実銃射撃 海外の反応シリーズ

【海外の反応】ロックタイムとバレルタイム

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トリガーを引いてから弾が出るまでにかかる、ごくわずかな時間について気にする人というのはこの世界にどれだけいるのでしょう。きっと、すごく少ないレアな存在だと思います。例えばこれが弓矢、具体的にはアーチェリーの世界なんかだと、弦を掴んで引っ張ってる指を離して(リリースして)から矢が弓を離れるまでの時間ってのはけっこう長いものになるので、その時間内に弓をどれだけ安定させるかってのはスコアにダイレクトにつながるものすっっごく重要な要素になってきたりしますが、それに比べるとゼロに等しいといっていいくらいに短い銃の世界となると、もうそんなの気にしたって意味がないんじゃないでしょうか……。

と思いきや、銃のスペックとしてはけっこう気にされるものの一つになっていたりします。ロックタイム(Lock Time)という用語があります。正確にはトリガーを引いてから弾が出るまでではなく、トリガーを引いてからファイアリングピンがプライマーを叩くまでの時間をロックタイムといいます。

ロックタイムまたはアクションタイムは、銃器のトリガーがアクティブになってから撃針がプライマーに当たるまでの時間間隔(多くの場合ミリ秒単位で測定)を指し、発射メカニズムの設計によって異なります。ロックタイムが長いと、弾丸が銃身を離れる前に射手が照準をターゲットから引き離す可能性が高くなります。これは、ヒットやミスにつながる可能性のある一般的な射手エラーです。したがって、射手は、より短いロックタイムで銃器を使用することでより良い精度を経験する傾向があり、射撃競技では特に短いロックタイムが求められます。 これは、立っているオフハンド位置などの不安定な位置からの小さなターゲットで高精度を必要とします。ロックタイム(Wikipedia)

上記Wikipediaによると、実銃の世界におけるロックタイムは高精度ライフルで1~3ms(ミリ秒)、軍用ライフルで10msくらいとのことです。そういえばロックタイムの長さで悪名高い日本の64式小銃、これは「ロックタイムが長い」ってことだけはあちこちで触れられてますが、具体的な数字がどこにも書かれてなくてちょっとモヤモヤします。構造を見れば確かに長くなるだろうなーって思えます、なにせ全長が15cm近くもある巨大な棒状をしたハンマーがグリップの上からトリガーガード前側くらいまでの長い距離(10cmくらい?)をゴーッて直線上に動いてファイアリングピンを叩くなんていう目を疑うような仕組みで、さらにファイアリングピンもトリガーガード前からマガジン前端くらいまである相当にデカくて重そうなものになってます。ここまで来ると「どれだけロックタイムを長くできるかに挑戦した」としか思えないほどです。少なくてもM16/M4の10msよりはずっと長い、もしかしたら20msとか30msくらいはあっても不思議じゃありません。どなたか本当のところ知ってる人がいたら教えて下さい。

ところで、ロックタイムとは上記の通りトリガーを引いてからファイアリングピンがプライマーを叩くまでの時間です。プライマーが点火して火薬が燃焼し、ケースから抜け出した弾頭が銃身内で加速されて銃口から飛び出すまでの時間は含まれていません。装薬銃の世界ではロックタイムは機構的なものなので、「銃の方でなんとかなる要素」としてスペックとして表記する意味があるもの、しかしプライマーが叩かれてから弾が飛び出すまでの時間は純粋な化学反応によるものなので「人の手が及ばない要素」としてスペックとして表記することはない、という考え方のようです。実際に後者は装薬銃ではほぼ一瞬で、気にする必要があるようなものではないということもあります。

しかし空気銃の世界では、弾速が装薬銃よりもずっと遅いということもあってそうも言ってられなくなります(空気銃だと「プライマーを叩く」ではなく「バルブを叩く」と表現が変わりますが)。弾が銃身内で加速しはじめてから銃口を飛び出すまでの時間は、純粋に物理的な数字なので計算で求めることができます。微積を使って厳密に求めてもいいのですがここは単純に、「銃口初速でバレル長を進む時間の3倍」で近似することにします。
※微積の概念をある程度わかってる方ならこの近似によってそれなりに正確な数字が出ることはご理解いただけると思います

