最強サバゲ銃を作る(第4回)

<前の記事:最強サバゲ銃を作る・第3回>

メカボックスを分割するためにはずさないとならないネジに対応するトルクスレンチが手元に無かったため、メカボックスを取り出したところでおあずけとなっていた電動ハンドガンUSPの分解だが、Amazonで注文したT3ドライバーがようやく届いたので、続き。

Wera 2067 トルクスマイクロドライバー TX3
安いセット物でも良かったのだけれど、どうせ必要なのはT3だけだし、せっかくなのでそれなりに高級っぽいヤツを買ってみた。
メカボックスの右側面にある小さなトルクスネジを3本外す。さすが、お値段高めのドライバーだけあってネジ穴が変形することもなくスルスルと外れる……。
メカボックスの左右を留めているネジは3本、上の2本は同じ長さだけれど一番下の1本だけが少し長めになっている。元に戻す時に間違えないように。
左右に分割したところ。
では、早速パーツ交換だ。まずはスプリングから。左がノーマル、右がライラクス製の電動ハンドガン/電動コンパクトサブマシンガン共用のパワースプリング。見た目の色が違うのと、長さがちょっとだけ長くなってるくらいで、径も線の太さも見た感じほとんど違いがない。
違いがあるのはシリンダーだ。左がノーマル、右がライラクス製のフルシリンダー。ハンドガンの短い銃身に合わせてスリットが入っているノーマルに比べ、ライラクスのシリンダーはスリット無しで大容量となっている。色が違うのも、「テフロンコーティングによって摩擦を低減」したことによるものなのだとか。
上2つは、このままの状態でも簡単に交換できるが、少し厄介なのはもう一つの(そして、お値段も一番高い)ベアリング軸受けの組み込みだ。軸受けを交換するためにはギアを全部外す必要があり、そのためにはまずモーターを外す必要がある。モーター底部にある位置決め用のマイナスネジを外す。※緩めるだけでもいいのだけれど、別に外してしまっても問題ない。
全てのギアを外した状態。ノーマルでは、白い樹脂製の軸受けが使用されている。
まずはそのノーマルの樹脂製軸受けを外す。けっこうキツくはめ込んであるが、外側から内側に押すようにするとポコッと外れる。
内側から見たところ。内側に段になって少し広がっているところがある。軸受けもこれに合わせて「ツバ」が付いた形になっている。
軸受けを叩き込む。といっても、回転する「軸」の部分に力を入れてしまうとせっかくのベアリングが変形して台無しになってしまう。周囲の枠の部分だけに力がかかるようにして、ゆっくりと慎重に。
外側から見て、軸受けとメカボックスの外壁が綺麗に一つの面になるようにすればOK。分解したのと逆の手順で、再び組み立てる。ベアリング軸受けの説明書には「シム調整をやり直すこと」と書かれているが、ノーマル状態と同じ枚数で組み上げても取り立てて問題はなさそうだ。
バレルをロングタイプに交換するまえに、ノーマル長のバレルではどんな感じになるのかを見てみよう。まずは初速から。スプリング交換前では平均65.5m/s、パワーは0.43Jだったのだから、若干のUPになっている。
20mでのグルーピング計測結果。若干良くはなっているのだけれど、それほど劇的な変化というわけでもない。

次回は、バレルの交換手順と、ロングバレルに交換してからの初速・集弾のテスト結果をお送りする予定。<最強サバゲ銃を作る・第5回

池上ヒロシ

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