ファインベルクバウ・C10ベースのハンドライフルを無料で譲ります。
条件は、所持許可を取ってくれること、エアピストルの所持に挑戦してくれること、無事エアピストルを所持できたら次に希望される人に譲ってくれることの3つです。
前回は「ハンドライフルとはなんぞや」ってことについて解説したので、今回はこの銃について詳しく解説します。正直、けっこうボロいですよ?
※条件を緩和しました。(2012年6月11日)
※8月27日追加:無事、貰われていきました。
まずは付属品から。この銃はCO2を使います。シリンダーの中にCO2を充填し、その気化圧を使って撃つタイプの銃です。充填するために必要なCO2のでっかいボンベも一緒に譲ります。点検して充填した直後にエアピストルが所持できたので、ほとんど中身は減ってません。
その他、替えのシリンダーが1本付属します(全部でシリンダー2本ということです)。重さ調整用にシリンダー先端に付けることができる錘が大中小3種類ありますが、ただでさえ重いハンドライフルなんでこの錘の出番はまずありません。あとはシリンダー内に残ったガスを抜くためのツール、幅の違うフロントサイトブレードが2種類、ドイツ語、英語など数ヶ国語で書かれた取扱説明書と、日本語で書かれた取扱説明書です。
持ち運び用の革ケースもあります。外側はそれなりに綺麗ですが、内側はサイトブレードに削られてボロボロになっちゃってます。
シリンダーをつけたり外したりするためのレンチが欠品しています。レンチ無しでも素手で締め込んだり外したりすることは可能で、実射には何の問題もありませんが、よりしっかり締め付けようとして先の細いペンチなどで締めたり緩めたりしようとすると、シリンダーの付け根部分が傷だらけになります、というかもうなっちゃってます。
ハンドライフルにするための延長スリーブが、アルミ製の軽量なものに交換してあります。当時はなんか紫色が好きだったんで紫です。オリジナルのスリーブは行方不明です。
今のハンドライフルは、エアピストルにもともと付いているグリップの側面に板を貼り付ける形でストックが作られているそうですが、この銃についてはグリップごとストックを新規に作って交換してあります。そのためオリジナルのグリップは失われています。
まっすぐ銃を構えようとすると、親指の付け根部分にストックが当たってしまうため、ストックを一部削ってあります。左写真で白っぽくなっているのが削った部分です。
ハンドライフルのストックは、「全長と形をライフルっぽくするためだけの飾り」に過ぎず実際の機能は持ちません。ストックも、なんとなくライフルのストックっぽい形はしていますが、頬付けしたり肩に押し当てたりする撃ち方はしません。そのため、バットプレートの部分もなんの飾りもない、ツルツルでまっさらな形になっています。
ストックとスリーブ以外は、もともとのエアピストルと全く同じです。リアサイトは、上下左右の精密な調整はもちろん、幅なども微調整できる本格的なものが付いています。
上下左右の調整ダイヤルは、工具なしで指で回せるものが付いています。ドイツ製の銃なので表記がちょっと独特ですが、日本語マニュアルにちゃんとやり方が書いてあります。
●上下調整
H:着弾点が高い時に回す(着弾点が下がる)
T:着弾点が低い時に回す(着弾点が上がる)
●左右調整
R:着弾点が右の時に回す(着弾点が左に移動する)
L:着弾点が左の時に回す(着弾点が右に移動する)
古い銃なので、うっすらと錆が浮いているところもありますが、調整機能や実射には影響はありません。
競技銃ですから当たり前ですが、単発です。機関部の上を覆っているカバーみたいなものを開けることによってコッキングが行われ、弾を装填する場所が表れます。そこに弾を1発だけ差し込んで蓋を締めることで発射準備完了というわけです。
練習の時などに使える空撃ちモードが付いています。機関部側面に出っ張ったレバーがその切り替えレバーです。前方を押し込んだ時(左写真)は弾が撃てるモード、逆に後方を押し込んだ時は空撃ちモードになります。空撃ちモードになっていると、コッキングやトリガーを引いたりは通常どおり行えますが、ガスが一切放出されないので弾が装填されていても発射されません。
スリーブ先端にフロントサイトが固定されています。フロントサイトブレードは、付属するものに交換することで3種類の幅から選べるようになっています。ただし、ハンドライフルは本来のエアピストルよりも遙かに遠い場所にフロントサイトがあるため、「リアサイトに比べて、フロントサイトがやたらと小さく見える」状態になってしまいます。一番幅の広いフロントサイトブレード以外はまず出番がないでしょう。
また、トリガーの重さ、1段目の遊びの量、2段目のかみ合いの量(キレ味)、トリガーが落ちてからトリガーが動く量が調整できるようになっています。基本的に調節する必要はありませんが、弾速も調整できます。ここらへんの調整の仕方は日本語マニュアルに書いてあります。
トリガーの調整などは、銃を分解しなくてもトリガーガード下部からドライバーを差し込んで行うことができるようになっています。
マニュアルによると、「2年に1度はオーバーホールするように」と書かれています。余裕で2年以上ほったらかしです。本来ならばオーバーホールしたほうがいいのかもしれません。ですが撃ってる弾数が極めて少ないので、実際に撃ってみて問題なく当たるようならオーバーホールしないでそのまま使っちゃっても大丈夫じゃないかと思います。
ご希望の方は直接、あるいは「こちら」から問い合わせ下さい。希望者多数の場合、「公式なAPSカップ記録会(ハンドガン・オープン部門のみ)でのブルズアイ得点」または「ピンポイントシューティング・プレシジョン部門でのブルズアイ得点」が高い方を優先とします。