エアライフル(初速180m/s、バレル長1m):17ms
エアピストル(初速140m/s、バレル長20cm):5ms
スモールボアライフル(初速330m/s、バレル長1m):9ms

これにロックタイムを加えた数字が、「トリガーを引いてから弾がでるまでの時間」になります。すべての銃においてロックタイムを10ms(現実にはもっと短いとは思いますが)とするとその数字は、

エアライフル:27ms
エアピストル:15ms
スモールボアライフル:19ms

となります。この数字がどのくらいのものなのか?については、なかなか比較になりそうなものがありませんが、例えばeスポーツの世界では1秒間に60コマで描写される画面の1フレーム単位で相手の動作を見切るのがトッププレイヤーには必須技術だ、みたいなことが言われてますね。なかなかに超人的な世界だとは思いますがこれが事実とすると、人間は1/60秒=16msまでなら区切られた時間として認識できる能力があるということです。これは言い換えると、15msや27msの遅延があることにより「ここと思って撃ったら別のところで弾が出た」ということが十分に起こりうるとも言えます。

この、「トリガーを引いてから実際に弾が出るまでの時間」については文献を見ても特に決まった呼び方がないのですが、随分以前(APSカップに参加し始めた頃、具体的にはAPS-1グランドマスターが発売された頃)から私や友人の間では「バレルタイム」という名前で呼んでいました。エアライフルやエアピストルよりもさらに弾速が遅いエアガン(エアソフトガン)であればバレルタイムはさらに大きいものになってきます。ということはミスの原因になりやすい、極めて重要な要素ということです。初速が70m/sとして(0.29弾を使えばそんなもんでしょう)、さらにロックタイムも倍くらいだとすると(シアが外れてから大きなピストンがシリンダーを前進して圧縮した空気で弾を発射するのだから実質的には長いかもしれません)、ライフル(APS-2など)では62ms、ピストル(APS-1など)では30msというのが理論上の数値になります。

実銃では無理ですがエアガンだといろんなことができるので、実験でそれを求めるなんてこともやってました。「PCの画面に合図が出てからマウスが動くまでの時間をタイマー割り込みで計測するプログラム」を作り、発射準備を整えたエアガンのトリガーに指をかけて銃口をマウスに貼り付けた板に向け、合図と同時にトリガーを引いてマウスが動くまでの時間を計測します。それだけだと人間の反応速度分だけ遅くなるので、次にトリガーフィンガーをマウスに貼り付けた板に引っ掛けた状態で同じように画面の合図と同時に指を動かしてタイムを計測、前者の平均から後者の平均を引けば「トリガーを引いてから銃口から弾が飛び出すまでの時間」が計測できるというものです。電動ガンやエアコッキングライフルは非常に長く、グランドマスターはそれに比べるとかなり短くなります。

さすがにデータは残ってないのですが上記の理論値とだいたい似たような数字だったと思います。「APS-2を使うよりはAPS-1GMをライフル化したものを使うほうがライフルクラスでは有利になるのでは?」という仮説を立ててグランドマスター改造ライフルでライフルクラスに出場、実際に友人は何度か優勝もしています。今ならロックタイムがエアコッキングよりも遥かに短くなるコンプレストエア式のAPS-3がありますから、ピストルとライフルのバレルタイムの差はもっと大きくなってるかもしれません。

先日、海外の射撃競技専門BBSであるTargetTalkを見ていたら、「Barrel Time(バレルタイム)」というフレーズがまさに上記のとおりの「トリガーを引いてから弾が発射されるまでの時間」として使われているのを見つけてビックリしました。自分の身内の間だけで通じるローカルな用語だったつもりが、全く同じ言葉を全く同じ意味で遠い海の向こうの人たちが使ってるのを見つけるってのは、なかなかに味わえない経験じゃないでしょうか。

もちろん、厳密な定義がある言葉ではなくBBSへの投稿者が自分が作った造語として持ち出したものがいつのまにか定着したような形だったので、人によって微妙に定義が異なっていて、例えばバレルタイムにはロックタイムを含むか含まないかとか、そもそもロックタイムと混同してたりとかで行き違いが生じていたりもしました。

どこでも同じだなあ――とか思いながら読み進めていたら、意外なことに泥沼のような醜い言い争いに発展してしまいました。それもドイツ人とアメリカ人が、「誰もが認める常識を自分だけは否定する頭のおかしなアメリカ人め!」「頑なで非科学的な考えから抜け出せない古いヨーロッパ人め!」みたいに、すげー根が深いところまで恨みを持ってそうなグダグダな展開に。有意義だった前半と、クソみたいな後半の対比が面白いスレッド、簡単に抜粋して訳してみました。

実際のロックタイム、バレルタイム、そして着弾予測について。

引用元:TargetTalk Real Lock Time, Barrel Time, and On Call.


