリーのトリガーが故障し、作動しなくなりました。彼はガンボックスからS&W M41を引っ張りだして残りを撃ちました。
    彼は試合に勝ちました。それだけではなく、そこのレンジレコード(558)を記録しました。その記録は未だに破られていません。(アメリカ・マサチューセッツ州)

 

  • 全てのことに言えることですが、ピストルを買うときには、パーツを手に入れやすいものを選ぶべきです! 私はフロリダやアメリカの事情はよく知りません。
    アブソーバーや、バレルの排気口について考えてはいけません。LP1で記録されたスコアよりも高いスコアを撃てない人間にとっては意味のないものです。トリガー、グリップ、バランスといった要素を自分に合わせて調整すること、念のためスペアパーツをあらかじめ手に入れておくことは大事ですが、それ以外のことは気にするだけ無駄です。(国籍不明)
  • 全てのエアピストルを購入するというのは、私にとっては現実的な話ではありません。
    ワルサーを購入するのに躊躇する理由の一つが、PCPシリンダーの取り付け部の規格やサイズが変わってしまうことです。モリーニやステイヤーは同じサイズのシリンダーが使えます。(アメリカ・フロリダ州)
     
    →アメリカ在住なら、Pilkguns(このBBSのホスト)で、モリーニもステイヤーもメンテナンスや保守サービスを受けることができますよ。またステイヤーは修理方法をわかりやすい動画で公開してくれているので、基本的な修理なら自分でやることも可能です。
    アメリカにおけるワルサーのサポートは、偏っていたり限定的だったりします。しょっちゅう製品のデザインを変更してしまい、変更前の製品のサポートを撃ち切ってしまう傾向もあります。私は初期にワルサーを2丁(LP-3とCP-1)所持していましたが、簡単な修理を行おうと思ってもすでに消耗品を手に入れることは不可能になってしまいました。
    実際にはシリンダーの「10年ルール」があることを考えれば、購入するピストルは「十分に、長い期間」のサポートがあるもの、特にシリンダー関連のパーツのデザインが設計変更により廃止されたりしないものを選ぶ必要があります。(アメリカ・マサチューセッツ州)
     
    >アメリカにおけるワルサーのサポートは、偏っていたり限定的だったりします
    私が中古で購入したLP400は、初期型の「ペーパークリップトリガースプリング」仕様のもので、さらにシリンダーはエア漏れを起こしていました。ワルサーUSAに送ったところ、トリガーは最新型のものに変更され、シリンダーは新品に交換してくれました。無料でした。送ってから返送されるまでの時間もずいぶんと短かったです。(アメリカ・ユタ州)

 

  • 多くの人が、LP400のグリップは「ちょっと細すぎ」と感じるようです。私は今使っているこの銃のデザインが非常に気に入っていますし、私の手にも合っていると感じますけれど。
    コンスタントなトリガープルを保つために、ファースト&セカンドステージの調整は必須です。シアの噛み合いの調整も含め、かなりの試行錯誤が求められます。私のシア調整は、現時点では「1/6回転」に合わせるのが、私にとっては完璧に見えます。
    私の所持するLP400は最軽量のカーボン仕様ですが、射撃時に銃口が跳ね上がる感触は全くありません。これは私にとって驚きです。同様に、据銃時の揺れも重い銃を使っていたときよりずっと小さいものになっています。(国籍不明)

 

  • LP400を手にする機会がありましたので。まず、グリップはちょっと細すぎ?(ただ、この点については私はほとんど全てのAPに対して同じことを感じてしまうのであんまり気にしないでください)
    トリガーはゴムっぽい「ぐにゃり」とした感触がありますが、悪くありません。良い点はLP300に比べ、バレルラインがより近い(低い)配置になっていることです。トリガーをモリーニと比べちゃうと、「あー、うーん」って感じになるのは仕方ないですが、パルディニーほど悪いってわけでもありません。
    ただ、私のこのピストルに対する感想はこれが決定版ってわけじゃありません。なんといってもまだ撃ったことがないわけで。最終的な結論は、いつかコレを撃つことがあった時まで保留でお願いします。(国籍不明)

 

  • ちょうど先日、LP400クラブ・カーボン・コンパクトを購入したばかりです。
     

    lp400-club-2訳者注……LP400クラブ:射撃業界のお約束的なもので、「クラブ」というのは品質を少し落とした廉価版、「マッチ」というのが高品質な高級ラインって分類があります。LP400クラブは、通常のLP400とは違い、いろんなところにコストダウンがある廉価版に相当します。多分、日本で所持している人はいないんじゃないかと思います(日本のAP撃ちは、点が出ないと銃が取り上げられるので必死ですから、廉価版を買うような余裕がないんです)。写真はワルサー公式サイトより引用。

