実銃射撃

だんだん視力との闘いに…

投稿日:2016年5月1日 更新日:

20160423先日、長瀞で行われた全国春季にて、ひさびさにまともな点数を撃つことができてなんとか5位に入賞できました。

今年初めくらいから、グリップの握り方を見なおしたり、ピストル射手用の筋トレメニューってものを見つけてそれを試してみたりした成果が出てきまして、据銃やトリガーについては目に見えてレベルアップを感じることができるようになってきたのですが、そうなると足を引っ張るのが「目」です。慣れている射場や、そうでない射場でも一日の最初の数十発程度くらいなら、サイトはクッキリと見えていてターゲットもそこそこはっきりと見えていて、目から入ってくるその映像を頼りに照準すれば良いのですが、後半になってくるとサイトもターゲットも霞んだり横にいくつも並んだりしてきて、けっこう「いいかげん」な照準で撃たざるを得なくなってきます。

※「ピストル射手用の筋トレメニュー」については、内容をまとめてるところですので数日中には詳しいことをUPできるかと思います。

据銃もふらふら、撃発も勢い任せな状態だったらそれでもいいんですが、それなりに揺れ幅が短くなってきて、トリガーも上手く引けるようになってくると、いい加減な映像のままフィーリングで撃つってことができなくなります。もったいなくて。なんとか視界を回復させようと、撃つたびにゆっくり呼吸して少し上を向いて眼の力を抜いて血液を循環させてやって……と視力の回復につとめ、回復したところで撃とうとしてもハッキリ見えるのは最初の数秒、そこで撃てなければまたサイトが何重にも重なって見えるようになってくるのでまた銃をおろしてやりなおし。そんなのを繰り返してると60発を撃つのに100回以上、ヘタすると200回近くは銃の上げ下ろしをすることになり、1時間15分の制限時間じゃとても足りなくなってきます。

これじゃやってられん、お金をかけてなんとかなるならお金を使ってしまおうと一念発起し、眼鏡の度数を少しだけ変えました。一段階だけ度をキツくしてみました。ほんとに微妙な変化で、メガネ屋さんには「これじゃ前とほとんど変わりませんよ」とまで言われる(一般的には、眼鏡の度が合わなくなってレンズを変えるという場合はもっと大きく変えるのが普通みたいですね)変化でしたが、効果は抜群で1時間の試合時間内ならなんとか視界がクッキリハッキリ保てるようになりました。

何度かの練習で効果を確かめた上で臨んだのが先日の全国春季です。最初の数シリーズは、「絶好調」といっていいペースでした。そのままのペースで行けば560は確実、それどころか570も超え580すら夢ではない、それこそ全日本や世界大会でもファイナルが見えてくるレベル(注:今回の大会=全国ピストルにはファイナルはありません)のハイスコア確実な点数が連続します。……実際には、「ああっやってしまったっ7点くらい撃ったか?」と思ってモニター見たらなぜか10点に入っていた、みたいなのが4回はありまして……。いわば、「天から12点が降ってきた」ようなものだったりするのですが、そんな裏事情はスコアだけ見てればわかりゃしません。
 

20160423-2世界レベルに近いペースで撃てていた前半。しかし後半は……。

ところが、今度は(練習の成果が出て良くなったはずの)据銃の揺れがやたらと気になるようになってきました。視界が少しぼやけてるときは、銃が多少揺れていても気にせずに勇気を持ってトリガーを引くことができたのですが、視界がハッキリしてくると少しの揺れも気になってトリガーが引けなくなります。しかたないので銃を下ろして、休憩を置いてからまた構え直します。そんなことをやってるうちに時間はどんどん過ぎていきます。残り時間30分を切ったのに、まだ半分も撃てていません。まわりはどんどん撃ち終わりつつあるのに!

視界のクリアさと、据銃の安定性ってのは、車の両輪みたいなもんなんですね。片方だけ良くなってもバランスが崩れてしまい、かえってスコアを落としてしまうんじゃないでしょうか。

残り10分を大幅に過ぎて最終シリーズ(ラスト10発)に入り、「時間切れで0点になるよりはマシ」とばかりに大急ぎでとにかくトリガーだけ引いてしまえって感じで撃った数発が、さすがに10点に入ってくれるとはいかず7点続出で大幅スコアダウン。結果として「最初は良かったけれど、後半で力尽きた」という形のスコアになりました。それでも前半の貯金があったので民間人射手としてはけっこう良い成績です。まあ、5位というのはちょっと出来過ぎで、代表選手のみなさんがリオでのプレ五輪に行ってて留守だったおかげってのが大きいのですが。

後日、日ラで発表された結果表を見てみると、5位と6位は同じ得点で、Xの数がかろうじて1個だけ上回っていたおかげでなんとか5位に入れたようです。X差で順位を落としてしまった6位の人の所属を見ると、なんと徳島の高校? ということは、高校生なの!?

※全国ピストルは2日間に分けて開催されます。私が撃ったのは土曜日、彼が撃ったのは日曜なので、実際にどんな人なのかは見ていません。

名前で検索してみると確かに高校生。でも成績は、昨年の時点ではビームピストル40発で357とか361とか、「将来楽しみだね」というか「なかなか頑張ってるじゃん」というか……ぶっちゃけて書くと「ヘタってわけじゃないけれど、とりたてて凄い点数ってわけでもない」スコアしか撃ってないようです(AP60で540点台連発してた私が言うことじゃありませんが)。それから半年も経ってないのにエアピストル60発で559って、上達のペースがハンパないです。AP所持して爆発した系の人なんでしょうか。これが若さってやつなんでしょうか。

もしこのブログ見てたらコメントとか連絡くれたら嬉しいです。どんな練習してるのか、部活でのピストルってどんな雰囲気なのか、興味があります。ぜひ教えてほしいです。できれば取材にも行きたいけれど……徳島遠い……。

※ちなみにAPSシューター希望の星である山形のJoker君(あれ、ブログが読めなくなってる……)も日曜に撃ってましてそこそこ良い点数でした。4~12位あたりに得点差がほとんど無いところに大勢がひしめき合ってたせいで入賞は逃してしまいましたが。

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