  • 私は新しくEvo10を購入したばかりです。それまで使ってたLP10よりも上手く撃ててますが、どうも弾速が速いように感じました。弾速計を使って計測してみたところ、平均562fps(171m/s)であることがわかりました。また、170バール充填したシリンダーで約87発しか撃てませんでした。
    私の技術では銃の揺れを十分に小さい領域に抑えながらトリガーを絞るのは難しく、特に良い感じに銃が止まったときなんかにはプレッシャーがかかります。「バレルタイムは非常に短く、気にする必要はない」というような内容のテキストを何度か読みましたが、そのタイムがどのように計算されたものなのかは分かりませんでした。単に「銃身長÷mv(銃口初速)」で求められるような単純なものではない、ということは理解しています。初速が高い銃は銃身内における銃弾の加速度も大きいはずです。ストライカースプリングを強くすればバルブ開放タイミングが速くなったりもするはずです。いくつもの要素が複雑に関係してくるため、違いを精密に計算するのは非常に難しいことだと思います。
    私が言えることは、少なくても私が撃つとEvo10のほうがグルーピングがタイトであり、着弾予測と合致しているということです。「ニュー・ガン・シンドローム(新銃症候群)」によるものだけとは思えません。
    (ミネアポリス)
  • 投稿ありがとうございます。当然のことながら、バレルタイムは射撃に大きな影響がある重要な要素です。バレル時間がゼロのレーザービームを想像してみてください……。
    なんでも、このフォーラムの「W」氏によると、バレル時間は重要ではないとのこと。どんな「空っぽ頭」だとそんな結論が出てくるのか、聞いてみたいものです。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • 私はこれまで、「照準が合ってからトリガーを引く」というアプローチを逆にすることに努力を傾けてきました。このことは、あなたの説明に一致しそうな要素と、一致しなさそうな要素の両方があります。
    フィジカル方面でのトレーニングは理想的な効果を出してくれてはいますが、それでも「人間マシンレスト」のようにはとてもなれそうにありません(明らかにそれは目標にするには非現実的なものです)。
    私が目指そうとしているのはフリーピストルでもエアピストルでも同じで、照準が理想的なポイントに到達するないなや、可能な限り速やかにショットをリリースする撃ち方です。構えすぎによる震えが生じる前に撃つためです。サイトの位置が見に見えてわかるくらいにズレているようなら僅かな時間であればホールドすることもありますが、少しでも長引きそうならすぐに撃つのを止めます。なるべくなら、トリガーに圧力を加えることがサイトピクチャーを良好なものになるように心がけます。
    こういったやり方による結果は興味深いものになります。うまく撃てたときには驚異的にタイトなグルーピングになりますが、そうでないときは目も当てられない有様になります。願わくはこれが新しい技術を身につける際に生じるよくある問題であればいいのですが。
    それはそれとして、この現象は「メカニカルなアキュラシー(ロックタイムなどの問題を含みます」vs「テクニック」についての議論に大きく関係していると思います。はっきりしたことは言えませんが、ロックタイムとバレルタイムの微妙な違いは、完璧なショットを待ってからトリガー制御で応答するという精神的な処理や固有のエラーと比較すると、かなり小さいのではないでしょうか。(ジム)
  • >なんでも、このフォーラムの「W」氏によると、バレル時間は重要ではないとのこと。どんな「空っぽ頭」だとそんな結論が出てくるのか、聞いてみたいものです。
    どうやら、スペルチェックは「古いヨーロッパ」では機能していないようです。それどころか、数学や論理といった分野でも明らかに機能不全に陥ってるようですね。EVO10とLP10のMV(銃口初速)の差は、資料によれば37フィート/秒です。これは7%の変化を表します。仮にEVO10のバレルタイムが約2.7ミリ秒だとすると、最も初速が低いLP10のバレルタイム増加分は0.2ミリ秒にもなりません。ほぼ無視してよい程度の差です。
