トイガン射撃

第34回ピンポイントシューティング・結果

投稿日:2011年4月29日 更新日:

※協賛:ノーベルアームズアームズマガジンライフルショップエニスフリーダムアート 協力:新宿Target-1

いつもの土曜日を外して、休日に開催してみた第34回ピンポイントシューティングですが、ちょうど同じ日に赤羽フロンティアにて心惹かれるマッチが突発で開催されてそちらを選んだ方がけっこういらっしゃったようで、前回・前々回と比べるとささやかな人数での開催となりました。それでもなんだかんだで私を入れれば6名、マッチとしての体裁は保てたといったところです。

「はじみつ」を連載するにあたって「オリンピック・ピストル・シューティング」を改めて読み直し、それを分かりやすくイラストとか使って表現する課程で実際に自分でも試してみたりしました。それが結果的には自分の技術をイチから見直すことに繋がったらしく、近所の射撃場でAPを撃つと「試合でこのペースで撃てればNT入り間違いなしじゃん」みたいなえらく好調な当たり方をするようになったりするようになりました。もちろんAPSの方にもその感触を上手く持ってこれていて、コンフォートゾーン(自分は、このくらいの点数を撃つのが普通だと自覚している「居心地のいい得点」のこと)が全体的にアップした実感があります。

といっても、それだけで試合での得点が目に見えてドカンとあがったりしてくれることは滅多にないのが、シューティングスポーツに限らずどんなスポーツにも共通しているところ。点数がアップするにしても結果として見えるのはそれほど大きくはないささやかなものにとどまるのが普通です。けれど、たとえば同じ90点でも、以前だったら「調子が良い、結果オーライで10に入ったのがいくつかあった。いっぱいいっぱいの90点」といった感触だったのが、「もうちょっと点が出たと思ったのだが、上手く撃てたと思ったのに10点に運悪く入らないのが出て結果として90点にとどまった」と変化したりします。自分の中の感触として、試合が終わったときに「もっと上に行けるはず」という手応えを持てるかどうかというのはけっこう大きい要素だったりします。

今回のPSSもいつもと似たような展開。ブルズアイではほとんど点差が付かず、プレートで稼いだ点差を、KYLでどう守るか/挽回するかといった駆け引きとなりました。プレートを満射したのはヒロイシユタカさんとヨシダヒロノリさん。いつも楽々満射…というわけじゃなく、やりなおしが効かない本番となるとけっこうなプレッシャーと戦うことになり難易度はかなりのものです。

ヒロイシさんとヨシダさんは、これまでの優勝回数によってついているハンデに10点分の差があるので、ヨシダさんとしてはKYLで20点だけ確実にとっておけばほぼ優勝まちがいなし、といった状態になります。それを狙ったわけではないのでしょうが、ヨシダさんはKYLで最後の20点ターゲットを狙うのをあきらめ、2・8・10点ターゲットの3つをヒットしてKYLのスコアは20点。私はプレートで2枚外していたのでKYL満射でも5点届かず。イシイタケオさんはKYLが満射であれば逆転優勝だったのですが、残念ながら10点ターゲットと20点ターゲットの両方を微妙に(1mmにも満たないくらい)外してしまい、0点。ヨシダさんが優勝となりました。

さて、ピンポイントシューティング終了後のTarget-1でのこと。

Twitterではすでにつぶやいてましたが、Target-1ではゴールデンウィーク中の特別企画としてチャリティーマッチを開催しています。Target-1のマッチは「いつでも参加OK、何度でもトライOK」が特徴。そのかわり、一回のエントリーに500円がかかります。ハイスコアを出そうとなんどもなんどもトライすることも可能だけれど、その分だけ参加費が必要になるという仕組みですね。そうやって期間中に記録されたスコアのうち、もっとも高いスコアを出した人が勝者となり、優勝賞品をゲットできるというわけです。

ガスブローバックハンドガンで勢い良く沢山のターゲットを撃ち倒していく、というようなタイプのマッチが多かったので遠慮してたのですが、ゴールデンウィークチャリティーマッチ(5m・6m・7mの3種類があるうち6mのタイプ2)については、「制限時間5分以内に、どれだけ正確に撃てるか」を競うといったタイプの、性に合うマッチ(というか、PPS参加の銃・装備でそのまま参加できるマッチ)だったので、終了後についでに参加してみることに。私以外にもPPS参加のヨシダさん、ヒロイシさんもエントリー。

パーフェクトを出そうとすると、難易度は高めです。小さい穴が開いた金属板(栓抜き?)がジャマーとして立てられていて、その向こうに小さいフィギュアが置いてあるものが十数個並べられています。シューターはジャマーの穴を通してその向こう側にあるフィギュアを撃ち倒していき、制限時間の5分以内にすべてのフィギュアを撃ち倒すのに使った弾数の少なさで競うというものです。ジャマーは2つだけ「倒してしまうとペナルティーで弾数が1発分加算」というものがありますが、それ以外は倒しても特にペナルティーはありません。ただジャマーだけ倒れて奥のフィギュアが倒れないと、結果的に弾を一発分損してしまうわけで、できればジャマーには触れずに奥のフィギュアだけ倒していきたいところです。ジャマーの穴の大きさは1.5cm×2cmほど。

6mという距離はAPSカップにおけるシルエット競技の、一番近い距離に相当します。その距離でのサイト合わせ自体は十分に行ってあるので、あとはどれだけ正確に撃てるかです。一番難しいペナルティ付きのジャマーから撃ち始め、運良くジャマーに当てずにクリア、その次はラッキーなことにジャマーをすり抜けた弾がその後ろにあるフィギュアを2個まとめて倒し、なんと最初の2発で3つぶんのターゲットを倒すことに成功。こりゃすごいことになるんじゃなかろうかみたいな流れになってしまい心の動揺を抑えるのが難しく、そのあとはなんどかジャマーに当ててしまったりしつつも、結果的には2つあるペナルティ付きのジャマーは両方共クリア、そうでないジャマーについても3個ばかり当ててしまった(その分だけ弾を余計に使ってしまった)だけで終了。考えられる最高得点(パーフェクト)にちょっとだけ届かない、という微妙なラインのスコアとなりました。

このマッチ、時間制限が絶妙です。ジャマーに当てず快調に当てていければ使う弾数も少なく時間は余裕で余るのですが、実際はそうはいきません。ジャマーに当たれば弾をロスするばかりでなく時間もロスします。時間制限ぎりぎりだけれど、満を持して良く狙って撃った弾がジャマーに当たってしまい、その奥のターゲットが残ってしまったら、本当に最終のギリギリの状態になってもう1発を撃たないとならない、みたいな状態になってしまいます。当てれば天国外せば地獄、そういう結果が待っていることがシューターに対してますますプレッシャーをかけます。

Target-1でのゴールデンウィークチャリティーマッチは、5月8日までの短期決戦とのこと。GW中に東京にいる方は、ぜひふるってご参加ください。

さて来月のピンポイントシューティングは、まず5月1日に改装となった赤羽フロンティア射撃場にて10mのピンポイントシューティング「L」、5月28日に新宿Target-1にて5mのピンポイントシューティング、以上2つとなります。よろしくお願いします。

-トイガン射撃

Copyright© あきゅらぼ Accu-Labo , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.