※協賛:ノーベルアームズ、ライフルショップエニス、銀座銃砲店、フリーダムアート、トルーパーズ 協力:赤羽フロンティア
すっかり暖かくなった5月の連休最終日、赤羽フロンティアビル2F射撃場にて第29回となるピンポイントシューティングと、5mスペシャルの第9回、そしてひたすらブルズアイの第6回が開催されました。赤羽フロンティア様には会場のみならず豪華な賞品までご提供いただきました。本当にありがとうございます。
まずはピンポイントシューティングのリザルトから。特に10mについては、得点が拮抗するなかなかドラマチックな展開となりました。
ピンポイントシューティングでは参加クラスを「フリークラス」と「プレシジョンクラス」の二つに分けています。このうちフリークラス(リザルト表では「F」と表記)では、スコープ付きのエアガンやレストしての射撃などが認められます。そのフリークラス、なんと上位3名が全く同じスコアで並ぶという驚きの結果になりました。特にKeikoさんは、ブルズアイはなかなかの高得点だったにも関わらず、プレートで1枚も落とせずに差を開けられ、KYLで最後の1発をどうするか、最高得点になる20点サークルを撃つか撃たないか、悩みに悩みます。今回から導入されたカウントダウンタイマーの数字が残り18秒を表示した当たりで決意を固めて銃を構え、トリガーを引いて発射したのは残り2秒足らずという「超ギリギリ」の決断でしたが、結果は見事に的中! 超ドヤ顔満面の笑みで振り返ります。「Keikoさんと知り合って2~3年くらいは経ちますが、あんな笑顔を見たのは初めてでした」と後に某外交筋が語りました。
2点刻みだったり5点刻みだったりするAPSカップと違ってピンポイントシューティングのブルズアイは1点刻みの採点になっていますから、「全くの同じスコア」というのはなかなか出るものじゃありません。それもトップ3名ですから、もちろんシュートオフを行います。
シュートオフの手順は以下のとおりです。
- まず、「プレートステージ」を通常と同じように行う(4分5発)。
- それで決着がつかない(同点になった)場合は、1分1発のサドンデス方式で決着が付くまで続ける。
要はサッカーのPK戦と同じやり方ですね。
シュートオフを行うことになったのは、ナルミさん、スズキさん、Keikoさんの3名。最初の1発を外した後に2発目を当てて互角に戻したナルミさんでしたが、その後は失中が続き脱落してしまいます。スズキさんとKeikoさんは全く同じように当てて・外してを繰り返します。最後の5発目を先に撃ったのはKeikoさん。見事に落としてスズキさんの結果を待ちます。皆が固唾を飲んで見守るなか、スズキさんのグランドマスターから発射されたBB弾は、金属板に開けられた穴の縁に当たる「キィン」という甲高い音を立て、無情にも跳ね返されてしまいました。その瞬間、第29回ピンポイントシューティングの優勝者が決まりました。
続いて5mです。10mではどうも当たらなくて往生した私(イケガミ)ですが、5mでは良い感じで狙えてトリガーが引けてます。ブルズアイの時点で他の皆さんに約10点(プレート1枚分)のアドバンテージです。ですがプレートで1枚、ギリギリの縁を撃って跳ね返されてしまいアドバンテージが消え、プレート満射のチバさんと1点差で負けている状態に。
クラスこそ違いますがスズキさんとの間にも5点差しかありませんし、ヤマナカさん、イシイさん、タマイさん、シオジャケさんとも僅差です。こりゃもう作戦がどうとか関係なしに、KYLは最後まで(満射を狙って20点まで)撃たないとダメでしょう。
普通なら緊張して手に汗とか握りそうなものですが、全く気負いなしにまっすぐ狙えて普通にトリガーが引けました。発射後も黒丸の下に吸い付いたまま微動だにしないフロントサイト。これで真ん中行ってなければ銃が悪いと断言できる会心の一射でした。アレと同じ撃ち方をいつもできてれば世界だって狙えるレベルの! もちろん、しっかり20点サークルを捉えていてKYL満射、5mSPは私が(けっこう久々の?)プレシジョンクラス勝利となりました。フリークラスはもちろんスズキさんの優勝です。
プレート終了時点ではトップスコアだったチバさんは、なぜかKYLでは2点・8点の2つのみで満射狙いの20点サークルどころか10点サークルも撃たずに射撃終了。ヤマナカさんは20点に挑んだもののセーフゾーンどまりとなり20点。1発目はセーフゾーンだったので2発目にトライしたところ0点に入ってしまいKYLがゼロスコアとなってしまう方も出るなど、悲喜こもごものKYLとなりました。