東京都中央区にある、「中央区立総合スポーツセンター」の中に空気銃射撃場があります。最寄り駅の名前から、「浜町射撃場」なんて呼ばれているとのこと。
先日、ここを会場にして「AP研究会」というエアピストルシューターの皆さんのグループが開催している記録会が行われることになり、お誘いを受けました。しかし残念なことにエアピストルの所持許可が有効期限切れとなってしまっており、外に持ち出すことができない状況で、参加は断念せざるを得ませんでした。とはいえ、せっかくのお誘いですから(ひたすらブルズアイの宣伝もついでにできないか、なんて目論見もあって)、見学だけでもとお邪魔させていただきました。今回はそのリポートです。
この建物、ライフル講習会を受けるときに訪れたことがあるだけで、実は射撃場は見たことがありませんでした。射座の数は全部で8つと、この手の「体育館内射撃場」としては平均的な規模です。
大きな特徴は、射撃場内に標的方向に向けたカメラが射座の数だけ備え付けられていて、射座にある机の中に埋め込まれているモニターに標的がアップになって映し出されるというところです。これがあるおかげで、撃ったら即座に何点だったかを手元で確認することができます。いちいち標的を手元に引き寄せたり、看的スコープを使って確認したりする必要がありません。ほとんど電子標的を撃ってるかのような便利さです。
カメラの画像は射座の机だけでなく、待合室(観客席)に一列に並べられたモニターにも同時中継されます(トップの写真)。記録会などをするときには、観客席に入れば誰が何点を撃ったのかが即座にわかるわけで、便利なだけでなくなかなか盛り上がります。
こちらが、「AP記録会」参加者の皆さんです。銃所持者の集まりということで顔出しNGな方もいらっしゃるかと思い、「ネットやブログに掲載したいのですが、顔が写ったら不味いかたとかいらっしゃいますか?」と何度も確認したのですが、皆さん「ぜんぜん問題ないよー」とのことでしたので、とくに画像処理とか無しにそのまま掲載です。まあ、エアピストル持ってるってだけでそんなに世の中に対してビクビクする必要なんか本来無いわけで、私が気にし過ぎだったのかもしれません…。エアピストル所持者だけでなく、デジタルピストルで参加されるAP未所持者の方もいらっしゃるので、なかなかの大盛況です。
こちらは優勝賞品のワイン。モリーニとステイヤーの特製ワイン!? いやさすがにそんなことはなく、既成のワイングラスにカービングを施したものとのこと。記録会終了後の祝賀会でさっそく開けて一杯!とかは、みなさん鉄砲持って集まってるという事情があって不可になります。中に入ってるワインは何なのかとか聞いておけば良かった。
射撃場は貸し切りなので時間的余裕もたっぷりあり、実際に点取りや集計が終わったあともみなさんでいろいろと情報交換をされています。フロントサイトを集光アクリルにするのはどうなのかとか、エレクトリックトリガーを搭載したステイヤーの新型エアピストルである「LP10E」はトラブルが続出で欠陥品に近い扱いをされているとか、モリーニのCM162E(私が使っているもの)はさすがに発売から時間が経って旧式になりつつある――たとえば他メーカーの新製品では当たり前になっているショックアブソーバーがないなど――が、エレクトリックトリガーの出来の良さと信頼性は抜群で、とにかく「面倒で細かくて繊細なトリガーメンテナンスをしなくても、ほぼ理想状態のトリガーを何年にもわたってノーメンテで維持し続ける」というその手軽さは何者にも代えがたい魅力がある、でもさすがにコレに置き換わる新製品がそろそろ出てきてもいいはずだ……とか。
楽しそうにエアピストル撃ってる皆さんを見ていると、私も撃ちたくなってきます……が、この記事を書いている時点でまだ警察からの連絡がありません。期限切れから1ヶ月が経過、あと3週間もしないうちに50日の猶予期間も終わってしまうので、そうしたら銃砲店に一時的に預けるとかそういうことを本気で考えないとなりません。不安です……。