ある程度、年齢がいった人向けの大会となるマスターズ。自分がその対象になっていたのだってことに気づいて初参加したのが一昨年のこと。だが昨年はマスターズ関連の大会はことごとくスケジュールが合わなくて参加できず、今年の始めはピストルそのものを警察に取り上げられていたこともあってマスターズどころかあらゆる大会に参加できずという状況が続いていて、実に2年ぶりの参加となった。
抜けるような青空、眼に鮮やかな緑、そして黄色いイチョウと、ちょっとあざといくらいのハデな色合いとなった、会場となる静岡・藤枝にあるスポーツパル高根の郷。50mの装薬銃用射場と、10mの空気銃用射場が背中合わせに設置された、最新の設備が整った立派な射撃場だ。難点は、交通が不便なこと。すれ違いも難しいような曲がりくねった山道を延々と走った先にある。……いちおうバスも通ってはいるらしい。
入り口前にあるロータリーの中止ににある花壇。一昨年訪れたときは無残にイノシシに食い荒らされた後だったが、今年は少し花を咲かせようとした形跡っぽいものが残っていた。ちゃんと花壇として完成すると藤枝市の市章になるなんて話も。
10m射場の様子。最新式の電子標的が用意されていて、やろうと思えばデータリンクで繋いで大会参加者の成績をリアルタイムで後ろのモニターに表示する、なんてこともできるんじゃないかと思う。実際にモニター設置用の台座が射座の後ろにあったりしたし……ただ今回は、普通に各射座で集計し、射撃終了後にプリントアウトを射場長に渡すという旧来の方式。
ターゲットは、先日の岩手プレ国体で使っていたのと同じもの。ターゲットユニットが箱の中に入っていて、箱内部の照明によってターゲットの白い部分が明るく照らされている。射座から見た感じだと、「ターゲットだけが明るく発光している」というイメージになる。的の明るさってことでは文句無しなんだけれど、疲れ目にはこれが案外キツくて、後半になってくると黒丸とサイトが霞んでしまって困った。
結果は、正直いってかなり良くなかった。なんか余計なことが頭の中で渦巻いてて離れてくれなくて、サイトやターゲットに集中できず。いつもどおり撃てればそれでOKと思っても、じゃあいつもは自分はどうやって撃っていたのだろうかわからなくなり、新しいヘンなことを試そうとしたり、いやそれは良くないとやめようとしたり。終わってみれば、まれに見る低得点。あかん。
それだけではなんなので、自分の順番が来る前の片手間に、他の人が使っている銃を撮影してみたのでそのギャラリー展示を。いちおう、どれが誰の銃なのかは自分ではわかるように記録はしてあるけれど、今回は手と銃の部分だけの拡大写真にて掲載する。「この銃を撃ってる人は、どこに所属の誰で、得点はこのくらい」という感じのレポートは、もっとトップレベルな感じの大会に出れたときにやってみようと思う。