眩しさを抑制して目の疲れを軽減し、細かい文字などが楽に見えるようになってオフィスワークが捗る、みたいな触れ込みで販売されてるTALEX製の「モアイレンズ」。TALEXはサングラス用のレンズメーカーとしては評価が高いところらしく、眼鏡店に行くと入り口周辺にかっちょいいポスターが貼ってあったりします。
屋外での目の保護や「ゴルフする時にグリーンの芝目を読む」とか「釣りのときに水面の反射を抑えて水中を覗く」とか、そういうのが一般的な「TALEX製レンズ」のイメージのようですが、そこがここ最近推してきてるのが屋外ではなく屋内で使う、偏光ごく弱めで色もうっすらと付いてるだけの「モアイレンズ」なのです。
効能書きを読んで、「これは射撃にも使えるんじゃないか」と思い、まずはパープルのレンズを購入して30mmに切り出して使い始めたのが今年の3月。劇的な効果、例えば薄ぼんやりしていた標的がいきなりクッキリハッキリ見えるようになるとかそういうのはありませんが、1時間通して撃ってみると確かに「今日は、ずいぶん視界が長く保つなあ」と感じます。この年齢になると射撃は「視力がどれだけ保つか」との戦いみたいなもんですから、猶予を伸ばしてくれるフィルターはダイレクトに点数アップにつながってくれます。
以前は、新しい射場に行くたびにどんな色のフィルターが良いのか取っ替え引っ替えで試行錯誤でしたが、最近はもう「モアイレンズ(パープル)+アイリスシャッター」の組み合わせオンリーです(直射日光が入る屋外射場だとさすがにそれじゃ足りなくてグレーのフィルターを追加したりしますが)。
さて、モアイレンズには全部で3色あります。3色から「パープル」を選んだのは、射撃用カラーフィルターとしては射撃用メーカーからも出ていて効果がある色だって期待があったからで、実際に効果があったわけですが、能書きを見ていると「ブラウン」は「パープル」よりも「コントラスト」の効果がちょっと高いようです。意味ありげに画像で棒グラフがおいてあるだけで定量的にどうなのか数値を示したりとかはまったくしていない、単なるイメージ画像なのだとは思うのですが、それでも「コントラストが高い」というのは射撃用としては気になるスペックです。
というわけで、品切れだったパープルを補充するのと同時に、新たに「ブラウン」もラインナップに加えてみました。どんな効果があるのかは、すいませんがちょっとここで自信を持って書くことが難しいです。「コントラストが高い」というのは、なんかそんなような気もするし違いがないような気もするし、って感じです。ただ、「目に優しい」ってのは確かにそんな感じです。パープルより優しさがアップしてる印象があります。
いずれにせよ、LED照明ギラギラの室内でこのレンズをかけると、目の緊張がふっと和らいでラクラク~になるってのは実感としてあります。「モアイレンズ」でGoogle検索すると、ちょっと胡散臭いレベルでべた褒めのレビューがずらっと並びますが、だいたい皆さんその点については共通意見のようです。
たかが直径30mmの「色付きの樹脂製円盤」にしてはスゴイ値段ですが、素材のレンズの値段が馬鹿高いのでどうかカンベンしてください。直径の精度についても、切り出した後にデジタルノギスで測りながら周辺を磨いて調整して「0.3mm」未満には抑えてありますので、他のフィルターやアイリスシャッターとの併用にもそれほど支障はないと思います。
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