トイガン射撃

表彰台は遠いなあ

投稿日:2010年8月1日 更新日:

久々に万全の体制…って言うと言いすぎになるけれど、前回みたいにシルエット対策を全く行わない状態でのぶっつけ本番じゃなく、きっちりと対策をしていどんだ第20回APSカップ。結果だけ見ればなんとか4位入賞ってことでおめでとうって感じなのだけれど、ブルズアイが足を引っ張るという、なんとも申し訳のたたない点数になってしまった。

APSカップは全部で3つの競技がある。普段の射撃とは全く異なるのは「シルエット」と「プレート」。10mから6mまで異なる距離にあるターゲットを撃つシルエット。10mではターゲットがフロントサイトに隠れて見えなくなってしまうことに長年苦しめられていたので、今回は簡易的なフリップアップリアサイトを自作した上で、丸一日を掛けてじっくりと、「何mではどこらへんを狙えば命中するか」を調べ、百発百中とはいかないまでも7~8割くらいの確率でならシルエット満射が可能という状態までこぎ着けることができた。

精密射撃というには随分とスピード系なAPSカップの中でも特にその空気が強いプレートだが、実はこれはそれほど苦手じゃない。何もプレッシャーがかかってない練習だとあっさりと満射が出る。「合図があってから3秒以内に銃を上げて、いい加減でいいから狙いをつけて、トリガーをガク引きでいいから引く」という、精密射撃の本道からするとあまり良い撃ち方とは言えない撃ち方をする。APSカップがなければ絶対にこんな撃ち方の練習なんかしないが、そこらへんの頭の切り替えはできてる、というかあまりに違いすぎて「悪い癖が付く」とかそういうレベルの問題でもない。長い距離が必要になるわけでもないので自宅でも練習できる。フリーのタイマーソフトを使って3秒間隔でブザー音に似たWindows警告音を出すように設定、その音を合図に銃を上げて撃ち、下ろして弾を込めてコッキング、準備して繰り返す。いちおう当日の朝に自宅で数十発ほど練習してそれで良しとする。

ブルズアイは、まあいつも撃ってるのと同じだし、最近はx圏を外すことすら少なくなってきたから楽勝だろう。

と思っていたのだが。

なんと最初のブルズアイで8点を連発、それどころか5点まで撃ってしまって89点。大撃沈である。「いつもより10点少ない」といっていい点数だ。

しかしここで心が折れていてはなんにもならない。次はプレート。最初に撃つ右下の大きなプレート、それ一枚だけにひたすら意識を向ける。「ここでプレートを満射して、シルエットが何点以上だったら合計点数は…」とか考えない。次に撃つ一発、そのことだけを考える。実に難しいことだけれど、これができるかどうかが「試合で実力を出せるかどうか」の分かれ目だと思う。

気持ちの切り替えはそこそこ上手くいったらしい。プレートは2枚残しで終了。満射といかなかったのはまあ残念だけれど本戦で2枚残しならそれなりといっていいだろう。二つ隣ではキモシュンさんが満射を決めて喝采を浴びており、それ以外にも同時に撃ったメンバーには50点オーバーが何人もいて、なかなかハイレベルな一団だったらしいが、撃ち終わりの喝采を聞くまでそのことに全然気づかなかった(他の人がどのくらい倒してるかを気にすることすらなかった)ってことは、なかなかの集中だったんだと思う。

練習を重ねたシルエット、10mでの命中精度に自信が出たので今年からは撃つ順番を最も遠い10mからにしてみた。これがまた上手い具合に、順番に綺麗にヒットしてくれて、スタンディングではなんと満射。続いてプローンなのだが、こっちはやっぱり普段撃ってるのとあまりにも違う姿勢、狙い方、的の見え方、サイトの見え方で、どうしても苦手だ。10mを落とすのに3発を使い、9mを落とすのに2発を使い、8、7、6mを残して9点マイナス。

結果は172点で4位。3位には1点届かず、1、2位には5点届かず。ブルズアイさえまともに撃てていれば、なんて後からなら思えるけれど、ブルズアイが仮に満射だったとしたらここまで集中してプレートとシルエットを撃てたかどうか、ってことまで考えるとなんとも言えなくなる。結局は結果が全てだ。「○○さえまともに撃ててれば…」ってのは、きっと他の人だって思ってるハズだしね。

それにしてもAPSカップ本戦参加も長いけれど、いまだ表彰台には届かずだ。正直、今回はしっかり準備できたこともあって、けっこうイケると思ってたのだけれど。最初のブルズアイでは、やっぱり本戦の空気に呑まれてしまったってことなのかもしれない。まだまだですな。

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