トイガン射撃

フロンティアオリジナルドットサイト・詳細レポート

投稿日:2011年5月3日 更新日:

先日行われた赤羽PPSにて、会場となる赤羽フロンティア様より賞品としてご提供いただいた、フロンティアオリジナルドットサイト。私がアームズマガジンの「格安ドットサイト特集」で各社のサイトを比較検討した際に、あまりのコストパフォーマンスの良さに驚き記事中でべた褒めしたのが理由…なのかどうかは分からないが(だったらいいなあ)、かなりう長いこと品切れ状態となっていたところが、ほんの数日前についに待望の再入荷を果たしたものだ。

ドットが大きい(4MOA)サバゲ向きの製品と、ドットが小さい(2MOA)精密射撃向きの製品の2種類が用意されているが、現時点で入手可能なのは2MOAの方のみ。今回賞品として提供していただいたのもそちらだ。

今回は、マッチ開始前に超特急で撮影した写真と手持ちの資料をベースとして、このフロンティアオリジナルドットサイトの詳細レポートをお送りする。なにせ現物が手元にない状態でのレポートなので少々綱渡りではあるが、4MOAの同型機種についてはすでにアームズマガジンでレポート済なので大まかなところは把握しており、購入の参考には十分にできるレポートにはなるとおもう。

フロンティアオリジナル 30mmチューブレッドドットサイト(BED-4-30-2MOA)
フロンティア販売価格:¥11,500
倍率:等倍
全長:121mm
重量:186g(マウント含む)
ドット大きさ:2MOA
11段階調整レッドドット

雑誌記事なら、いきなり製品の細かい部分についての説明から入るところだが、ここは字数制限もページ数の決まりもないWebサイトの世界。書きたいように書くことができる。というわけで、まずは「ドットサイトとはなんぞや」みたいなところから話を始める。

ドットサイトとは、レンズに光の点を投影し、遠くの位置に光点が浮いているように見せる光学機器を、銃に固定することで照準機器として使うものだ。基本的には倍率はなく(等倍)、両目でターゲットを見た状態でレンズを視界の中にいれて光点を目標と重ね合わせることで照準を行う。オープンサイトのように「ターゲットを狙うために、ターゲットではなくサイトに目のピントを合わせる」という非常に難しいことをする必要がなく、ターゲットを見据えたまま照準ができるということが最大の利点だ。

ドットサイトはその構造上、全長を短く、かつ口径(レンズの直径)を大きく作るのが難しい。それだけレンズの設計や筒の内部の仕上げ、調整機構の作りを精度高く作らないとすぐにボロが出てしまう。世の中に出回っているドットサイトで、全長が短く口径が大きいもの(ホロサイトなど)で、「すごい値段が高いホンモノ」と「安いレプリカ」とで大きく品質が異なるのはそれが理由になっている。

だがそのことは逆に言えば、口径を小さく、全長を長くしてもいいのなら、それほどコストをかけずに高精度で使いやすいドットサイトが設計・製造可能だということだ。もちろんドットサイトの口径が小さいということは視野が狭いという欠点があるし、全長が長ければ銃への取り付けに制限がでるといったデメリットもある。だが、見た目だけ実銃用の高級サイトの形を真似てはいるが、照準の役になんかまるで立たない低品質なサイトを使うよりは、視野の狭さや取り付け自由度の少なさといったデメリットはあっても、きっちりと照準機器として使える高品質なサイトを使うほうが1万倍もマシだ。少なくてもエアガンを「狙って・撃って・当てるための道具」として使ってる人なら、誰でもそう思うだろう。

特にAPSカップのような精密系の射撃に使うのなら、視野の狭さはそれほど大きな問題にはならないし、銃の全長もそれなりにあるからサイトの全長が少々長くたってどうとでもなる。そんなことよりドットはきっちりとクリアに見えるのか、上下左右への調整はしっかりと機能するのかといったことのほうがずっと大事なことだ。

フロンティアのオリジナルドットサイトのサイズは、直径が30mm、全長は121mmとなっている。巷にあふれるコンバット系のドットサイトや、スピードシューティング用のオープンドットサイトに比べると、かなり「細長い」形になっている。形状としてはデメリットになっているこの点が、精密射撃用のドットサイトとして使うときには大きなメリットとなるのだ。

パッケージは地味。あまり洒落たところもない、緑色の地味な紙箱の中に入っている発泡スチロール製の箱の中に押し込められている。

付属品は、ドットサイト本体、レンズキャップ、取り付け用の六角レンチ、マウントリング、そしてテスト用の電池(内蔵済)だ。マウントリングは20mm幅レールに対応している。高さはそれほど高くなく、たとえばM4のキャリングハンドルを取り外したところにあるレールに取り付けたりすると、サイトがあまりに低すぎて狙えないということになりがち。別売りのハイマウントリングなどを使う必要がある。幸いチューブ幅は30mmなので、汎用品の30mm用リングを流用することが可能だ。

