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マッチガンズMGH-1ハイブリッド【海外の反応】

投稿日:2016年5月18日 更新日:

Matchguns MGH-1ハイブリッド

slider-1天才的な競技用ピストルグリップのビルダーであるチェザーレ・モリーニ氏が新たに設立した競技用ピストルメーカー、「マッチガンズ」のフラッグシップモデル。電子トリガーとメカニカルトリガーの両方を備えており、それぞれ独立して調整できるのが最大の特長です。

20年以上も昔に発売されたにもかかわらず、今でも少なくないトップシューターに使われ続けているエアピストルの傑作がモリーニCM162EIですが、ずいぶん長いこと新製品が発売されていません。色と素材が変わっただけの「チタニウム」はありましたが……。まともな新製品がいっこうに発売されない理由は、どうやら創設者が会社を抜けて、新しいメーカーを興したからのようです。

モリーニは元々は競技ピストル用のカスタムグリップを作る小さいメーカーとして、1973年にイタリアで創業しました。創設者は「Cesare Morini(チェザーレ・モリーニ)」氏。天才的なグリップマイスターということで世界中に大勢の信奉者がいます。モリーニ製品は「CM何々」という名前が付いてますが、この「CM」というのは創設者のイニシャルなんですね。

そのチェザーレ・モリーニ氏が新しく作った競技銃メーカーがマッチガンズ(MatchGuns)。名前だけ聞くとアメリカあたりの怪しい玩具銃ブランドっぽいですが、イタリアに本社をおくガチのハイエンド競技用ピストルメーカーです。ライフルは全く作っておらず、競技用ピストル専門ってところがイカしてますね。
 

logoロゴマークを初めて見た時は、「え?マック堺さん?」とか思っちゃいました。スペルも「MachSakai」と「MatchGuns」で、ほんのちょっとだけ似てますし、手裏剣みたいなマークも共通してますし……。もちろん偶然の一致です。

製品ラインナップは大きく分類して4つあります。MGH1シリーズがエアピストル、MG2シリーズが22LRのセミオートピストル(ラピッドファイアやスポーツピストル競技に使うもの)、MG4が.32S&Wを撃つセミオートピストル(センターファイアピストル競技に使うもの)、MG5が22LRの単発ピストル(フリーピストル=50mピストル競技に使うもの)といった具合です(MG3が欠番ですね……なぜ?)。

いつ創業なのか、銃を発売しはじめたのはいつごろなのかはちょっとわかりませんが、少なくても2010年頃にはレビューがネットにUPされていますので、だいたいそのくらいがスタートなんだと思います。オリンピックでのタイトルはないようですが、ワールドカップやドイツ選手権などではタイトルをとっています。

フラッグシップ・モデルに相当するのが、エアピストルであるMGH-1です。機械式トリガーの「MGH-1メカニカル」と、機械式・電子式トリガーの両方を備える「MGH-1ハイブリッド」の2機種があります。
 

MGH1機関部からなにからギミック満載で、全体的にずいぶんとメカメカしいデザインですが、これは見た目のかっこよさ優先のものではなくちゃんと意味があってのもの。あくまで「正確に構えて正確に撃ち正確に当てる」という目的のためのギミックです。

公式サイトから読み取れる特長は下記の通りです。

  1. 銃身の後ろからダイレクトにエアを吹き付けるシステム。従来のエアピストルのように、銃身の下にあるエアタンクからUターンするような形でエアが導かれるのではなく、あらかじめ銃身の真後ろにある小型のタンクにエアを貯めこみ、発射時にはそこにあるエアから一直線に銃身方向にエアが吹き出して弾が発射されます。これにより、「乱流が最小限に抑えられる」「1発の発射に必要なエアの量が35%削減される」という利点があるそうです。
    mgh-01

