※協賛:ノーベルアームズ、ライフルショップエニス、銀座銃砲店、大友商会 協力:赤羽フロンティア
※集合写真、カメラをマニュアルフォーカスのままにしちゃっててて、超ピンぼけです……。
3月2日、雨の日曜日となりましたが、3競技で延べだと24名にご参加いただきました。ありがとうございます。「ガスブロ限定ひたすらブルズアイ」が、参加していただけた方のお話ですと好評な割にリピートで参加していただける人が少ないというのは、やっぱり「なんだあいつら、付き合ってらんない」みたいに思われてしまってたりするんでしょうか……。
スピードを競うのも面白いですが、それなりに長い時間集中力を保ちながら的を狙い続けるというのも面白いものですよ。なんといっても、弾を撃てるエアガンさえあれば参加できる気軽さが売りです! いや本当!
それでは、本日のマッチはまずピンポイントシューティングの10mからです。精密射撃用ライフルを使ってどれだけシビアに狙っていけるか、みたいなことをやってみたいというご要望から始めたこのマッチですが、気がついてみれば参加者はみんなハンドガンだったりするのは……。これは赤羽の雰囲気というか傾向みたいなものなんでしょうか、それとも「10mだったら、結局ハンドガンもライフルも変わらん」ってことなんでしょうか。
今回は、ガスブロ限定ひたすらブルズアイの初代チャンピオンであるモリタさんがAPS-3の新型で参加していただけました。点数的にはふるわないものになってしまいましたが、もともとこの10mPPSは難易度高めですので……。撃っても、撃った本人のは「弾がどこに飛んで、どこに当たったか」なんてことは全くわかりません。実はそもそも射撃ってのはそういうものなんですが(飛んでく弾が見えるのはトイガン射撃特有のものです)、慣れないと「目隠しして撃ってる」みたいな感覚になってしまいますね。
優勝は、グランドマスター使いのスズキさん。表ではGP-1とか書いちゃってますがGM-1の入力ミスです、すいません。KYLでは「あとちょっと」のところで0点エリアを撃ってしまって得点なしになっちゃってますが、ブルズアイでのハイスコアが光ります。ハイスコアといえばヤマナカさんもかなりのものですね。私は……事前にサイト合わせして「よし、これなら行ける」と思って撃ち始めたのに、的を回収してみると全部左下の同じところに当たってて……。うぬう。
つづいてはガスブロ限定のひたすらブルズアイです。暖かくなってきたとはいえ、けっこう肌寒い日でしたのでガスブロの作動も渋い感じです。ブローバックストローク不足で給弾されない現象が続出、撃った弾が足りなかったり、逆に念のためで撃っておいたのが多すぎたり。私のスコアも凄いことになってますが、第1シリーズは1発足りなく、第2シリーズは逆に3発多く、第3シリーズで2発少なめに撃って帳尻をあわせる形になってます。
エアガンの不調か、今回はそれほどハイスコア続出とはなりませんでした。いくらマグウォーマーがあっても、やっぱり寒さってのはガスブロにとっては鬼門ですね。来月あたりからはもっと暖かくなってガショガショ動くようになるんじゃないでしょうか。
さて、最後がAPS競技銃ありの「ひたすらブルズアイ」です。参加人数は大幅に増えて14名です。合計で1人あたり1時間近くも射座に立ってターゲットに向かうことになる時間のかかる競技ですが、全部で6つもターゲットを設置してみんなで一斉に撃つので競技時間はそれほどかかりません。
将来的な野望としては、それこそターゲットを横に20とか30とか並べて100人以上で一斉に競うことができるようにしたいですねえ。
結果は、ハロさんがかなりのハイスコアを出して優勝確定かと思いきや、ミヤハラさんの驚異的な追い上げにより逆転優勝という劇的なものになりました。ミヤハラさんは到着が少し遅れてしまって、試射の時間もあまりとれないままスタートという形になりました。ターゲットまでの距離もターゲットの大きさもAPSカップのルールと同じにしてある「ひたすらブルズアイ」ですが、機材の関係でターゲットの「高さ」だけがAPSカップに比べて低くなってしまっています。
