とりあえず、真っ先に気になったグリップの加工から。手のひらの、人差し指を動かした際にピクピクと動く部分(腱が通っている部分)がグリップに密着してしまっているので、グリップのその部分を削ってやる必要がある、という話は昨日に書いた通り。
こういうポンプ式(マルゼンが言うところのコンプレスト・エアー)の場合、シリンダー内へのゴミの侵入は一気に銃をダメにしてしまうほどの重大問題になる。削りカスが万が一にも機関内に入らないように、まずはグリップを外して作業する。グリップの取り外しはグランドマスターとほぼ同じで、下から長めのプラスドライバーを差し込んで奥にあるネジを外せばズルッと抜けてくる。
手のひらにマーキングして握り、そのマーキングが付着した部分を削るという作業になる。ただグリップを握ってみるだけでは実際に構えて狙ってトリガーを引くときとは違う力の掛かり具合になるから、いちいち的に向かって構えるのと同じポーズを取って確かめながらの作業となる。
左が加工前、右が加工後。手の形は人によって異なるので、全ての人にとってこの加工がプラスになるとは言えないが、大まかな雰囲気は分かって貰えると思う。
この加工をすると、ただ握って構えただけの状態では、手のひらへの密着感が薄まり不安定さが増したような感じがするかもしれない。だが、そこから的を狙ってトリガーを引いてみると、加工前の「力を入れるとサイトが揺れる」という感覚がなくなり、人差し指だけが他の指から独立してトリガー単体に力を入れられるようになったことが実感できるはずだ。
ついでに10mで簡単にレストして撃ってみた。5発撃ち込みで7回、弾はスーパーグランドマスターBB弾。なにせ紙を撃っているので穴が一つにまとまってしまって正確には分からないが、グルーピングは24~35mmといったところ。うむ、もうちょっとまとまっても良いんじゃないかという気もするが、暗い部屋の中でまとわりつく猫を払いのけながらのテストということでそこらへんはさっ引いて見て欲しい。