    たかが「200マイクロ秒未満」の差が現実にどういう差をもたらすことが可能なのでしょう。その説明は私ではなく、彼の頭の中に住んでるトロールに任せることにします(※訳注:「トロール」というのはインターネット用語で「クソ荒らし野郎」みたいな意味があるそうです)。私が思うに、それを成し遂げるのは「針の先で踊ることができる天使の数を数える」ようなことをしない限り無理です(※「意味のない議論のための議論」を指す、よく知られた慣用句です)。あとはもう非健康的なネームコーリング(※誹謗中傷とか悪口といったニュアンスのある言葉)くらいでしょうか。
    現実に、射手が自分の手に持っているエアピストルの性能に影響を与える重要な要因を10個挙げるとしたら、そこに「バレルタイムを削減すること」という要素を入れる人は存在しますか?
    長くなってしまったので簡単に書きましょう――バレルタイムは、グルーピングにほとんど測定できない影響を与える可能性がありますが、2つのエアピストル間のバレルタイムの「違い」は統計的有意性の領域の奥深くにあります。(ウイリアム・ニューハンプシャー)
  • ファインベルクバウ65(初速は120-130m/s)とステイヤーEVO10(初速は155m/s)の間のロックタイム(※訳注:初速を書いてるからには、おそらくバレルタイムのこととして書いてるんじゃないかと思います。後ほど質問者からツッコミがあります)の差は重要です。しかし、プリチャージ式エアピストル同士で比べてもその差はごくわずかです。私は初速を速度を148~152m/sに下げて、1チャージあたりのショット数を増やしてるくらいです。
    夕食は何なのか心配するほうが有意義でしょう。(デビッドM)
  • >ファインベルクバウ65(初速は120-130m/s)とステイヤーEVO10(初速は155m/s)の間のロックタイムの差は重要です。ロックタイムとは、シアーリリースから弾が銃口から出るまでの時間という意味ですか? もしそうなら、あなたはこれらの統計の表を持っていますか?
    銃弾はバレルの中でドラッグレースのように加速されて発射されるものなので、2つの銃の初速差はピーク速度の違いでしかないはずです。「トラップスピード」と「スタートからゴールまでのタイム」は異なるものになる可能性があります(※「トラップスピード」というのはドラッグレースで使われる用語で、最後の60フィートでの平均速度のことだそうです。銃口初速に該当する概念としてこの言葉を使ってるんだと思います)。ストライカーのスプリング張力の増加もロック時間の要因です。2丁の銃のバレルタイムを正確に計測する方法は、時計の高速度撮影しかありません。
    ところで、なぜ銃口初速として150m/sがしばしば推奨されるのですか?もし初速はそれほど重要な要素でないのなら、なぜ100m/sにしてさらにエアを節約しないのでしょうか?(ミネアポリス)
  • >バレルタイムは、グルーピングにほとんど測定できない影響を与える可能性がありますが、2つのエアピストル間のバレルタイムの「違い」は統計的有意性の領域の奥深くにあります。
    LP10とEVO10のスペックが異なるのは奇妙です。トリガー、レギュレーター、発射バルブ、バレルに関する限り、この2丁は実質的に同じ銃です。それらは460-560を撃つように調整することができます。もしかして、バレルの長さに対してピーク速度を使用するだけでバレルタイムを計算してませんか?
    ブルズアイ競技(※訳注:文脈から察するにアメリカで盛んな45オートを使った射撃競技を指していると思われます)では、バレルタイムが長いのを嫌ってロングスライドが使われなくなる傾向があります。私は主張しているのではなく、「これまでそうであると疑わなかったこと」を疑おうとしているだけです。
    (ミネアポリス)
  • 私にとってのロックタイムは、シアーリリースからバレルをクリアするショットまでの時間です。(訳注:つまりバレルタイムをこの人はロックタイムと呼んでる、ってことですね。あるいはその2つの区別がついてないのかもしれません)長くて遅いロックタイムを見たい場合は、古き良きフリントでフリントロック式を撃ってみてください。それこそコーヒーを作るのに十分なほどの長さです。(訳注:ここまで読む限りでは区別ついてないとしか思えません)
    話をエアピストルに戻しましょう。2000年のオリンピックの前に、マシンレスト(グリップマウントとバレルマウントの両方)とクロノグラフを使用してペレットテストを行ったところ、いくつかの興味深い結果が得られました。
