実銃射撃

ランクリストって何のランクの何のリストなんだ?

投稿日:2009年2月15日 更新日:

毎月ペースで開催されてるランクリスト競技会。「日ラ主催」だけど全国各地で開催されてて、参加するために地区や都道府県の射撃協会を通す面倒な手続きもなく、各射撃協会に「参加させてー」って連絡して当日行ってお金払えば参加できるため、直前まで予定が分からなくても「あ、来週なら参加できそうだな、エントリーしてみよう」てな具合に決められるのがありがたいところだ。

空気銃のランクリスト会場は、東京からだと日帰り圏内には千葉・埼玉・栃木・東京とよりどりみどりなのだが、この4箇所はどれも高校や大学の射撃場で、学生以外の参加がNGだったり、ライフルだけでピストルはナシだったりと、ちょいと参加しづらい。しかし神奈川だけは一般の射撃場で、なおかつ申し込みがEメールで可能だ。場所を調べてみると、遠いことは遠いけれど電車一本乗り換え無しで行けることが判明。

早朝、京成青砥駅始発の電車に乗る。都営浅草線を通過し、地上に出て京急の路線に入ったとたんに「リミッター解除!」とばかりに急加速する(これでも以前に比べれば大人しくなったそうだが)。地図で見れば相当な距離だが、この「国鉄への対抗意識」が生んだ無茶運転のおかげで、1時間半もすれば目的地である久里浜に着いてしまう。

とはいえ、1時間半だ! 長時間乗ることを想定していない、通勤に使うようなのと全く同じ電車のシートに1時間半は予想外にキツかった。たしか京急って、座席が全部進行方向を向いた特急みたいな電車って走ってなかったっけ、以前、泉岳寺で普通に電車待ってたらソレが来てたまげた記憶があるんだけれど。……と思って調べたら、その電車は都営地下鉄の路線内への乗り入れが断られてしまったために、青砥からの直通では使われてないとのこと。うーむ、次に行く時には泉岳寺か品川まで出てそっちの電車に乗った方がよいかもしれない。

まあ、それはそれとして久里浜到着。当日は二月の気温としては観測史上初めてというポカポカ陽気で、それこそお花見でもしたくなるくらいの天気だった。射場までの道には、道路の両脇にズラーッとソメイヨシノが植えられているが、もちろん花どころかつぼみすら付けていない。桜のシーズンになったら凄いことになるんじゃなかろうかコレ。


射撃場は、アーチェリー場の横の斜面を穿たれて作られたトンネルの中にある。まるで秘密基地のようだ。というかもっと具体的に言うと、グレンダイザーが発進してきそうな感じだ。アーチェリー場は最長で70mまで取れるようだ。シングル(30m,50m,70m,90mの4つの距離で射った合計点で競う競技)は射てないけれど、学生がハーフ(30m,50mだけで競う競技)を練習するのなら十分。設備もキレイだし立派だし。けれど射撃者としては、「せっかくバックストップもある射場が確保されてるんだから、SBも撃たせてくれないかなあ」とか思ってしまったりするところ。

ランクリストは、「試合を2回、連続してやること」ってのが特徴だ。1日に2回分撃ってしまってもいいし、2日にわけてエントリーしてもいい。なぜそんなやり方をするのかというと、例えば国際大会とかそういうでかい舞台で実力を発揮するためにはたまたま1回だけ良い点数が出るというのではダメで、ハードスケジュールであってもコンスタントに良い結果を残せる実力が必要であり、そういう力を持った射手を選び出すというのがランクリストの目的ってことになってるらしい。

実際やってみると「2日連続」ってのは予想外にキツい。普通なら試合が終われば、「あー終わったーっ」といって気を抜いて日常に戻れるのだけれど、2日連続だと1日目が終わったあともまだ試合が続いているようなもんで、気を休めようにもどうにも休まらない。1日目はそこそこ良い点数を撃てたのだけれど、2日目の最後の方で力尽きる感じになってしまった。最後のほうは、いくら構え直してもいつもどおりに構えられなくて、なんでだろうなんでだろうと不思議に思ったくらいだ。帰りの電車の中で荷物を網棚に上げようとして右手が全然上がらないくらいに疲労していて、「ああ、このせいだったのか」と気づいたわけだが。

-実銃射撃

Copyright© あきゅらぼ Accu-Labo , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.