Categories: 射撃のコツ

銃を持ってない方の手はどうしたらいいの?

Q:銃を持ってない方の手はどうしたら?
A:ブラブラさせず、力を抜いてリラックスできる状態にします。

 

APS非公式サイト質問掲示板APSラジオ(勝手に)連動企画です。

ピストル射撃は片手で銃を持って撃つものなので、当たり前だけれど銃を持っていない方の腕が余ってしまいます。使わない方の腕はどういうふうにしたら良いのか、ということについては以前「はじみつ~初めての精密射撃」にて書いたことがあります。
 

2008年の北京オリンピックにおけるエアピストル射撃風景。ポケットに入れたり、ベルト(あるいはジャージのゴム)に親指をひっかけたりと、世界大会に出てくる人でも「左手はどうするか」についてはコレといった決まりはないのがわかります(写真は北京オリンピック公式サイトより引用)。
2015年、岩手で行われた国体リハーサル(全日本社会人)での松田知幸選手の撃ち方です。左手はジャージのパンツのポケットだけれど、その手をかなり前方に動かしているように見えます(写真は筆者撮影・以下同じ)。
同じく岩手の国体リハーサルにて、広島の森川清司選手の撃ち方です。「右撃ち・左目照準」という変則フォームとのことですが、左手の扱いについては普通の射手と変わりません。ジャージのパンツのゴムの真正面(ベルトをしてるのなら、ちょうどバックルがあるあたり)に親指を引っ掛けています。この形が今のところ世界的には主流のようですね。

左手を背中に回したり、腰に当てたり(整列するときの一番前の人みたいな感じ)するのは、昔はそういうふうに教本に書かれていた時代もあったそうですが、今ではほとんどやる人はいません。どうしても身体のどこかに力が入ってしまい、その力みは「正しい姿勢」とされるものを実現するにあたって良くない影響を与えてしまうからだとされています。少なくてもピストル射撃競技においては、「良くないからやらないほうがいい」といって構わないんじゃないかと思います。


これまで書いた射撃入門記事や、受講した射撃講習会・メンタルトレーニング講座で得た知識などをまとめて、「ピストル射撃入門」としてKDP(Amazonの電子書籍)として販売しています。

ピストル講習会 ~エアガンシューティングからオリンピックまで、すべてのピストルシューターのための射撃入門~

ピストル講習会・プレート編 ~3秒射・速射の技術や理論と練習方法について~

池上ヒロシ

Share
Published by
池上ヒロシ

Recent Posts

採点ゲージの使い方

「ひたすらブルズアイ・オンライ…

2週間 ago

2024秋のひたすらブルズアイ・オンライン 結果発表

協賛(順不同): エイテック様…

2週間 ago

10月27日(日) 亀有ピストル練習会

秋のひたすらブルズアイ・オンラ…

4週間 ago

2024秋のひたすらブルズアイ・エントリーページ

エントリー受付期間 10月13…

1か月 ago

2024秋のひたすらブルズアイ・オンラインを開催します

協賛:蔵前工房舎様、エイテック…

2か月 ago

モリーニ vs ステイヤー

競技用のエアピストルのシェアは…

2か月 ago