     
    工場出荷状態でのトリガープルは、ひとことで言うと「平凡」です。ファースト・セカンドステージとも、初期状態は補正オフになっているからです。サイトが反射して見えづらいなんてことはありません。リアサイトの深さを調整することができないというのは、ちょっと問題ですね(※クラブモデルに限る)。グリップは、LP400の他バリエーションに比べると明らかにダウングレードされたものです。グリップは平坦で、息子が持っている「Weihrauch HW 40」とちょっと似ています。合成樹脂製ですが、実際に手にしたときの感触は木製グリップと区別が付きません。
     

    hw40訳者注……Weihrauch HW 40:アメリカでは「ビーマンP3」という名前でも販売されている、遊び用のBBガンと競技用エアピストルの中間的存在にあるエアピストル。見た目はオートマチックハンドガンのようだけれど、スライド部分が上にパカッと開いて、銃口部分のヒンジを軸にして大きく前に回転、それを戻す時にエアシリンダーを圧縮する、「エアコンプレスト式」のエアガン。APS-3を上下逆さまにしたような機構というとわかりやすいかも(詳しくは動画参照。画像も動画より引用)。

     
    手とグリップの隙間は何とかして埋めたいとは思っています……が、この銃「クラブモデル」の最も大きな欠点はグリップの材質や形状ではなく、グリップ内のロッド(前後や左右の角度を調整する機能の元になっているパーツ)が省かれてしまっていることです。私は、この合成樹脂製グリップにさんざん苦労した後に、調整ロッド込みで木製グリップに交換してしまうと思いますが、正直言うと、真っ黒なグリップとマットシルバーの銃のコントラストは、実にゴージャスだったりします。個人的な意見ですが、この銃は文句無しに「最も見た目が良いAP大賞」に輝きますね。
    肝心の精度についてですが……。まず最初、箱から出したままの状態で全くなんの調整もせずに「Vogel弾」を使ってレスト状態で撃ってみたところ、2枚のターゲットは両方ともワンホールに集まりました。ローディングゲートは広くて弾込めがしやすいです。LP10よりもパルディニーK58によく似ていますね。
    私は、基本的に重い銃、特に先端が重い銃は好きではありません。そのため、LP10を好みの重量バランスにするために、けっこうなお金と時間を費やしてしまいました。その観点で見ると、この銃は実に良いです。
    少なくても今、私は別の銃が欲しいとは思っていません。(アメリカ・ロサンゼルス)

 

  • 大変です、たった今、LP400の厄介な問題(構造上の欠陥?)を発見してしまいました。LP400のリアサイトは、深さを微調整できるようになっているのですが、そこをいじるとリアサイトそのものの高さ(エレベーション)も変化してしまいます。こんなのは今まで他の銃で見たことがありません。
    最初、なんかヤケに高めに集弾するなと思って、エレベーションのクリックをDOWN方向に回し始めたのですが、着弾点はほとんど変化しないままクリックを使い果たしてしまった(最後まで回しきってしまった)のです。集弾は12時方向の9点リングあたり。
    詳しく調べてみたところ、ノッチの深さを調整するネジの頭がグリップ上面に接触してしまっていることがわかりました。ノッチ深さ調整ネジをUP方向に回したところ、7~6点リングに当たるようになってしまったサイトを元通りにゼロインしなおすのに、しばらく時間がかかりました。
    もしかしたら、グリップ角度が浅すぎるのが原因だったのかもしれません。(国籍不明)

 

  • この週末、モリーニCM162EIを撃たせてもらったのですが、あんまり好きになれませんでした。もちろん、これまでLP10や今使ってるワルサーを所持したことがなければ、「より優れた銃」が存在しているということすら知り得なかったわけですが。モリーニのグリップは、世界的に有名なモリーニ社によるものなのだからさぞかし良い感じなのだろうと期待していたのですが、自分はそうは感じませんでした。一番イヤだったのが射撃時の銃口の跳ね上がりです。明らかにワルサーやステイヤーより悪いです。
    幸いなことに、私は何も考えずに(周囲の評価だけを聞いて)モリーニを購入するより前に、ワルサーを手にすることができました。現在、とても満足です。(アメリカ・ロサンゼルス)

「いろいろ買って試してみて、一番気に入ったのを買うのが究極の方法」って、そりゃ確かにそうなんでしょうが、日本でピストルやってる身だと資金的なこと以上に許可の関連でそう簡単にはいかないんですよねえ。

それもあって、「最初に所持するAP」はどうしても冒険を避けてしまって、だいたいみんなが使ってるのと同じ製品をそのまんま真似して買う、って形になることがほとんどです。その結果、ほとんどがステイヤー、たまにモリーニといった現状になるわけです。本当なら、ベネリとかテスロとかパルディニーとか、「お値段はちょっと安めだけれど性能はほとんど変わらない」メーカーの製品がたくさんあるんですが、めったに選択肢に入ることがありません。敢えてそういうメーカーの銃を買う人は変わり者扱いされます。

「射撃場で、ちょっと他の人の銃を撃たせてもらう」ってのも、競技力向上のためにはどうしても必要になってくる場面っていっぱいあるのですが、日本の法律だと他人の銃には原則として触ることもできませんので、歯がゆい思いをすることも多々有ります。私も、ブログでいろいろ書いておきながら、結局未だに「反動軽減装置付きのエアピストル」は撃ったことがないのです。いやほんとに、どんな感触なんだろうなーって常々思ってます。いちおう、指導員の資格を取ればそこらへん随分とできることが増えるとは聞くのですが。

最後に。
猫増倉さん、APS本大会ハンドガンオープンクラス優勝おめでとうございます。
お身体、大事にしてください。
このエントリーが参考になれば幸いです。

-実銃射撃, 海外の反応シリーズ

Copyright© あきゅらぼ Accu-Labo , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.