実銃射撃

エニスの特価品がピストルだらけ

投稿日:2015年9月9日 更新日:

9月5日にライフルショップエニスの特価品リストが更新されたので見に行ったのだけれど、なんか特価品の「エアライフル/エアピストル」のコーナーがピストルだらけになっててビックリ。全部で8丁ある空気銃のうち、「大半」といっていいなんと6丁がピストル(ハンドライフル含む)だ。9/5に追加されたのは一つということだから、それ以外の5丁はもともとここに並んでいたということか。

状態:悪、グリップはリンクグリップに交換済のファイベルクバウP44なんかは、たったの8万円。APS-3のLEモデルを5万円ちかく出して買うのなら、それにちょっと足すだけで実銃が買えちゃうじゃんって話に。
※ただ、エニスの「状態:悪」ってのは本気で状態悪かったりするので覚悟は必要かも。撃つには問題なくても、見た目とか匂いとか……。
 

15_1ファイベルクバウP44(銀座銃砲店、2006年8月のお知らせより引用)。ショックアブソーバー(反動軽減装置)付き、サイトレディウス(前後サイト長)が調整可能、グリップの角度や向きを3Dで調整可能、エアピストルとしては格段に軽い950gという重量(ウエイト追加によって調整可能)といったところが特徴になる。世界大会で上位に入ったこともあるのだけれど、国内の大会では周りを見渡しても使ってる人が少なく、なんとなく「バウの失敗作」みたいなイメージがある銃だ。だから安いのかもしれない。

特価品リストに載っているピストル6丁のうち、4丁はハンドライフルだ。左用だが、ワルサーLP201なんて懐かしい銃まで載っている。値段は9万円とのこと。
 

Document_14ワルサーLP201(画像はGUNS.RUのフォーラムより引用)。エアタンクが下方に垂れ下がっている形は、ごく一時期だが「バランスが取りやすい」ということで流行ったことがある。今は完全に廃れた形になってしまったが。

未使用のLP10まである!?(さすがに高いけど)

現時点で、使用者が最も多いエアピストルといったら、ステイヤーのLP10になるんじゃないかと思う。角ばったバレルカバー(アウターバレル、といった方がエアガンに慣れた人には通じやすいかも)を持ったすっきりしたデザインが特徴だ。そのLP10のハンドライフルが3丁、特価品リストに並んでいる。「状態:良」が13万5千円、「状態:未使用」が23万9千円、さらにもう1丁は電子トリガーになったLP10 Eだ(価格は要問い合わせ)。

……ハンドライフルが未使用ってどういうことなんだろう、銃を購入して改造もしたのだけれど、所持許可が下りなかったとか途中で諦めてしまったとか、そういうことなんだろうか。
 

800px-Steyr_lp10使用者がやたらと多いステイヤーLP10。「使ってると、特にいじってないのにトリガーが突然軽くなる」というトラブルがあると言われていたこともあるが、解決されたのだろうか。
Photo : Julianayoung (Wikimedia)

機械式トリガーのCM162なんてあるんだ

私が使っているエアピストルはモリーニのCM162EI。ほとんどメンテしてなくても故障せず、最上級の状態を保ち続ける電子トリガーが最大の特徴であり利点だが、それを動かす電磁石や電子基板、電池などをグリップ内に収納している関係で、普通のエアピストルならできて当然のグリップの角度調整が全くできないことと、最新のエアピストルではほぼ標準装備となっている反動軽減装置を持っていないのが難点だ。

そのCM162EIと全く同じ形をしているが、電子トリガーではなくメカニカルトリガーを搭載することで、通常のエアピストルと同じグリップの3D的な調整を可能にしたのがCM162MIだ。けっこうマイナーな存在だと思うのだけれど、いちおう日本にも入ってきていたらしく、今回の特価品リストに並んでいる。ハンドライフルに改造されたものだ。
 

cm162mモリーニCM162MI(画像はモリーニの公式サイトより引用)。見た目はほとんどCM162Eと変わらない。「こんな銃あったんだね~」って言われちゃうタイプの銃かも。

安価に始められる射撃競技=ハンドライフル

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「ピストルって、確か全国で所持できる人数に制限とかがあって、普通の人だと所持できないんでしょ、自分には関係ないよ」って思ってらっしゃる方へ。それは間違いではないのだけれど、ちょっとした誤解だ。そういう人のためにあるのが、「ハンドライフル」だ。

ピストルが所持できない理由は、「全長が短いから」というもの。なら、いろいろと余計なものを足して全長を長くしてしまえば、普通のエアライフルと同じように比較的簡単な手続きで所持できるはず。銃身にスリーブを接着して前方を伸ばし、グリップは後方に伸ばして普通のエアライフルのストックみたいな形にしたことで、全長規制をクリアしたというわけだ。

上の写真は、私が以前所持していたファイベルクバウC20のハンドライフルだ。ストックは、ライフルみたいに構えて頬付けして狙うためのものじゃなく、「形だけ後方に伸ばしてあるもの」なので、撃ち方はピストルと同じく片手で持って撃つ形になる。これは古い型なのでグリップごと「ハンドライフルストック」に交換してあるが、今はこうではなくて通常のエアピストルのグリップに板状のストックを取り付けた形になっているそうだ。

ハンドライフルの利点、それはなんといっても「お金がかからないこと」だ。日本でできる射撃スポーツの中では(デジタルピストルやビームといった光線銃系を除けば)、まず間違いなくもっとも安上がりに始められる種目だと思う。

まず、ライフルでは必要になる射撃コートやブーツの類を全く必要としないこと。そのおかげで荷物がコンパクトになる――銃と弾と、必要なら射撃メガネ、あとは所持許可証と財布で全部なので、カバン一つで収まってしまうこと。これなら自動車を使わずとも、バイクや自転車、電車&バスや歩きでも気軽にあちこちの射撃場に行けるのが大きい。

難点は、公式大会の数が少ないことだと言われているけれど、実際にはエアピストルの大会が行われる時に一緒にハンドライフル部門も開催されることがほとんどなので、少なくても関東圏に住んでいるのならばそれほど不自由を感じることも無いんじゃないかと思う。

APSなどのトイガン競技と最も違うところは、「さらにその先」の展望が開けているところだ。ハンドライフルはいちおう日本ライフル射撃協会が認める公式競技なので、協会に所属して大会に出場し、定められた成績をおさめれば公式な「段級」を取得できる。規定の段級を取得すれば、人数枠があるピストルを所持するための推薦を受けるための申請を行えるようになる。ちょっと裏ワザだが、装薬ライフルの所持に必要な推薦もハンドライフルで取ることができる(東京都の場合)。

限られた「ピストルシューター」の仲間入りをするための、最短の近道であると同時に、最も安上がりなルート……それがハンドライフルだ。せっかく特価品が目白押しなのだから、ここはいっちょ挑戦してはどうだろうか?

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