少し低くなったくらいで弾が当たる場所が変わるわけでもないのですが、変わってくるのは射撃の姿勢です。いつもより低い場所を狙うために肩の角度とか、少しだけ変わってくるんですね。ミヤハラさんによると、最初の1シリーズはそこらへんの感覚がわからなくて探り探り撃っていた。最後のシリーズの193点は、自分では「驚異的なスコア」だとかは思っていない。自分はそのくらいの点数を撃てると思っているので、それが実力どおりに出せただけです……とのこと。
なんか、表現を少しいじると「俺はこのくらい撃てて当然なんだぜ」と、まるで傲岸不遜なものいいのように見えちゃいますが、実はそうじゃないんですね。以前、メンタルトレーニングの本を紹介したときにも書きましたが、高いパフォーマンスを発揮するためには、「実力」と「やる気」と「自信」の3つのバランスがうまくとれていることが重要です。
ミヤハラさんは言うまでもなく実力は折り紙つきですし、APSだけでなくいろんな方面で積極的に取り組んでる「やる気に溢れた」人物です。そしてそれに加えて、正確で高いレベルの自己評価=自信も持っている。それが結果につながっているのではないでしょうか。
トップレベルの話だけでなく、初参加やそれに準じた方々の話も。
今回の嬉しい初参加はmakotoさん。ヤマナカ社長のお話ですとエアガン歴はものすごく長いものの、結婚や子育てで長いことサバゲからもシューティングからも離れてしまっていたのが、最近少しずつ復帰されているのだとか。どうりで素人さんとは思えないスコアです。最終シリーズで息切れ感があるのは、長丁場で集中力切れになってしまったのでしょうか?
前回から引き続き参加のフロンティアスタッフの2名、マルヤマさんとサクラウチさん。マルヤマさんは用事があって最終シリーズは撃たずに終了されてしまいました。サクラウチさんは、スコア的には前回とほぼ同じくらい? ちょうど隣(というか目の前)で撃ってらしたので少し見る余裕があったのですが、トリガーを引く瞬間に激しく銃が動いてしまっている状態でした。始めたばっかりだとどうしてもそうなっちゃうんですが、そろそろ「初心者卒業」のためにもなんとかしないと。
そのための練習としては、とにかく「銃を動かさずにトリガーを引く」というのを、感覚として身に付けることです。有効な練習は、一つは空撃ち練習。コッキングとかしなくても構いません。銃を構えて、狙って、トリガーだけを引きます。もちろんサイトに集中したまま。その時、サイトが動いてしまうようだとダメです。サイトがピクリとも動かないまま、トリガーだけを引けるように力の入れ具合とかグリップの握り方を工夫します。正しくグリップを握れて、正しくトリガーを引けていれば、トリガーをグッと力を入れて引いてもサイトは全く動かない、そういう位置が見つけ出せるはずです。
もうひとつの練習が白的撃ちです。まっ白なターゲットに銃を向けて、前後のサイト位置だけをキッチリと合わせて弾を撃ちます。狙ってるわけじゃないので当たる場所はバラバラになりますがそれは当然のことなんで構いません。前後のサイトにちゃんと集中した状態で、サイトを動かさないままトリガーを引いて弾が発射できたかどうか、それだけを気にして練習します。
この2つの練習で「銃を動かさずにトリガーを引く」という感覚を身に付けることができたら、実際に的を狙って撃ってみます。空撃ちや白的撃ちと同じようにトリガーが引ければ、嘘みたいに真ん中ばかりに弾が当たるようになってるはずです。
さて、次回のPPS & ひたブルですが、日程はまだ未定です。通常通りに第1日曜日に開催しようとすると4/6、浜松町で開催されるC-MOREカップアンリミテッドと重なってしまいます。これはさすがに厳しい……。他に開いている日がないかどうか、フロンティアさんと調整中ですのでしばらくお待ち下さい。次回は、5mのピンポイントシューティング、ガスブロ限定ひたすらブルズアイ、APS競技銃ありのひたすらブルズアイの3本立ての予定です。