ワインツーリズム2012のレポート記事、3つめはワイナリーではなく、ちょっとした番外編でお送りします。
勝沼ルート、一宮ルート、塩山ルートの3つのルートが交差する乗り換えポイント、いわゆる「ハブ」になっているのが宮光園広場、通称「勝沼会場」です。何台ものバスが集まると同時に、多くのテントが出ていて民芸品やおみやげ、そして食べ物が販売されています。
これまでもこの場所は同様の役割を果たしていたのですが、テントの数自体はけっこう多いものの「あ、これ食べたい」と思えるものというのが、実はこれまではあんまり見かけませんでした。量が少なくてやたらと高かったり、それでいてものすごい美味しそうって感じでもなかったり。
ですが今回は、端っこの方に陣取っている今まで見かけなかったブースから、思わず吸い寄せられる香ばしい肉を焼く匂いが立ち上っています。極太のソーセージと蒸し豚を網焼きにしたものを販売しているようです。両方とも、まず大きな釜で蒸し焼きにした上で、炭火で表面だけを軽く焼いて供されます。値段は500円。
とくに蒸し豚は、バラ肉のブロックをまるごとホイルに包んで4時間蒸し焼きにしたものを半分に切って網で焼いたものなのですが、ものすごい美味しい! 味が芯の芯まで染み込んでいて、トロトロにとろけていて、それでいて豚の歯ごたえがシッカリ感じられます。「豚肉の美味しさ」が、手のひら大にギュッと凝縮されているようです。先日、惜しまれながら閉店した亀有豚喜の豚を超えるんじゃないかと思ったくらいでした。