トイガン射撃

スナイパーズチャレンジ・テストマッチ開催

投稿日:2008年7月16日 更新日:

シューティングマッチというと、ハンドガンを使ってバンバンバンと撃つタイプのものがどっちかといったら一般的なイメージだと思う。ライフルを使うとなると、それはシューティングマッチというより、射撃競技? 息を止めてじっくり狙い、正確に弾を1発1発、ターゲットの中心へと送り込んでいく……そういう射撃の方になってしまいがちだ。

エアガン(トイガン)の世界で、ライフルを使ってシューティングマッチを開こうとすると、どうしても遠距離でグルーピングの小ささを競うといった、カスタムの腕を競うという性格が強いもの、あるいは逆に純粋な射撃技術(どれだけ銃を止めて撃てるかといった類のもの)を競うものの、二つにわかれる。それはそれで両方とも面白い。けれどそういった競技は「実戦的」か?と疑問を持たれることが多い。ここでいう「実戦」というのは、つまりはサバイバルゲームのことだ。狙う対象までの距離や大きさや高低差、さらには風向きや日照条件などが千差万別な状況で、どれだけ素早く「正しい照準」を行い、当てたい場所へ弾を送り込むことができるか? それを実現させるためには、単純なグルーピングの小ささや、銃を止めて引き金を引く技術は、それぞれ必要ではあるけれども、必要な要素のなかのほんの一部でしかない。

千差万別な射撃条件を瞬時に分析し、どこを狙って撃てば当てたい場所に弾を当てられるかを判断する。いわゆる「スナイパー」に必要な射撃技術というのはそういったものだ。撃つまでどこに当たるか分からない、撃ってみないと上に当たるか下に当たるかわからない、それではスナイパーとしては二流だ。優れたスナイパーは自分が使っているエアガンから撃たれた弾が、どのような経路を通って飛び、どこに落ちるかを撃つ前に既に三次元的に脳内に描き出すことが出来るものなのだ。

その技術を競うのが、「スナイパーズチャレンジ」と呼ばれるシューティングマッチだ。他の多くのマッチと違い、ターゲットまでの距離や大きさ、高低差がバラバラで、基本的には各ステージ毎の「試射」というものが許されない(競技開始前に決められた距離でゼロインすることだけは認められる)。シューターは限られた時間内に、瞬時に「どこを狙って撃てば、どこに当たるか」を撃つ前に判断し、補正を行う必要がある。

「構えて、トリガーを引く」という行為は、多くのシューティングマッチにおいてはそれが全てだが、スナイパーズチャレンジにおいては最後に行う仕上げでしかなく、それ以外に要求されることが数限りなく存在する。ターゲットと自分を隔てる様々な要素(距離、高低差、空気の流れその他もろもろ)の情報をどれだけ集められるか、そしてその情報をどうやって使うか。単なる「経験・カン」だけでは上位には食い込めない。射撃に関する知識に加え、様々な道具とそれを使いこなす技術が必要となってくる。

のめり込めばのめり込むほど、そのたまらない面白さの虜になるスナイパーズチャレンジを、エアガン向けにアレンジしたマッチを、これまでアームズマガジン誌上において2回ほど行ってきました。それをいよいよ誰でも参加できる形で開催したいと思います。まずはテストマッチを(急な話だけれど)今週末の19日(土)に、神奈川県にあるさがみ湖ピクニックランド内にあるSPLフィールドで開催されている定例サバイバルゲームと同時開催で行います。定例ゲーム参加者ならどなたでも追加参加費ナシに何度でもエントリーOK。

ルールなど詳しくは、SPLフィールド公式サイト内にあるスナイパーズチャレンジ特設ページを参照ください。皆さんの参加をお待ちしております。

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