トイガン射撃

ひたすらブルズアイ・第11回(京都SP)

投稿日:2013年9月20日 更新日:

※協力:國友銃砲火薬店関西APS射撃友の会赤羽フロンティア

けっこう経ってしまいましたが、9月の三連休の初日となる14日(土)に京都にある國友銃砲火薬店4Fにおいて関西APS射撃友の会さんが開催しているASW練習会におじゃましまして、「ひたすらブルズアイ」を出張開催しました。

APS本大会などで、黒地に黄色で「國友鉄砲衆」のプリントがあるポロシャツを纏った一団を見た方も多いと思います。京都の國友銃砲店は日本にある数少ないライフル競技専門店の一つで、西日本方面にお住まいのライフル射手の人たちにとっては無くてはならないお店ですね。それと同時に玩具銃での競技射撃にも協力的で、4Fにある大きなスペースを定期的にAPSなどの練習会のために提供してくださっているとのこと。

場所があれば人が集まり、人が集まれば技術や情熱も高まりそれがまた人を呼ぶという好循環が生まれ、京都はいまやすっかりAPSシューターにとっての「聖地」の一つとなった感があります。

赤羽フロンティアで開催している「ピンポイントシューティング」や「ひたすらブルズアイ」にも、何度か京都からわざわざ足を運んで参加していただけた方がいらっしゃいます。来ていただけるばかりでは申し訳ないということで、一度はこちらからも出張開催でお伺いしたいとは前から考えていたのですが、ついにその機会が訪れたというわけです。

三連休の初日ということで新幹線は超満員です。まあそれは予想していたんで贅沢にも指定席券をあらかじめ取ってあるので座ることはできるのですが、見渡しても空いてる席が一つも見当たりません。どこかで誰かが降りると即座に別の誰かが乗ってくる勢いです。車内放送を聞くと「連休の初日ということもあり、自由席は大変混雑しておりご迷惑をおかけしています……」の類のお詫び放送が何度もかかります。通路もいっぱいで車内販売のワゴンが自由席車に入ることすらできない状態らしく、自由席車と指定席車の間のデッキにワゴンを止めるので買いたい人はそこまで来てくれなんて放送を聞いた時はさすがに驚きました。よくあることなの?

京都で降りて、國友銃砲のWebサイトにあるアクセス方法に書かれてる通りのルートをたどって開催場所まで向かいます。右も左も分からない土地ですが、とりあえずSuicaが使えるのはありがたいですね。わけあって物凄い重さになってしまっているキャリーカートを渾身の力で引っ張りながら、先が霞んで見えないくらいに長い地下道を延々と歩き続け、地上に出てからはうっかり行き過ぎて引き返したりもしながら、ようやくたどり着きました。

右の写真が、西日本のライフル競技シューターおよびAPSシューターにとっての聖地、國友銃砲火薬店です。立派な看板が出ていて助かりました。

ここが國友銃砲火薬店4Fの射撃スペースです。いちおう実銃のエアライフルの射撃場を想定した造りになっているのでしょうか、床にペイントされた射座から一番奥までは10mの距離があります。照明もターゲットがとても明るく照らされていて狙いやすいですね。

ただ、シルエット競技のように10・9・8・7・6mと1mおきににターゲットを並べると、一部暗くなってしまっている場所が生じてしまうというのが唯一の欠点かもしれません。競技射撃だと決まった距離しか撃ちませんから…。

みんなで持ち寄った仕切りやターゲットをみんなで力を合わせて設置して、練習会がスタートです。一番左からブルズアイ、プレート、シルエットの練習スペースになっていますが、さらにこの右にスペースがあり、いつもはフリー練習エリアになっているところを今回は「ひたすらブルズアイ」用のスペースとして使わせていただくことになりました。

幅と相談して3つのターゲットを横に並べ、3人同時に射撃できる体制を整えます。今回は赤羽でやっているのとは異なり、3人ずつ順次参加希望の方を受け付けて、3人が揃い次第スタートし、次の3人が揃ったら次の射群として登録して入れ替わりでスタートといった具合で柔軟に対応する形にします。1人で何回参加してもOK、参加費は無料(ASW練習会の参加費のみ)。ただ、「ひたすらブルズアイ」にも使っているPPSブルズアイターゲットを購入してくれたら嬉しいな、といった感じです。

家の倉庫にあったPPSブルズアイターゲットをありったけキャリーカートに詰め込んで持ってきました。そのせいでキャリーカートが物凄い重さになっていたわけです。古いカートなのでタイヤ部分のベアリングが劣化しているらしく、到着後にタイヤ周辺が触れないくらいの熱さになっていました。発火とかしなくて良かった……。

はい、こちらが結果です。本当は今回は「京都スペシャル」ということでナンバリングからは外す予定だったのですが、ある方面からの強い要請がありまして「第11回」とすることに決まりました。いやほんと。

「京都ひたすらブルズアイ」の開催に向けて、ご自身で買い込んだPPSブルズアイターゲットを使用し猛練習を積み重ねてきたという猫増倉さんと私の一騎打ちめいた状況になります。1シリーズ目がいきなり189点の同点、2シリーズ目が183/182と1点差、勝負は3シリーズ目に持ち込まれます。

先に撃った猫増倉さんは182で3シリーズ目を終え、合計点数553点。後から撃つ形になった私ですが、遠征の疲れもなく(まあ、距離こそありますが新幹線で2時間11分ですから都内の移動と対して変わりませんし…)、良い感じでサイトに集中できています。調子が良いときは綺麗にトリガーが引けたあと、フロントサイトの上にBB弾がぴょこんと顔を出してそのまま黒点に吸い込まれるのが見えるものですが、さらにもっと調子が良いとサイトしか見えない状態になってBB弾の動きすら視界に入ってこないレベルにまで来ます。滅多にそのゾーンまで入れないのですが、この3シリーズ目に撃った20発はそのほとんどがそんな感じでした。

時間が足りなくなって最後の1発だけは不甲斐ない射撃になりましたがそれでも大外しはせず、結果は190点、合計スコアが562点となり、初のひたすらブルズアイ優勝をゲットできました。562点は、第6回でスズキさんが撃った566点に次ぐ「ひたすらブルズアイ歴代2番め」のスコアになります。……もっとも同率2位がウエキさん(第4回)、ミヤハラさん(第10回)と他に2名いらっしゃるわけですが。

「赤羽じゃ勝てないからって、わざわざ京都に来てまで優勝したかったのか」とか、「赤羽のみんなが力を合わせて『イケガミを優勝させるな』と頑張ってたのに、なんだ京都の連中は情けない」とか、なんかいろいろと(冗談めかして)言われましたが、まあとにかく、11回めにしてようやくチャンピオンベルトに名前を書くことができました。

参加していただけた京都の皆さん、ありがとうございます。「時間をかけて60発をひたすら撃つというのはどんなもんんかと思っていたが、2分で5発を撃っているだけでは分からなかった、いろんな事が見えてきて面白かった」と好評をいただきました。ターゲットもたくさんお買い上げいただきまして、こちらもありがとうございます。

日帰り京都の切符が安く買える時期になりましたら、ぜひまた参加させていただきたいです。京都の皆さんも(もちろん、京都だけじゃなく日本全国どこでも)、機会がありましたらぜひ赤羽フロンティアで開催している「ピンポイントシューティング」や「ひたすらブルズアイ」にご参加くださいね!

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