「7mってのはまた、微妙な距離だよなあ」という感想もある今回のひたすらシルエットです。高得点、とくに180点台とか狙うのならば確実に落としておきたい、かといって「じゃあ、20発撃って一発も外さない自信はあるか?」と言われると言葉につまってしまう、そんな感じの距離です。
実際の競技結果を見てみても、その「微妙な感じ」が伝わってきますね。当たる時はちゃんと当たる、けれど外す時はなぜか外してしまう。普通に狙って普通に撃てば当てることはそれほど難しくない(特にAPS本戦と違ってひたすらシリーズは制限時間も長めですから)のに、確実に全部当てるのは意外に難しいことがわかります。これが一発勝負のAPSとはちょっと違う、ひたすらシリーズの醍醐味なんじゃないかと思います。
私は、なんか最初はパーフェクトペースで行けてたのですが、「このまま満射行けるか?」とか余計なことが頭をよぎったのが良くなかったようで、よぎった直後に外してしまい結果は2枚外し。最初に1発外しをしてしまったものの、その後はプレッシャーに負けず全弾命中を達成したカマタさんが優勝となりました。
「ひたすらブルズアイ」で使っている、あきゅらぼオリジナルデザインのブルズアイターゲットは、APSのブルズアイターゲットを少しアレンジしたものです。APSターゲットの10点圏を9点、Xを10点としています。APSなら満射となる場合でも、こちらのターゲットだと9点が多い場合はそれほど得点が伸びない場合もあります。
だから高得点を目指すのなら、「黒丸に入ればいいや」で撃つのではなく、「黒丸の中心、それもできるだけ中心」を撃つようにこころがける、言い換えると「パーフェクトな射撃」を60回繰り返す心がけが必要になってきます。……まあ、なかなかそんなことはできないのですが。けれども、「黒丸に入ればいいや」で撃つといくつかは黒丸を外してしまいます。全弾を黒丸内に入れるためには、「黒丸に入れよう」という心じゃなくて、「黒丸の、さらにその中心に当てよう」という心が必要なんじゃないかと思うのです。
といってもなかなか実現できるものじゃありません。今回の自分はけっこう良い点が撃ててますけれど、それでも2シリーズ目で2つ、3シリーズ目でもう2つ、合計4つも8点撃っちゃってますし。それでも合計で570が撃てたのは嬉しいですね。安定してこのくらいの点が撃てるようになりたいです。
今回は皆さん、全体的にかなり良い感じだったように思えます。得点が伸びていない方も、「たぶん、こういったことが原因なのではないか」と見当がつく部分が多く、時間的余裕があったこともあり採点の合間や待ち時間を使っての射撃技術や練習方法などについての情報交換をたくさん行うことができまして、なかなか充実した「濃い」射撃イベントになったのではないかと思います。
さて次回は、けっこう「間髪を入れず」な感じの5月3日(水・祝)、同じく赤羽フロンティアビル2F射撃場にて、「ひたすらスペシャル」を開催します。今回は朝から、10:30スタートとなります。ひたすらシルエットはお休みで、まず10mでライフルを使った「ひたすらブルズアイ」、続いて5mでいつもどおりハンドガンでの「ひたすらブルズアイ」という順番です。
当サイト主催の射撃イベントでライフル有りにするのはずいぶんと久しぶりになります。「ピンポイントシューティングL」をやっていたころに参加していただいていたライフル専業シューターの皆さん、まだ当サイトをチェックしていただけているでしょうか? 基本はAPSカップのライフル部門と同じルールですが、使用銃についてはJASG認定銃でなくても、「1発ずつ弾を撃てる、合法的なエアガン」であればなんでも使用OKです(私自身、VSR-10で行くつもりですし)。ぜひご参加ください。