    Morini CM162Eを使用し、135m/sから160m/sまで初速を変化させながらグルーピングを記録しました。その変化はノード(ほぼ正弦波)であり、最もタイトなグルーピングを記録したのは148m/sで、開閉点は156m/sであることがわかりました。148m/sで、より重い0.53gペレット(4.49mm)を使用すると、3発のグルーピングは完全に1ホールになりました。弾がターゲットの穴を通らないくらい小さい穴という意味です。
    148m/sに調整した銃を手に持って撃つと、156m/sのものよりも良いフィーリングとスコアが得られました。それで私はピストルを148m/sに設定するようになりました。(デビッドM)
  • >もしかして、バレルの長さに対してピーク速度を使用するだけでバレルタイムを計算してませんか?
    ポイント1:いいえ、約10インチのバレルの平均速度を大まかに計算しました。私はそれを明確にすべきでした。
    ポイント2:リコイル・オペレーテッドのセンターファイアピストルにおいては、さまざまな可動部品/可動質量があり、特に何が起こっているかについての射手の認識に、他の多くの変数を追加します。.22口径オートが最終弾を撃った後にホールドオープンするべきか、それともしないほうがいいかについての質問が投稿された最近のスレッドを参考にしてみてください。(ウイリアム・ニューハンプシャー)
  • 結局のところ、人間の脳は、あなたが「重要性」を持っていると信じるものすべてに「重要性」を与え、あなたの信念が正しいことを証明するためにその力ですべてを行います。心理学は重要です。何に焦点を合わせているかに注意してください。(ジェットパワードチキン)
  • 頭脳だけじゃなく、脳を含めた身体全体のパッケージについて考慮することを考えてみましょう。
    身体-脳の間の反応時間は約1/10秒と言われています。これは、あなたが「今、撃った」と認識した瞬間よりも過去に現実の発射が行われていることを意味します。これが、「据銃を信頼しなさい」と言われる理由です。
    銃によるたかが数ミリ秒は問題にはなりません。(ローバー・アイダホパンハンドル)
  • 一般的に、競技に使われるプリチャージ式エアライフルの銃口初速は約180m/sくらいに設定されています。それらのライフルを持っているトップレベルの射撃選手は、初速を下げればスコアが良くなるかもしれないという事実に、おそらく気づいていません。
    現在の競技用プリチャージ式ライフルのバレルは極端に短く、外から見たときに「バレル」に見える部分の前方数インチは主に照準半径を拡張するためのシュラウド(覆い)に過ぎません。バレルを短くすることの目的の一つに、バレルタイムを短縮することがあります。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • 私は、「ロックタイムとは、トリガーメカニズムの速度に関係した数字である」というのが正確だと思います。ロックタイムとはトリガーをアクティブにしてから発射メカニズムが点火を開始するまでの時間であり、バレルタイムとは異なる数字です。一般的に、ロックタイムの大小に関する問題は強調されすぎていると思います。エアピストルのメーカーは、ピストルが最も良い精度を出す初速領域を調べるための十分なテストを行っていると思います。私が持っていたほとんどのシリンダー式ピストルは、フルチャージした状態で撃ち始めた場合、通常125~150発ほど撃てます。短いシリンダーの製品は少し少ないかもしれません。
    エアライフルの銃身が短い主な理由は、一定の長さに達すると膨張するガスのエネルギーが不足するためだと思います。ある程度以上にバレルが長いと銃弾の速度が低下し始めます。エアライフルはより長いシリンダーを持っているでしょうから理想的なバレルの長さはピストルとは違うかもしれません。バレルエクステンションを外したエアライフルを見たことがないので、実際のバレルの長さはわかりません。
    私は何年にもわたっていくつかのシリンダー式エアピストルを持っていました。それらすべての速度は約480~525fps(146~160m/s)でした。ピストル用の軽量高速ペレットを使うと少し速くなりますが、私は標準重量のペレットが好みでした。バランスとトリガーの特性以外は違いはわかりませんでした。(BEA・Va)
  • ほとんどのメーカーがエアピストルを150~152m/sに設定している本当の理由は、世界中の法的要件に対応するためです。エアピストルに許されるパワーのレベルは国によって異なり、カナダの5.7ジュールからスペインの24ジュールまであります。ほとんどはドイツの7.5jからイギリスの8.15j前後です。したがって、ピストルが150m/sで工場から出荷された場合、どこにでも販売できます。(デビッドM)
