実銃射撃

全国ピストル秋季大会中止の件

投稿日:2010年9月14日 更新日:

先日に行われる予定だった秋季ピストル、朝霞が使用できないということで日ラのサイトには「振替実施の有無を含めて、検討中」と書かれたPDFが載っているだけの状態のまま。どうなるのかと思っていたら、開催予定日の前日になって携帯に支部の担当者さんから留守電が入って、「東ラからさっき連絡がありまして! 明日の秋季ピストルは中止になったそうです!」

まあ、「朝霞が使えないらしい」ってことは一ヶ月以上前に分かっていたし、さすがに予定日の半月前になって不安になって直接日ラに電話を掛けて聞いて、中止になったってこと自体は既に知っていた。「とっくに中止って決まってます。各支部にも連絡してあるんですけど、聞いてません?」との素っ気ない返事だったのだけれど、いったいどこで情報が止まってたのやら…。

問題は当日の予定がどうこうじゃなくて、試合回数が一回減ってしまったってこと。エアピストルの更新に必要な「年2回以上」に、このままだと1回足りない。夏の盛りの朝霞で撃ちたくないやーとか日和って夏季ピストルはスルーしたのがここにきて痛い。推薦申請はもう今月中にも出さないとならない。今月中はもう試合がない。詰みである。

実は似たような状況はすでに一度体験している。広島での試合を予定に入れていたところ、台風で道路が寸断されてしまったとかで試合開催が不可能になって中止になった時のこと。やはりそのせいで1回分足りなくなったのだが、その旨(ちゃんと予定では規定回数参加するハズだったのだけれど、突発的な事態により足りなくなった)ってことを書いて推薦申請をしたところ、ちゃんと考慮してくれて無事推薦が出て所持許可申請に間に合ったといことがあった。

今回は台風よりも更に不幸な事態、というかかなり「先方に責任がある」事態だし、考慮してくれないってことはないだろうと勝手に判断、3回分の試合実績で「これこれこういう事情で3回分になってますが、次の○○や●●にも参加する予定なのでどうか推薦お願いします」と書き添えて申請を出すことになった。

朝霞射撃場は自衛隊の敷地内にあるため、突発的な事態で使えなくなるってことは実はそれほど珍しくない。日本に向けてミサイルが今にも撃たれそうだとか、要人がやってくるんで特別警戒しないとならないとか、そういった外的要因でいきなり使えなかったり中止になったりってことがこれまでにも何度もある。単なる趣味でやってるスポーツの試合よりも国の安全を守るほうが遥かに大切なのは言うまでもないことだ。当然のことで仕方がない。けれどそれにしても、今回に関しては「使えないらしい」ってことが(日ラのサイトを見る限りでは)一ヶ月以上前には分かっていたのに、中止が決定したってことが直接電話をして聞かない限り前日まで分からないってのは、さすがに問題なんじゃなかろうか。

ライフル射撃の世界ってのは全般的に「試合をやるのか、やらないのか。やるとしたらいつどこでやるのか。申し込みはどうしたらいいのか、いつまでにどこに何を送れば申し込んだことになるのか。試合参加申し込みが受け付けられているのかいないのか」といったことがマトモに試合の主催者側から告知されない傾向がある。これが一般的なイベントだったら完全に失格、主催者の資格に欠けるとして弾劾の対象になってもおかしくないくらいだ。ランクリストみたいに誰でも簡単にいつでも申し込みできる試合もあるけれど、それって極めて稀な例外だ。

所持者が減った、会員数が減った、あれもこれも厳しい銃刀法のせいだ、って嘆く前に(まあ、確かに改正銃刀法は相当に「どうかなあ」って内容ではあるけれど)、やるべきことやできることは山ほどあるんじゃないだろうかって思う。

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