カスタム素材となるエアガンも、必要なカスタムパーツもひと通り揃ったとなると早速分解してパーツを組み込んで……と始めたくなるところだけれど、ここはグッとガマンしてまずはノーマルでの性能を計測してみる。
既にリポバッテリー仕様に変更しちゃってるので厳密にはノーマルではないのだけれど、メカボックス内部やバレル周辺などには全く手付かずなのだから「全くの箱出しノーマル」とほとんど性能は変わらない、と考えてもまあ問題ないだろう。
サバゲ用のカスタムということで、いつものように10mでのグルーピングではなくもっと遠距離での性能を見てみたい。というわけでちょっと間が開いてしまったけれど先日のSPFフィールド定例ゲームに行った時、ゲームが行われていない時間帯を狙ってフィールド内を使ってテストを行った。
テストは3回行った。特にサイト合わせ的なことはしなかったのに、フロントサイトとリアサイトを重ねたところにほぼドンピシャリで集弾してくれた。「下に当たるので上を狙って撃ちました」とかそういうのは全然ナシだ。10発を撃った全てがA3の紙に当たるのは当然として、その中に描かれた人型シルエット、さらにその内側にある得点サークル内にすら余裕を持って入る。
電動ハンドガンの集弾テストは以前やったことがあるので分かっているつもりではあったが、改めて撃ってみると集弾性能のスゴサを再認識させられる。この距離なら、例えばバリケードからちょっとはみ出した相手ゲーマーの肘の先とか手とか足首とか狙ってバララッって10発くらい撃てば、そのうち4~5発くらいはスパパパンって当たり、容易くヒットが取れてしまうだろう。
だが電動ハンドガンには弱点もある。第0回でも書いたとおり、パワーの低さからくる飛距離の短さばかりはいかんともしがたい。実は今回も30mでもグルーピングが取れないか試してみたのだが、ターゲットペーパーの上端にサイトを合わせて撃ってみても、ターゲットの下の方に何発か当たることもある、という程度の結果になってしまった。
屋外サバゲだと、現実的に撃ち合いが起こる距離は40~50mといったところが多い。相手ゲーマーがバリケードにも隠れずに棒立ちしてくれているのならこのパワーでも当てることもできるかもしれないが、実際のサバゲでは相手もちゃんとバリケードなどを使うし、なにより自分のエアガンを使ってこっちに撃ってくる。フルサイズ電動ガンと互角に撃ち合うのは、このパワー/飛距離ではちょっと厳しいものがある。
というわけで、次回以降はパワーアップのための改造をしていく。できるだけ電動ハンドガンの利点を損なわないままにパワー/飛距離を上げるのに最適な方法を探っていきたい。