自動カウント装置製作記事の続き。
製作記事といっても汎用性のあるような回路じゃなく、それこそ「ピンポイントシューティングを主催しよう」と思ってる人くらいしか使い道がないんじゃなかろうかというものだけれど、自分が苦労したので少しでもそれをアピールしたいというのが理由だったりして。
さて、タイマーICを使えば「板の振動によって一気にカウントが進んでしまう問題」は解決できるらしいということに気づいたのが前回。必要な部品を買い揃えて前回と同じくブレッドボードを使って試作を繰り返し、「よし、これなら問題なく行けるんじゃないだろうか」と目処が付いたのが下記のような回路だ。
衝撃を感知するセンサーは、要は「衝撃があるとスイッチのON/OFFが切り替わる」ものさえあれば良いのだから、1000円以上もする加速度センサーを使わずとも、100円で買える傾斜スイッチ(金属製の円筒の中に玉が入っていて、傾きによってスイッチがON/OFFされるもの)があれば十分なはず。装置そのものの単価も安く抑えられるし。ただし、ポリカーボネート板にターゲットを貼るために角度を変えるたびにスイッチがON/OFFされてカウントが進んでしまうという欠点もある。対策として、押すとカウンタがゼロにリセットされるスイッチを取り付けた。ターゲットをセットした後にそのスイッチを押すだけでゼロからスタートできるという案配だ。
本番用ということで、ブレッドボードではなく基盤に半田付けして作っていく。半田ゴテが長い間使っていなかったせいでまるでハンダが溶けてくれずに小手先を交換する必要があったりとか、いろいろあったがなんとか4つを作り上げた。
もともとは「楽をしたい」というのが動機で作り始めたものなのに、結果的には随分と苦労をしてしまった気がする。「楽をするためには努力を惜しまない」というのは日本人気質らしいが、まさに典型的なソレに違いない。
しかし、自分で言うのもなんだが作動は見事である。基盤を指で弾いて衝撃を与えると、1秒くらい経ってから数字が一つ増える。バシバシバシと連続して何度も叩いても、増えるのは1つだけ。「撃った直後に数字が上がらない」という部分がちょっと気になるけれど、撃ってる人間は数字表示部分は自分の手や銃に隠れて見えてないわけで、フォロースルーを終えて銃を下げるころにはもう数字は上がってるだろうから問題ないだろう。
次回のピンポイントシューティングは28日の土曜日。さっそくコレを持ち込んでみるつもりなのでお楽しみに。