Categories: トイガン射撃

2014年11月、PPS & ひたブル結果

※協賛:ノーベルアームズライフルショップエニス銀座銃砲店 協力:赤羽フロンティア

先日の日曜日、赤羽フロンティア2Fシューティングレンジにて開催された「ピンポイントシューティング10m」と「ひたすらブルズアイ」の結果をお送りします。

「ピンポイントシューティングは面白そうなんだけれど、もっと遠い距離で撃ちたい」という要望を受けて、やってみたらこれがまた予想以上に難易度が高かった「ピンポイントシューティング10m」ですが、自分の持ってるエアガンが10mだとどこまで当たるのか、性能の限界に挑戦してみる場としてなかなか面白いマッチになってたりします。今回は、先日ハロくんに作ってもらった「10m専用サイト用のフロントリング」を投入してのトライです。

「ひたすらブルズアイ」の方には、嬉しい初参加の方がいらっしゃいました。フロンティアさんが入り口となって精密系のシューティングを始めて、そのときついでに「こんなのもありますよ」とこちらを薦めていただいたそうです。皆さんの応援のおかげでなんとか続けていけています。ありがとうございます。

まずは10mでのピンポイントシューティングから。

キッチリと精度出して作られてるフロントサイトリングのおかげで、今までとは比べ物にならないくらいに正確に狙えるのには感動!(コレについてはまたのちほど改めて)。ブルズアイは、これまでは狙いを付けられなくて0点を撃っちゃうのが数発出てしまったものですが、今回は1発も0点を撃つことはありませんでした。ちょっとだけ中心からズレていてあまり高得点にはなってないんですが……。上下左右の調整を、精度よく狂わない形でできるようにするのが、今後の「10m専用サイト」の課題ですね。

もんくなしの高得点はオクさんです。オクさんは、今年の夏の本大会前に練習がてらに行った「シルエット練習用ペーパーターゲット」を使ってのテストマッチでも、ほぼパーフェクトに紙に描かれた3cm x 3cmの四角内に命中させていました。よく、「APSカップのシルエット種目は、ギャンブル要素が強い」って言われたりします。ミスショットしたわけじゃないのに、銃の性能のせいで外れてしまうことがあるからだ、というのがその理由です。ですが、あの見事にパーフェクトとなっていたシルエット練習用ペーパーターゲットを見てしまうと……。そんなのは嘘で、外れたのはミスしたからでしかなく、ミスしてなければちゃんと当たるんだってことを思い知らされましたね……。

少し休憩時間を置いてから、「ひたすらブルズアイ」の開始です。

今回は、嬉しい初参加の方が3名もいらっしゃいました。けっこう最近に始めたというヤゲタさんと、先日、新座で開催された公式記録会が始めての大きな大会だったというトムサさん、みかささんのご夫婦です。息子さんもいらっしゃってましたが、APS-1がまだ手になじまない(トリガーが遠すぎで上手く握れない)とのことで今回は見学です。

「今日は、なんかすんなり構えられてすんなりトリガー引けてるし、かなり良い感じなんじゃないかなー、いきなり他のみんなに差をつけちゃったかな―」とか思ったら、シオジャケさんもオクさんもヤマナカ社長もものすごい点数撃ってて、差をつけるどころの騒ぎじゃなく逆に追いかける展開に。ところが第2シリーズでも高得点を撃ったオクさんには更に差を広げられてしまい、こりゃ最終シリーズでかなりがんばんないと! と思ったら、先に最終シリーズを撃ったオクさんのターゲットを見せてもらったところちょこちょこ8点を撃ってしまっているのを発見。「これは、頑張り次第では追いつけるかもしれない」とかモチベーションになったおかげか、ぎりぎりで追いついて気がついたら同点になりました。

今までの恒例に従って、ピンポイントシューティングのプレートを使ってのシュートオフを始めます。まず、「1発1分」を「5回」行い、それで決着が付けばそこまで。決着が付かなければ、次から「1発1分」を「1回」ずつ行い、片方が当てて片方が外した時点で当てた方の勝ち、いわゆるサドンデスに入るというやり方です。

ここから先は記録を取ってないので記憶をたどったんですが、どうも曖昧です。確か最初は私が連続して当ててオクさんが外して、これはこのまま決着が付くかと思ったら私が4枚めだったかを外してオクさんは残りはキッチリ当てて並び、サドンデスに入ったんだったと思います。サドンデスも確か3回くらいやってなんとか決着がついたんでしたっけ。

で、結果は、タイトル写真のとおりです。おめでとうございますはいありがとうございます。

射群の関係で、初参加の3人とは一緒に撃つ形となったため、ここをこうしたほうがいいのでは、ああしたほうがいいのではというアドバイスがあまりできなくて申し訳ありません。ヤゲタさんは私の前で撃ってたので比較的印象に残っていますが、気になったのは「ちょっと、足を広げすぎかもしれない」ってところですね。ピストルシューティングのフォームというのは人によって千差万別でなかなか「これが正解」ってのが出しにくいものがあるのですが、足の拡げ幅というのはその中では例外で、「だいたい、肩幅程度」というのがほぼ「正解」になってます。誰を見てもそこだけは同じです。あんまり広げすぎてしまうと逆に安定しなくなります。

「足を置く、良い位置」を見つけ出すには、まず立って銃を構えてみて、ターゲット方向に向けた銃を身体ごと左右に少しだけ振ってみてみましょう。その時、下半身や上半身が不安定にゆらゆら長いこと揺れ続けるのではなく、バネ仕掛けで元に戻るみたいに一箇所にスッと収束するのが、「良い感じの足の開き方」になります。

トムサさんは私の真後ろで撃ってた形になるのでスタンスを見る余裕は無かったのですが、時々視界の端に、引き金を引いた瞬間に銃がビクンと動いてしまっている様子が見えました。いわゆるガク引きってやつですね。「当てたい」って気持ちが強くなってくると陥りがちな症状です。これを治すには、空撃ち練習や据銃練習、または白的撃ちが良いでしょう。狙って当てるべきターゲットをおかずに、ただサイトだけをしっかりと見て、それが動かないようにトリガーを引くという感覚を繰り返し行うことで身につけるというものです。ヤマナカ社長には「めちゃくちゃつまんなくないっすか」って言われてしまう練習方法ですが、ちょっとだけでいいんでガマンしてやってみてください。きっとなにか得るものがあると思います。

みかささんは、始めて数ヶ月とは思えないハイスコアですよね……。自宅での練習やAPS公式などでは置いてなかった、「射座の前の机」に戸惑われて最初のシリーズはあまり点数が伸びませんでしたが、「時間が長いので、合間合間に銃を机において休みながら撃つといいですよ」というアドバイスを受けてからのスコアは普通に何十回も参加されてる上位陣に迫る勢いでした。一般に、精密射撃は女性のほうが上達が早いとは言われていますが……。こういうときに試されるのは……旦那さんの度量でしょうか。

さて、次回のPPS & ひたブルですが、12月はフロンティアシューティングレンジの予定がミッチリ入ってしまっている状態でして、またどこかに出張開催させていただけないかと交渉しております。決まりましたら告知しますので、しばらくお待ち下さい。

池上ヒロシ

Share
Published by
池上ヒロシ