  • メーカーがピストルのセッティングをするときにはマシンレストを使うため、実際に手に持って撃つのとでは条件が異なるため性能が発揮できない、ということは有り得ることでしょうか?
    私のピストルについてきた5発の完璧なワンホールのテストターゲットは、171m/sでのものでした。彼らはベストの結果が出るまで調整したと思います。
    ロックタイムが重要でないとするならば、メーカーは常にそれを短縮しようとしているように見えます。
    私は世界クラスからは程遠いことを認めます。照準が合うまでトリガーフィンガーを保持し、どうしても合わないなら8~10秒で射撃を中止するというやり方を繰り返さないと560には届きません。より速い銃口初速と、より速いストライカー作動は、シアが切れた時の照準位置と着弾点を近づける効果があるように思えます。現在私は160気圧充填したタンクから100発撃てるようにするために初速を540fps(165m/s)に下げているのですが、200気圧まで充填できるようになったら初速を購入したときと同じ速度に戻します。
    (ミネアポリス)
  • 私が知る限り、メーカーは速度を(特定のペレット重量で)一般的にうまく機能することが知られている特定の範囲内に調整します。次に、試射をしてグルーピングを確認します(ステイヤー公式Youtubeチャンネルにある、初速調整方法の解説ビデオを御覧ください)。十分に良い結果がでれば出荷します。少し不十分だった場合は、異なるペレットを1つか2つ試してみることはありますが、最適なパフォーマンスを得るために各ピストルを「調整」することはありません。テストターゲットに記載されているペレットの重量とサイズも、その中に最適なものを何度もテストして見つけたものではなく、単にメーカーがテスト時に使用したものでしかありません。結果が基準をクリアしていれば出荷されます。
    現代の製造方法では、1ホールのグループを撃つピストルを1日中続けて作り上げることができます。時は金なりであり、出来上がった個々のピストルをアレコレと調整するなんてのは費用効果が高くありません。一般的な購入者はさまざまなペレットを撃ちますが、それぞれのペレットに対してベンチレストテストを行ってパフォーマンスを確認したりすることはありません。
    メーカーにおける完成品テストは、バレル、レギュレーター、またはその他の機械的な欠陥がある可能性のある、時折発生する初期不良品を取り除くことを目的として行われます。初期不良が見つかった製品は検査と修理のために送り返されます。テストをクリアした残りを工場の外に出すのが早ければ早いほど、メーカーはより多くの利益を得ることができます。(Gホワイト・マサチューセッツ)
  • ステイヤー公式動画を見て、その手際の良さにも興味は惹かれましたが、それと同時に私が購入した2つのステイヤー製エアピストル(LP10とEVO10)の初速の違いも気になりました。一見すると無造作に撃ってるようにしか見えませんが、1日中1つの穴のグループを機械的に撃ち続けていました。機械で撃つのと手に持って撃つのとでは、最高のパフォーマンスを発揮できる初速に違いはあるのでしょうか。私がこの点にやけにこだわっている理由なのですが、なぜピストルから重いライフルのペレットを撃つ人が多いのかということが疑問になったからです。装薬銃に比べれば少ないとはいえ、ある程度は反動があります。より遅く、より重く、より高い反動の発射体によってグリップにかかる圧力が増幅されると思います。(ミネアポリス)
  • >これまでのところ限られたフィードバックで、より速い速度とより速いストライカーは、シアーがつまずいたときの光景の場所にちょうど近いように見えます。
    具体的に言うと、「バレルタイム」という用語は、空気圧からペレットが動き始めてから銃口を出るまでの時間です。そしてロックタイムとはトリガーが解放されてから空気圧がペレットに作用するまでの時間のことです。
    エアピストルでも、たとえば(競技用エアライフルと同様の)180m/sの銃口初速が反動吸収装置によって現実的なものになるのならば、私はそれを選びます。ただし、高い銃口初速(パワー)にはいくつかの欠点があります。空気にはある程度の重量がありますから、試合中にシリンダー内の空気が減っていくことによって重心が変化します。それは考慮するべき要素でしょうか? そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • >試合中にシリンダー内の空気が減っていくことによって重心が変化します。
