静岡ホビーショーに行ってみたわけですが、いやいやあっちにもガルパン、こっちにもガルパンって感じでえらい勢いですね。ずっと陽の当たらなかった戦車模型の世界だけに、ここで押さなければいつ押すんだってくらいの鬼気迫るものを感じます。
※エアガン関連については、トイガンJPにてレポートしています。当ブログではそれ以外の出展物について。
しかし結果的には戦車模型じゃなくて、ホビーショーじゃなくてワンフェスとかコミケの企業ブースとか、そんな感じのところで売ってそうな「ちょいと場違い」な感じのグッズもちらほら見かけたりして、迷走してるみたいなところもありますが……。
一番力を入れていたのはプラッツ(Platz)。輸入された、「超難易度が高い、ものすごい作りづらいプラモ」がメインの会社なのだけれど、製品ラインナップがことごとくガルパンに登場した戦車に適合したことと、やたらとフットワークが軽くて版権イラストやオリジナル解説マンガ入りの説明書を加えた「ガルパン仕様」のプラモも次々に発売、ガルパン戦車のメインストリームを突っ走ってます。
しかし戦車が特に作りやすくなってるわけでもなく。38tなんかは普通にアニメグッズのつもりで買ったプラモ経験なんか全然ない人が、中に入っている大量のバラバラになった履帯を見て絶望してそっと蓋を閉める、なんて哀しい事例も何度も起こっているとかいないとか。
勢いに乗るのは今だとばかりに、初心者お断りの超難易度モデルを次から次に発売しているようです。左:T34/85、価格は5,670円(税込)、7月発売予定。右:シャーマン・ファイアフライ、価格2,600円(税込)、今夏発売予定。
左:ヤークトティーガー、価格5,880円(税込)、7月発売予定(黒森峰高校のワッペン付属?)。右:マウス、価格6,090円(税込)、5月発売予定。
戦車は使われた地域や年代によって細かい仕様が全然違います。マニアはそこにこだわります。劇中の仕様と、プラモになっている仕様は決して同じじゃありま せん。むしろ、違うところのほうが多いくらいです。そこをあえてキッチリ合わせて発売するのではなく、「劇中仕様とは違う部分がありますのでご了承くださ い」という開き直りで発売するところが偉い。
そして、劇中と違う仕様になっている部分については、別売りの追加パーツを購入して取り付けてくださいという商売のやりかたがまたコスいというか上手いというか。
頭おかしいだろと思ったのは、戦車と同スケールの1/35のキャラクター人形。小指の先くらいの大きさしかありません。しかもこれ完成品じゃなくて、未塗装の状態で販売されていて、塗装は自分で行うものです。さくっと写真で見せてますが、これほとんど「米に文字を書く」レベルの超絶塗装…。
「大丈夫です、瞳デカールが付いてますから」だそうです。この瞳デカールがまた誇張抜きで米粒よりも小さいんですが。
※あ、いま気がついたんだけれど、なんでゆかりんだけ名前じゃなくて「秋山」なんだろう…。
あと、1/40000スケールの学園艦。需要があるのかないのか分からん……。
超硬派なミリタリー模型を出しているファインモールドのブースには、こんな浮かれたクルマが止まってました。社用車を「痛車」にしてしまったのだとか。
どうコメントをつけたものやら……。
もちろん、模型としても発売予定。劇中にこんなクルマが登場しているわけはありません。言うならば、「アニメにハマった痛いファインモールドの人がウイリスMBを痛車仕様にしてしまった実車を模型にしたもの」ということになるわけです。
価格は4,725円(税込)で発売時期は未発表。
「やたらとディテールが細かいトゲトゲしたロボット」と、「可愛らしい女の子のフィギュア」が、渾然一体となってところ狭しと並んでいるというイメージが強いボークス。パーツごとに色分けされていて組み上げるだけでだいたいちゃんとした感じになる組み立てフィギュアである「キャラグミン」というシリーズでもガルパンのフィギュアを出しています。いちおう主人公チーム5人は全員分を出すらしいですね。
戦車のスケールに合わせたこんなフィギュアも参考出品されてました。これも1/35だから上で写真を載せたプラッツのと同じスケールってことになりますが、さすがボークスって感じで細かいところの気合の入り方が違いますね…。