Q:銃を持ってない方の手はどうしたら?
A:ブラブラさせず、力を抜いてリラックスできる状態にします。
ピストル射撃は片手で銃を持って撃つものなので、当たり前だけれど銃を持っていない方の腕が余ってしまいます。使わない方の腕はどういうふうにしたら良いのか、ということについては以前「はじみつ~初めての精密射撃」にて書いたことがあります。
2008年の北京オリンピックにおけるエアピストル射撃風景。ポケットに入れたり、ベルト(あるいはジャージのゴム)に親指をひっかけたりと、世界大会に出てくる人でも「左手はどうするか」についてはコレといった決まりはないのがわかります(写真は北京オリンピック公式サイトより引用)。
同じく岩手の国体リハーサルにて、広島の森川清司選手の撃ち方です。「右撃ち・左目照準」という変則フォームとのことですが、左手の扱いについては普通の射手と変わりません。ジャージのパンツのゴムの真正面(ベルトをしてるのなら、ちょうどバックルがあるあたり)に親指を引っ掛けています。この形が今のところ世界的には主流のようですね。
左手を背中に回したり、腰に当てたり(整列するときの一番前の人みたいな感じ)するのは、昔はそういうふうに教本に書かれていた時代もあったそうですが、今ではほとんどやる人はいません。どうしても身体のどこかに力が入ってしまい、その力みは「正しい姿勢」とされるものを実現するにあたって良くない影響を与えてしまうからだとされています。少なくてもピストル射撃競技においては、「良くないからやらないほうがいい」といって構わないんじゃないかと思います。
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