    これ、本気で言ってます?(原文は「頭大丈夫?」に近い言葉) 試合で撃つのはせいぜい75発前後、それで失われた空気の質量によって引き起こされる重心の変化が、一発撃つたびに変化するあなたの心理的・身体的変化よりも大きいと?
    いくら「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」という曖昧な言い方でリスクヘッジしようとも、私にはそれは「オカルトの氷の上でスケートをしている」ようにしか見えません。射手の血糖値の変化は、あなたが言ってるナンセンスな要素よりも射撃の結果にはるかに大きな影響を及ぼします。次は何を言い出します? コリオリ効果? ニュージーランドに羽ばたく蝶? 誰かのおならの音?(ウイリアム・ニューハンプシャー州)
  • 私は気が付きました――。試合前に食べたものが試合中に胃から腸へと移動していく蠕動(ぜんどう)運動により、身体の重心が変化し、それがスコアに大きな打撃を与えていることに!(´ε`;)(米国ミシガン州)
  • シアーリリースからペレットが銃口を出るまでの時間が本当に重要でないのだとしたら、それが0.5秒もかかるようなピストルで競技射撃をしても全く問題ないってことですか?(ミネアポリス)
  • >0.5秒もかかるようなピストルで競技射撃をしても全く問題ないってことですか?
    うーん、多分……
    撃発してから発射されるまでの時間に照準を調整することができます。
    トレーニングでそれは利点になるかもしれません!
    (訳注:それ絶対やっちゃダメなヤツ!)  
    追伸:コミナッツォ・マッチをリモートで試してみるのはどうでしょうか? フリントロック式滑腔砲ピストル、最小口径.433、B19インターナショナルフリーピストルターゲットで25ヤードで片手射撃(ちなみにリンクグリップの使用は不可です)。ロックタイムとバレルタイムは少し長いと思います(さらにコンペンセイターも使用不可です)。(国籍不明)
訳注:「コミナッツォ」を「コナミッツォ」に空目して、たっぷりの生クリームを口にくわえたパックマンが瞬時に脳裏に浮かんだ人は挙手
  • >0.5秒もかかるようなピストルで競技射撃をしても全く問題ないってことですか?
    良い点を挙げます。
    フリーピストルの通常のバレルの長さは29cm、競技用のエアライフルと同じくらいです。FPはより短いバレルに換装して、8cmのチューブでバレルの前部を置き換えることができます。それはバレルタイムを短縮し、FP競技をより寛容にするでしょう。そのチューブから鉛の堆積物をきれいにすることは骨かもしれません。コンペンセイターの効果が減るのではという心配なら無用です、FPにおいてコンペンセーターの反動低減効果は、銃口の圧力が低いため、とにかくわずかです。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • >FPにおいてコンペンセーターの反動低減効果は、銃口の圧力が低いため、とにかくわずかです。
    「話す前に考えなさい(Engage brain before operating mouth.)」という標語がありますが、口ではなくキーボードを使う場合は10倍は考えたほうがいいでしょう。
    コンペンセーターの効果はわずかだから無視して良いが、0.2ミリ秒のバレル時間と圧縮空気の使用によるピストルの重心のシフトは考慮する価値があると。本当に?
    あなたは多分、サルバドール・ダリのリンプウォッチで時間を測ってるんじゃないでしょうか。(ウイリアム・ニューハンプシャー州)
訳注:リンプウォッチ(溶ける時計)……ダリの「記憶の固執」およびその派生作品に頻繁に登場する、チーズみたいにドロっと溶けた時計。正確に時間を測るための道具、つまり「硬いもの」の象徴を、柔らかくだらりと溶けて垂れ下がるように描く並列表現の代表。「お前は溶ける時計で時間を測ってるんじゃないか」という遠回しな悪口ですね
  • >あなたは多分、サルバドール・ダリのリンプウォッチで時間を測ってるんじゃないでしょうか。
    W氏は自分のことを教育水準の高い人物である印象を与えようと必死ですが、そうではないようです。「サルヴァトーレ・ダリ」のような有名人の権威を呼びかけることは、少なくとも私にとっては、バカのしるしです。あなたが自分自身とあなたの知識に信仰と信頼を持っているなら、あなたは権威を獲得するために古代の有名人に言及する必要はありません。
