ひたすらブルズアイでは、オリジナルのブルズアイターゲットを使っています。黒丸の大きさはAPSカップのブルズアイターゲットを参考にしていますが、より細かい採点ができる点数配分に変更しているのが特徴です。同じように撃ってもAPSブルズアイとは点数が変わってしまうので、APSブルズアイを使うことを前提としたマッチなどには使用できません。
なぜ独自のデザインにしているのかというと、「こっちのほうが良いと、ぼくは思っているから」というのがぶっちゃけた理由になります。なぜかってことを細かく説明しようとすると長くなるしAPSブルズアイターゲットへの悪口めいた内容も混じってしまうので(そういうことを書きたくないので)ここでは省略しますが。
最初にデザインしたときは、APSブルズアイの10点圏を9点に、X圏を10点に、そしてその外側を細かく区切って5点まで……という考えで線を引きました。結果としてなかなか良い感じに実力が点数になって現れるターゲットになったと思います。
ただ、今回オンラインマッチをやってみたことで、従来から感じていたある一つの問題点が気になってくるようになりました。使用するターゲットプレートなど環境によって弾痕の大きさが変わってしまうため、同じように撃っても採点が高くなったり低くなったりしてしまうことがあるということです。
実のところAPSカップ公式ルールでもこの問題については厳密な定義がないのですが、ここでとりあえず弾痕の大きさについて定義を作ってしまうことにしました。「実際に紙にできた青い着弾痕の大きさに関わらず、弾痕の大きさは直径3mmとして、その円が得点圏線にかかっていればその内側の得点とする」という定義です。
この基準に基づいて厳密な採点が行える簡易的な採点ゲージの作り方を先日アップしました。3mmの穴を開けたプラ板をターゲットの弾痕に重ねて、その穴から得点圏線が見えるかどうかで判断するというものです。
これはあくまで簡易的なもので、弾痕が予想以上に小さかったり大きかったり、きれいな円になっていなかったりする場合は採点にブレが生じてしまいやすいという弱点がありました。いろいろな大きさ・形の弾痕に対応するためには、弾痕の大きさピッタリの円を紙にできた着弾痕に合わせるのではなく、それより少し大きめの円を同心円になるように着弾痕に合わせた上で、さらに外側に配置した大きな円が外側の得点圏線を切断するかしないかで判断する「外線ゲージ」と呼ばれるものが必要です。
この説明ではなにがなにやらだと思いますので、実例を挙げて説明します。
外線ゲージを使うためには、得点圏の幅が全て同じになっていることが絶対の前提条件になります。9点圏線(の外側)と8点圏線との幅が、7点と6点、6点と5点、それぞれと全て同じになっていないと外線ゲージが使えません。今回、長年使っていた「あきゅらぼオリジナルブルズアイターゲット」のデザインを一新する理由が、外線ゲージを使用可能にするためなのです。
冒頭に書いたとおり、新デザインのブルズアイターゲットは、リニューアル記念として限定50セット(1セット4冊)のみ特別価格にて先行予約受付中です。発送は7月2日頃を予定しています。[2020.6.27修正:思ったより早く刷り上がりましたので、6月27日より発送開始しています]
なお、採点ゲージは何度か実際の練習会で試してみてからの販売開始となります(実際には値段をつけて販売するのではなく、ターゲット購入の際に希望者にオマケでつけるくらいのことを考えてます)。