韓国の昌原市で開催されてるISSFワールドカップの映像がISSFによってYoutubeにアップされてます。新ルールで行われるファイナルということで進行方法やどんな号令がかかるのかとか、確認のために見たりしてますが、いやー、かなり昨年までとは変わってるんですね。ピンポイントシューティングのスタート合図は基本的にISSFルールにおけるファイナルと同じような感じ、ということで定めたものですが、その本家本元が変わってしまってるわけで、PPSのコンセプト的にはやっぱり新ルールに合わせた形にリニューアルしたくなってきます。
それとは別に映像を見てて「こりゃいいなあ」と思ったのが、標的下にある巨大なカウントダウンタイマーです。真っ赤に光り輝く7セグの残り時間表示が、これ以上ないってくらい目立つ場所に設置してあります。
これは真似したい。
というわけで、秋月で「超大型表示マイコンデジタル時計キットVer.4」を購入。サバイバルゲーム定例会にも使うつもりなので、屋外使用や防水性にも気を配ってケースに収納、完成したのがこの写真です。
組み立てキットなので、基本的には基板にパーツをハンダ付けして組み立てればそれで完成という、そんなに難易度は高くない工作ではあるのですが、秋月のキットというのはその「完成した形」というのがかなり人を選ぶというか素人お断りというか。基板に基板を差し込んで「インテリアにも最適!」とか言われても、そんなのそのまま飾る人とかいませんて。ボタンなんか全て基板に直付けのタクトスイッチだし。電源は基板に穴が開いてるだけで、そこに「DC9~12Vくらいの電源を自分で調達してつなげてください」という投げっぱなしな仕様です。
ただし、「超大型」というだけあって表示部はバカみたいにでっかいです。APS-3との対比写真を撮ってみました。スポーツ用などでこういった大型7セグ表示のタイマーってのは市販品で存在するんですが、買おうとすると普通に数万~十数万円とかします。屋外とかでラフな扱いをすることが前提になるような製品だからタフさも求められるんでしょう。それに比べたら、秋月のキット2800円、それにケースやスイッチなどの細かな部品やコードなんかを合わせても5000円いかない値段で作れるわけですから、手間がかかることくらいは余裕で我慢できます。
秋月の並びにある千石で、液晶基板が入りそうな大きさのケースを見繕って購入。スイッチの類もついでに購入します。電源はコンセントからではなく、電動ガン用のニッカドラージバッテリーを使用することでスタンドアロン運用に対応します。8.4Vですから、9Vにはちょっとだけ足りませんがまあ大丈夫でしょう。消費電流は60mA程度とのことなので、1600mAhあるニッカドラージバッテリーなら、単純計算で丸一日つけっぱなしでも大丈夫ということになります。ピンポイントシューティングやサバイバルゲーム定例会で朝から晩まで使っても余裕で大丈夫。
基板に部品をはんだ付けし、さあケースに液晶基板を押し込もうと思ったら、意外に内部にリブとかいろいろ出っ張ってる部分があって、なかなか上手く入らない……。削ったり切ったりを繰り返して無理やり押し込みました。表示が見えるように穴を開けるのがけっこう大変です。テキトーな位置に穴を開けてスイッチを固定し配線します。液晶の正面は、余っていたポリカーボネート板を切ってホットボンドで接着しました。サバイバルゲームでは雨の中での使用も想定されるので、防水はそれなりに念入りに。さらに遠い位置からタイマーの操作ができるように、タイマースタートに使うボタンだけをコードで延長して手元スイッチとして独立させました。
けっこう、国際試合で使われてるみたいな本格的なタイマー――というにはちょっと手作り感が溢れすぎているけれど――が完成しました。