    あなたは「地球平面協会」に所属していますか? 仮にそうだとしても私はあまり驚かないです。明らかに初等物理学を否定している様子からすると最有力候補かもしれないとすら思います。
    私の仲間の競争力のあるピストル射手にとって、ロックタイムやバレルタイムは確かに重要です。皆さんもご存知だと思います。
    フォーラムの皆さん、よろしくお願いします。時間に余裕を持って、初等物理学の領域をこの人に納得させてください。私としては、50m射場に出かけるなどして余暇を過ごすのが、より良い方法ではないかと思いますけれど。
    さようなら、W氏。楽しい夢みる人。今後ともよろしくお願い申し上げます。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • 「初等物理学」についての議論のように、実用的な力学と生理学は、私のこと大好きでしょうがないお子様の固執する対象が、いかに些細なことであるのかを明らかにしてくれます。たった200マイクロ秒に過ぎないバレルタイムの違いや、数グラムの空気の排出による射手の腕と銃によって構成される射撃システムの重心変化がどのような影響を及ぼすのか。お笑いのネタとしては良質ですね。
    西洋的思考論は何世紀も前に、「ピンの頭で踊れる天使の数を数えること」を断念しました。「旧ヨーロッパ」は中世の考え方にとらわれたままなのでしょう。(ウイリアム・ニューハンプシャー州)
  • 物理の基本を勉強するための子供向けの解説書の一つでも読み終えることはできましたか? それともまだおねむなのでしょうかね?
    バレルタイムとロックタイムは、正確な射撃を妨げる最も重要な手段です。
    「失せろボケ」と言ってもいいでしょうか? とんでもない。物理学に関しては、私はあなたよりもすこしばかり優れていると感じています。あ、「優れてる」とか書いてしまいましたね、この表現はあなたの逆鱗に振れるかもしれません、ごめんなさい。「討論」を続けましょう。(ノースポー・ノルトラインヴェストファーレン)
  • マクベスの有名なセリフにこんなのがあります。
    「白痴のしゃべる物語、たけり狂ううめき声ばかり、筋の通った意味などない。」  
    私のことが大好きっぽいお子様は、彼独自の世界に生きてるようです。彼は、その全くナンセンスな考え方を広めるためにこの掲示板を使うことが可能です。「馬鹿とは決して口論しないでください。彼はあなたを彼のレベルまで引きずり下ろし、経験を積んであなたを打ち負かします。」と言われています。200マイクロ秒とミリグラムの空気が、射撃において重要な要素だと信じ込んでいる自称専門家に悩まされるようなことがないように。(ウイリアム・ニューハンプシャー州)
  • ところで二人とも聞いてください、スレの流れとあまり関係ないのだけれど。私はこの修正チャートに出くわしました。これは、このグネグネと曲がる無益な論争よりもずっと、ここの射手にとってより役立つと思います。(アイダホパンハンドル)

  • このスレッドは、「賢明に」できる限り進んだと思います。
    ロックされました(これ以上書き込めません)。

TargetTalkは、概ね知的で冷静な書き込みが多いのですが、ごくまれにこういうクソみたいな展開になることがあります。まあ、世界中からいろんな人が書き込みをしている、それも射撃スポーツなんていう変人しかやらないようなスポーツに血道を上げてるような連中の集まりですから(ブーメランがグサー)、たまにはこういうグダグダな展開があったほうがガス抜きになっていいかもしれません。

このスレッドにおけるノースポー氏とウイリアム氏の言い争いは、「バレルタイムは競技銃のスペックとして重要な要素なのかどうか?」ということ(もちろん、重要です)と、「個々の競技用エアピストルの間にあるバレルタイムのごく僅かな差は、スペックの差として重視するべきものなのか?」ということ(もちろん、無視して構わない差でしかありません)の区別がついてない人達が、互いの立ってる前提に気づかないまま延々と不毛な言い争いをしているだけ、ってのがおそらくは真相というか外野から見た時の正しい解釈なんだと思います。こういうのってTwitterでの炎上なんかでも良くありますよね。どこの世界も似たようなもんだなあ――。

-実銃射撃, 海外の反応シリーズ

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