レンズを前後からゴムひもで挟みこむ形で覆うレンズキャップ。これは正直いって、あまり役にたたない。レンズ部分が透明な板になっているからレンズ保護プレートがわりに使えるかと思いきや、片方が黄色になっている上に透明度もそれほど高くなく視野を阻害してしまう。このレンズキャップは本当に「おまけ」でしかない、と割り切ったほうがいい。

本体左側面にある大きなダイヤルは、他の多くのドットサイトと同様に、ON/OFFスイッチ・ドットの明るさの調節ダイヤル・電池ケースを兼ねたものとなっている。明るさの調節はなんと11段階。レプリカ品やコピー品にありがちな「赤・緑の切り替え」なんて余計な機能はついてない。ダイヤルの調節機能すべてを明るさの調整に割り振ってある(ドットの色は赤のみ)。テスト用に電池はすでに入っているので、購入の際には誰でもその場で見え具合を確認することができる。

11段階ものドットの明るさ調節機能は、最大光度では真夏の直射日光下でもドットを見失わないほどに明るく、最小光度では暗闇でも視界を邪魔しないほどの暗さまで幅広く対応する。「精密射撃なんて、いつも屋内でやってるんだしそんな調節必要ないんじゃないの?」なんて思ったら大間違い。同じ屋内射場でも、場所によって標的や撃つ場所の明るさはまちまちだし、屋外で行われるマッチだってある。どんな環境で実行されるマッチであっても、いつも狙っているのと同じような感覚で狙えるようにするために、細かくドットの明るさを調節できる機能はありがたいものだ。

左の写真は、ドットの明るさ調整を中程の「5」に合わせたものと、最大の「11」に合わせたもの。最小の「1」でも写真が撮れないか試してみたのだが、肉眼では確認できるのだが携帯カメラの小さい画面ではドットを確認することができず、撮影を断念した。

「2MOA」という小さなドットが、非常にクリアでニジミなくみえているのがわかると思う。ドットサイトなのでレンズには強めのコーティングがかかっており、サイトを通さずに見た風景と比べて若干の色の変化(緑っぽく見える)が起きてはいるが、ほとんど気にならないレベルだ。

ドットの上下左右への調節は、側面についている小さいキャップを外すと現れるマイナスネジを回して行う。今回はマッチ開始前のわずかな時間で撮影だけを行ったので、このネジがどのくらいの精度でどの程度の範囲の調節ができるか、なんてことまでは確認できなかったが、以前アームズマガジンの記事でレポートしたドットが大きいサバゲ向きの製品、「BED-4-30-4MOA」でテストしたかぎりでは、確実に上下・左右への調節ができて、ある決まった量を回したあと、それと同じ量だけ反対方向に回せばちゃんともとの位置に戻ることが確認できている。

他の製品と比べて際立っていたのは、調節範囲の広さだ。ネジを一回転させることで、10m先での着弾点は15~16cmほど移動する。限界まで何回転回せるかということは確認できてないが、仮に3回転ほど回せるとすると10mで上下左右50cmの範囲でドットの位置調節ができるということになる。多くのドットサイトではこの調節ネジは「取り付けた後の、ほんのちょっとの微調整」にしか使えないのが普通だが(格安のコピー品なんかだと、調節ネジの形だけ再現してあっても機能は再現してない、つまり回しても何も起こらないなんてひどいものもあったりする)、フロンティアのオリジナルドットサイトはかなりの広い範囲、このネジを使って着弾点を調節できるということになる。「取り付けただけでバッチリ合ってる」なんてことはまずないエアガンだからこそ、確実で広範囲な上下位置調整は必須の機能と言えるだろう。

ドットサイトをエアガンに取り付ける目的なんて「照準の手助けにするため」のひとつだけかと思いきや、実はそうでもない。単なる格好だけ、アクセサリーのひとつとして付ける場合というのがけっこう多い。サバイバルゲームでエアガンを実在の軍隊や部隊が使っているのと同じ仕様にするため、それと同じ形をしたダットサイトを取り付ける。形の他に、機能がどこまで再現されているのか、ドットサイトとしての役割は果たしてくれるのかどうか、なんてことは二の次三の次、そういうニーズだ。

軍隊が使ってるのと同じ形であることが目的なら、レプリカ品以外はどんなに高機能・低価格でも購入対象にはならないだろう。だが、どこどこの軍隊が採用してるこれこれのサイトのレプリカが欲しい、というような用途ではなく、「エアガンで射撃をするときに、照準の手助けになるドットサイトが欲しい」というのなら、フロンティアオリジナルドットサイトは間違いなくベストバイとなるドットサイトだ。

今回は、待望されていた再生産・再入荷がされた直後ということで販売価格が1万円以上もするこのドットサイトをPPSの賞品として提供いただけたが、今後はどうなるかは当日になってみないとわからない。もしかしたら一回こっきりの大盤振る舞いかもしれない。もしかしたら、これからも何度か同じもの、あるいは4MOAのバリエーションが賞品として提供されることがあるかもしれない。これは当日になってみないとわからない。文字通りの「来てみてのお楽しみ」というやつだ。

次回の赤羽ピンポイントシューティングは、6月5日の日曜日に開催。おりしも赤羽フロンティアでは創業祭を開催中(予定)だ。

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