休日なのに土曜日――というコメントに困るめぐり合わせだった今年の春分の日。その結果として3月は休日なしとのことで、Twitter見てると恨みや嘆きの声をちらほらと見ることもありました。とはいえ春分の日そのものに罪があるわけでもなく、その日に休めなくなるわけでもなく。実際に当日は晴れて温かい良い日になりました。
屋内でやる射撃スポーツですから天気はあまり関係ないといえば関係ないのですが、荷物の運搬が完全に人力(すべてを台車に載せて家から会場まで押して歩く)という関係上、大雨とか降られると困ります。晴れて良かった。
駅の近くだけれど10mが取れるほど広くない地区センター、駅からはちょっと歩くけれど10mを含めAPSカップすべてのステージが練習できる北集い交流館、どちらが人気なのかはちょっとわかりませんが、どちらも「練習会やってますぜ!」って胸張って言えるくらいには毎回たくさん参加していただけてます。ありがとうございます。両方の良いところを活かしつつ、より参加して楽しくて意義のある練習会になるようがんばります。
今回は地区センターにて開催です。予約の関係で夜間(PM6:00~9:00)の枠は取れず、PM5:30にて撤収完了しないとならないため、いつもよりちょっと駆け足なスケジュールになりましたが、それが功を奏したのかいつもよりずいぶんと密度が濃い練習会になってた気がします。だいたい常に3~4人は撃ってる(全員の休憩のタイミングが合って誰も撃たない状態になると「あれ?」って思うくらい)という、熱の入った練習会です。
「楽しくエアガン撃って遊びたい」くらいな感じで気楽に参加してた方がいたら、「ガチすぎて引いた」って言われちゃいそうなほどです。もちろん、そんなスタンスでの参加で全然OKなつもりなんですが……。
例によって午前と午後に1回ずつ、合計2回の「ひたすらブルズアイ」を開催しました。午前中は5人の参加。初参加のミカさんは「今回は点取りには参加せずに見てるだけのつもり……」というのを「依託射撃でOKなのでぜひ参加を!」と誘って半ば強引に参加していただいた形です。
1シリーズ10発。青色は10発より少なかったシリーズ、オレンジは多かったシリーズです。「ひたすらブルズアイ」は、シリーズを撃ち終わって標的を見たら10発に足りなかった/多かったという場合でも、次のシリーズでその分だけ多く/少なく撃つことで合計の数が合えばそれでOKということでやっています。
APS-3のマガジンフィーディングってのはけっこうトラブルが多いようで、マガジン内に弾は残っているのにコッキングしても弾がロードされず空撃ちになってしまったとか、2発装填されてしまったとか、そんな話をちょくちょく聞きます。LEモデルに付属する透明マガジンなんかはそれへの対処(コッキング時にBB弾の動きを目視することで1発だけ装填されたことを確認するためのもの)だと思いますし、蔵前工房さんのカスタムAPS-3にはフィーディングトラブルを解消するための加工もされているとのこと。
私がやってるみたいに、マガジンは捨てて一発装填教に入信するというのも一つの対処方法です。これから撃つ一発を自分の手でチェンバー内に直接送り込む、その手順を撃つたびに行うことでフィーディングトラブルの不安がもたらす悩みから開放され、一発だけ出ることが確実な銃を構えて撃つことだけに集中できるようになるのです……(宗教への勧誘めいたリズムで読んでください)。
こちらは午後の部です。何度も参加していただいてる方はめきめき上手くなってきているんですが、あと一歩、具体的にいうと「シリーズ90点」が壁というか、強固な天井みたいな感じになってる状態になってる方が多いみたいです。
一度、「90点を超えられない」みたいなイメージを自分自身に対して持ってしまうと、それが「自分で撃ってて居心地の良い自分らしい点数」になってしまい、練習して実力がついて本当はもっと上の点数をコンスタントに撃てるようになってるはずなのに、高い点数が続くと不安になって無意識にミスを重ねて点数を「いつもどおりの感じ」に戻してしまう、人間の脳にはそういう働きがあるそうです。
シリーズ毎の点数を見ているとみなさん1回以上は「すごくいい感じ」で撃ててることがわかります。マグレで10発黒丸内に入れるなんてのは無理な話ですから、それが本当の実力なんじゃないかと思います。伸び悩んでいるシリーズにおいて、なにか大きなミスをしてスコアの足を引っ張ってるのでしたら、なぜ時々そういうミスショットをしてしまうのか、何に気をつければ「本当の実力どおり」にいつも撃てるようになるのか、それを見つけ出せば大きくスコアがアップすると思います。例えば据銃練習を念入りにやってみたり、SCATTで銃口の動きを記録して自分の長所や弱点を見つけたりといろんなアプローチがあります。ぜひ亀有ピストル練習会をご活用ください。