静岡ホビーショーに出店しているエアガンメーカーは東京マルイの他にもう一つ、クラウンモデルがあります。10才以上用を数多くラインナップに揃えているところが他メーカーにない特徴です。
クラウンモデルから新製品として展示されていたのが「電動サブマシンガンCP7」です。MP7の名前を少しアレンジしてあるものです……クラウン製品はこのように実銃の名前とは少し変えた製品名が付いています。昨年の全日本ホビーショー(ビッグサイトで毎年9月に開催されるもの)で既に発表されたものですが、発売日が伸びて昨年12月から今年7月になったようです。
単3乾電池を5本使用、セミ/フル切り替えができる電動ガンです。ブローバック機能と称して、射撃時にハンドルがカタカタと動くギミックがあります。10才以上用ということでそれに対応したパワーだと思われますが、可変ホップが付いているため飛距離は「最大40m」と、そこそこあるようです。価格は12,800円(税抜)。
基本的にプラスチック部品が多いのですが、豪快な左右モナカ合わせというわけではないのでけっこう見た目はちゃんとしてます。頻繁にぶつける(たいていの場合、真っ先にぶち折れる)フラッシュハイダーは金属製になっています。なお付属している妙に大きなマガジンは200連発とのことです。タンカラーも同時発売予定。
「参考出品」とだけタグがついて説明書きもなにもない製品がいくつか並んでいました。まあ、「見れば、なんの銃だかはマニアの皆さんには分かるでしょう」みたいな感じなんでしょうか。見ての通り、フレームがタンカラーのデザートイーグル、おそらくエアコッキングのものです。
これも「参考出品」。オーストリアのステアーSSGをモデルにしたと思われるボルトアクションライフルです。「マルゼンのAPS-2」の方で日本のエアガン好きにとっては見慣れた形です。
レシーバーと20mmレールは一体構造になってます……というか、両方とも樹脂製で左右モナカ合わせという豪快な構造です。
ボルトハンドル回りをみる限り、これは同社の「スーパーライフルU10」、いにしえのスーパー9(SS9000)をベースにしたものだと思われます。
こちらも参考出品、トーラスの24/7(トゥエンティフォー・セブン)です。実銃は日本だと比較的マイナーですが、個人的には現時点で最も優れたストライカー式ハンドガンだと思っています。
柔らかめのプラスチックのヒダヒダがグリップ前面にあるというこの銃の一つの特徴が再現されています。握るとこのヒダヒダが指の形や手の大きさに合わせて変形して、自動的にどんな人にもフィットしたグリップになります(実銃での感想です)。ちょっと妙な手触りですが慣れると癖になりますよ。
意外と待ち望んでいる人が多い、クラウン製エア&ガスリボルバー用のスピードローダーです。357マグナム用と44マグナム用、それぞれ980円(税抜)で6月に発売予定。
「SCAR FNL」。FN SCAR-Lの名前変更ということなのでしょうが、いいのかそれでって感じの変更具合ですね……。エアコッキングの10才以上用で、予定価格は5,980円(税抜)。8月に発売予定です。
SCARの外装はほぼ全てプラスチック製。安っぽさを感じないって書いちゃうとさすがに嘘になりますが、それでもプラプラしいテカテカした手触りじゃなく、SCARらしさを再現し「物凄く目の細かいヤスリ」みたいな表面仕上げを再現してあります。
こちらはリアサイト。いちおう上下左右調整可能に見えます。外してしまってダットサイトやスコープをレール上に取り付けることも可能です。
「MPSW-SLC」。S&W M&Pにサイレンサーが付いたモデルってことですね。10才以上用のエアコッキングです。発売予定は7月、予定価格は2,100円です。
M&Pのスライド後部のアップ。お値段安めのエアコッキングですが、なかなかどうしてちゃんとしたスタイルです。
サイレンサーも現代風なディティールが追加されています。実際にどれだけ消音性能があるかどうかはわかりませんが……。
「CFS45」。S&WのCS45という小型オートですね。10才以上用のエアコッキングで予定価格は1,800円(税抜)。発売は7月予定。
傑作リボルバーであるチーフスペシャル(Chief’s Special)の名前がスライドに刻印されています。ちょっと「過去の栄光にすがる」感じが強いですが……。壁に固定するタイラップに半分隠れていますが、なにげに「フィリピン製」との表記があります。
「MM-7P」。MP7のエアーコッキングです。同じ銃でも電動だと「CP7」なのにエアコキだと名前が変わるんですね……。価格は4,980円(税抜)、発売は8月予定。
思いっきり左右モナカ合わせのチープな作りです。「安っぽいんじゃなくて、安いんです」って言われそうですが。表に出ているパーツで金属製なのはおそらくネジの頭くらいじゃないかと思います。
それでもちゃんと動くサイトに、フルサイズのレールが付いていて拡張性があるあたりは、こういう銃の購入層が求めるものは何かってことをちゃんとわかってると思います。「子供向けなんだから」とレールまで縮小した独自サイズにしてしまって一般的なアクセサリー類を取り付けられなくしてしまうどこぞのメーカーにも見習って欲しいものです。
静岡ホビーショー出店のエアガンメーカー紹介は以上にて終了です。次回からはエアガン以外の注目製品をいくつかお送りします。