  2. トリガーメカニズムと、圧力レギュレーターは別ユニットになっているので、簡単に取りはずしてメンテナンスできます。
  3. 装填は、ローディングレバーを起こすと露出するロータリーチャンバー部に、上から弾を置く形です。射手は、自分は銃にロードしたのかしてないのかを簡単にチェックできます(馬鹿にするなと思われるかもしれませんが、試合でテンパってる時ってガチで「弾入れたか入れてないか」がわかんなくなったりするんですよ)。ローディングレバーを後方に倒すと発射準備完了です。
  4. 機械式トリガーと電子トリガーの両方を備えており、それぞれ独立して調整ができます。電子トリガーで撃っている途中にバッテリー切れになった場合は、自動的に機械式トリガーへと切り替わります。
  5. グリップはXLからXSまで、また右射手・左射手の両方と、幅広い選択肢があります。もちろんチェザーレ・モリーニによって設計されたグリップです。
  6. リアサイトは「完全に調整可能」です(ユーザー動画を見る限りでは、ノッチの幅・深さの両方を調節できるようです)。フロントサイトは2.5~5.0mmの間で交換可能。前後サイト長も340~350mmと選択可能です。
  7. トリガーブレードは全ての方向に調整可能。トリガープルもファーストステージ・セカンドステージ独立して調節可能です。
  8. カーボンファイバーロッドとスチール製ウエイトを使ってバランスを調節できます(別売品)。

電子トリガーだから当然ですが、空撃ちモードを備えています。反動軽減装置(アブソーバー)の類は備えていないようです。

では、次ページから海外の射撃掲示板におけるマッチガンズの評判を見てみたいと思います。

最初は電子トリガーを搭載しない機械式トリガーのみの「メカニカル」についての質問でしたが、回答者に「ハイブリッド」の所有者が多く、結果的に両方の話題が混在するスレッドになりました。
引用元:TargetTalk (http://targettalk.org/viewtopic.php?f=4&t=51550)


  • どなたか、マッチガンズMGH-1メカニカルを撃ったことある人いますか?(アメリカ・ニューハンプシャー州)

 

  • 「ゲーマンGP-1」というブランドで発売されたマッチガンズMGH-1を持っていましたが、1700発ほど撃ったところでレギュレーターが壊れてしまいました。アメリカにはサービスセンターがないためイタリアまで送って修理してもらう必要があり、修理には「9ヶ月から1年間」くらいはかかると言われてしまいました。結局、私はモリーニCM162を購入しました。MGH-1はいまだ私のもとには戻ってきていません。
    そんな経験をしていますが、私にとっては良いピストルでした。優れたバランス、ファンタスティックなトリガー、箱出し状態で完璧に手に合うグリップ……。ただ、アメリカではサポートはありません。(アメリカ・太平洋岸北西部)

 

  • シリアル#10049のMGH-1を持っています。1000発ほど発射しましたが、いまのところは何の問題もありません。昨年、マッチガンズが提供していた「イタリアの工場で、チェザーレ・モリーニ氏が自らグリップ調整してくれる」というサービスを受けました。スタビライザー・バーは自作のものを着けています。純正のものを調達するよりはるかに簡単です。
    ステイヤーも持っていますが、私はMGH-1の方が好きですね。(不明)

 

  • 私はMGH-1のハイブリッドを持っています。シリアルナンバー#10516のニューバージョンのものです。機械式・電子式の両方のトリガーを使って、数千発の発射およびそれ以上のドライファイアを行いましたが、何の問題も起こっていません。K12とLP400を他に所持していますが、MGH-1が一番好きです……特にグリップは素晴らしいですね。(アメリカ・ユタ州)

 

  • MGH-1は、最悪のガラクタです。フレーム内にある鋭いエッジのせいで、まともに弾を撃つことができません。2014年製のハイブリッドモデルです。(ニュージーランド)

 

  • 私のクラブにはMGH-1が7挺あります。既に所持した人からの好意的なコメントが広まり、最初の1挺から7挺に増えるのには6ヶ月しかかかりませんでした。全員がハッピーです。現在、さらに2人の仲間が増える予定です。
    上の人が書いている不具合は、いずれも見たことがありません。2014年と2015年の両方のバージョン(全てハイブリッド)があります。
    撃ってみればわかりますが、MGH-1はまるで反動軽減装置が付いているかのような感触があります(本当は無いのに)。
    購入する際の注意点ですが、2015年製の後期モデルであることを確認してください。前期と後期では、トリガーの品質に大きな違いがあります。(ドイツ)

「修理に1年かかる」って人もいれば、「直接イタリアの工場まで銃を持って行って、チェザーレ・モリーニじきじきにグリップをカスタムしてもらった」なんて人までいるあたり、世界って広いですねえ。

ちなみに最後に熱く語っているドイツの人、この人は数年前に別スレッドで、自分のLP10をイタリアに持って行ってチェザーレ・モリーニに調整してもらった経験を書いていたことがあります。もう、心の底から心酔しちゃってるっぽいので、書いてる内容はそこらへん少し差し引いて読んだほうがいいかもしれません。

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