前回までは昨年9月に開催された「ワインツーリズムを体感する旅」において、ガイドの方の詳しい説明付きでワイナリーを回った時の話や、10月のぶどう祭りの様子をお届けしたが、今回からは昨年の11月6~7日に開催された「ワインツーリズム」のレポートをお届けする。
「体感する旅」とは違い、ワインツーリズムにはガイドはつかない(有料または無料のオプションでガイド付きのツアーもある)。各ワイナリーを巡るバスが定期的に走っているだけで、参加者は自分で、どのワイナリーをどの順番で回るか計画を立て、いわば「自分勝手」にワイナリー巡りをするという、かなりほったらかし感の強いイベントだ。各ワイナリーもこのイベントに向けて特別な企画を立ててお出迎えしてくれるところもあれば、いつもどおりの対応をするところもありと、ツアー開催側から特別にああしろこうしろと指示することもなくそれぞれ勝手気ままに対応している。それこそがこのイベントの魅力とも言えるだろう。
2010年のワインツーリズムは2日間体制となり、1日目は甲府方面、2日目は勝沼方面という形になっていた。仕事が忙しい時期ということもあって2日両方に参加するのは無理だったので、2日目だけの参加となったが、これまで行きたいとは思っていたけれども行ったことがないワイナリーをたくさん訪れることができて有意義な一日だった。
40以上もあると言われている勝沼のワイナリーを、いくらバスがあるとはいえ1日で全部巡るのは不可能なので、「いままで行ったことがないところ」、かつ「ある程度固まっていて一気に回れるところ」というコンセプトで数を絞って回ることにした。今回行けたのは下記の7つ。順番に紹介していくことにしよう。