全国的に射撃日和……なんていう日和があるのかどうかは知りませんが、なんかAPSをはじめいろんなスポーツ射撃のイベントや練習会や合宿があちこちで開催されていた先週末の日曜日、第14回めとなる亀有ピストル練習会を北集い交流館にて開催しました。窓を開けて換気しながらの練習会です。暑くもなく寒くもない良い気候です。
これだけイベントが重なってると閑古鳥になっちゃうかもと恐れていましたが午前中はけっこうな盛況、午後になり一気に人数が減って「じゃあ午後はこの3人で行きますかー」とか言ってたら「思い立って来てみました」みたいに何人か参加していただけて午後も5人になり、午前・午後とも2射群分の立派な練習会です。ありがとうございます。
まずは午前・午後に2回行った「ひたすらブルズアイ」の結果から。
※赤は10発より多く撃ってしまった回、青は少なく撃った回です。合計の弾数は60発になっています。
午前中は、1シリーズで撃つ弾数が安定しない方が何人かいらっしゃいました。ハイキャパで参加のニコジェイさんは、なぜかブローバックの調子が悪く撃ってもスライドが後退しなかったり弾がチェンバーに送り込まれなかったりというトラブルに悩まされていたとのこと。集計にかかりきりであまりお話を伺えなかったのですが「いつもは大丈夫なのになんで今日に限って」というフレーズが聞こえてきました。いや、ほんとそうですよね、なんで「さあこれから試合だ(点取りだ)」というときに限ってトラブルって起きるんでしょうね。
APS-3での弾送り不調については、「マガジンは銃から外した状態で5発装填したものを複数事前に用意しておくのがいい、試合中に銃にマガジンを取り付けたままBB弾を流し込むとトラブルの原因になる」とか、「やっぱり一発装填教に入信するのが一番安心できますよ」とか、いろんなやりとりが聞こえてきました。対策の成果があったのか、午後は誰一人シリーズ内での弾数超過も不足もなく6シリーズが終了しています。
さて、先月の半ばほどにTwitterにて投稿された「STOP! 教え魔」のポスターが発端となって、「頼まれてもいないのに強引にいろいろとアドバイスをしてくる人たち」の迷惑さが、ここしばらくけっこうな話題になっています。
— 金ちゃん🌈足ピコ🐾会(曲毛曲球) (@kinchan5656) March 20, 2021
このツイートにつながるスレッドやRT群や、これを題材に書かれたネット記事のコメントなどでは、教え魔に「悩まされる」側の嘆きや体験談が数多く投稿されていましたが、エアガン練習会なんてものを定期的に開催している側からするとちょっと別方向のことを考えてしまいます。つまり、「自分は、迷惑な教え魔になっていないか?」ということです。
エアガン射撃はスポーツとして産声を上げ始めたばかりのようなものですから、当然のことですが統一するスポーツ団体もないし、認定コーチ制度なんてものもないわけで、誰でも「自分は指導者でござい」な顔をして偉そうに人に教えることができてしまいます。それが相手の役に立ってくれて、さらにはエアガン射撃の振興や普及に役立ってくれれば何も文句はなく良いことばかりなのですが、もしそうでなかったら? マイナス面ばかりが強いことになってしまっていたら?
御堂筋シューティングクラブで長いことエアガン体験会や練習会を開催しているDNAのchakaさんは、ずいぶんと以前から「指導おじさん」「指摘おじさん」という言い方でその問題のことを取り上げていました。件のツイートにも素早く反応されていらっしゃいましたね。
指摘おじさん・指導おじさんと疎んじられる系のおじさんはだいたい自分の言ったことが出来てない気がするね。
— chaka@DailyNewsAgency (@dna_chaka) April 2, 2018
ルール違反や危険行為については、ウザがられたり迷惑そうにされたりしても即座に指摘しないとならない、そこだけはさすがに譲れない部分ではありますが、そうじゃないところに関しては、相当に「アレはどうなんだろうなあ……?」と思うやり方をしていても、ぐっと我慢して口を出さないようにしています。何か理由があって、試行錯誤や紆余曲折の末にそういうやり方がその人にとっての最も良いやり方としてたどり着いたものなのかもしれません。そのことを、普段から自分に言い聞かせて意識するようにしておかないと、自分の中にいる「教えたがり」「口を出したがり」がついつい表にでてきてしまいます。
我慢してるだけあって、開放されるとそりゃもう手がつけられないことになるのが困りものです。「聞かれるまでは口を出さない」というのは裏返すと「聞かれたからには口を出してもいい」ことになってしまうわけで、相談とか質問とかしていただけると水を得た魚のようになって、「聞いてない、聞いてない、誰もそこまで聞いてない」な状態になってしまうこともしばしばです。脳内にある「今言うべきこととそうでないことの判別機能」が衰えてくる一日の後半とかは、軽く暴走状態になりかけてる自分に、脳内の冷静な自分が気づいて必死でブレーキをかけたり。
まあそんなこんなで、教える側もいろいろと悩んで「双方にとって一番よいやり方」になるように手探りなところがありますので、どうか長い目でみていただけると助かります。
次回の「亀有ピストル練習会」は、4月29日の祝日(昭和の日)に、亀有駅南口でてすぐのイトーヨーカドー7Fにある地区センター第2会議室にて開催です。