Categories: トイガン射撃

第30回・ピンポイントシューティング

今年最後のピンポイントシューティングは、25日に新宿Target-1にて開催されます。基本ルールはこれまでどおり。ただし「プレート」に使うターゲットを、ずっと使ってきてボロボロになってきた木板製のものから、ポリカーボネイトのものに変更します。

思えばこのプレート、ただ「穴の中に弾を通せば得点」というただそれだけなのですが、当たれば確実に作動し当たらなければ作動しない形にするのにずいぶんと苦労しました。単純に穴の向こう側に「当たれば倒れる板」とか設置するだけだと、外れたときに板に当たったその衝撃で当たってないターゲットまで倒れてしまう。そう簡単に倒れないターゲットにしようとすると、今度はちゃんと命中してるのに得点にならないなんてことに。

試行錯誤のすえ、「ある程度の重さがある板に穴をあけて、その中に軽いスポンジを詰め込む」という今の形になりました。これだと軽いスポンジは少々の衝撃では抜け落ちることがなく、それでいて弾が当たればほぼ確実に外れて後ろに落ちてくれます。

ただ、これにも欠点が。ものすごい勢いで跳弾してくるんですね。ちゃんと穴の中に当たれば(得点になれば)、弾が当たるのはスポンジなのでそんなに跳ね返ってこないのですが、問題は外れたとき。かなりの勢いで跳ね返ってくるので、おかげで射手もジャッジもネクストで待機してる人もその跳弾に怯えなければならなくなってしまいました。時には思わず声をあげてしまうほどに痛い思いをすることも。

そこで前回の赤羽ピンポイントシューティングで試してみたのが「ポリカーボネイト板に塩ビパイプを輪切りにしたものを接着し、そこにスポンジをハメこんでみる」というものだったのですが、エアガンの弾が当たったときの衝撃というのは予想以上に強いものらしく、ホットボンドで接着したエンビパイプがあっさりと剥がれてしまいました。ペンチで捻って引っ張っても剥がれないのに、弾が当たると簡単に「ポロッ」と剥がれ落ちてしまう。BB弾の威力ってのは侮れないものがありますね。

そこで次回投入してみるのは、BB弾の衝撃を受け止める板と、スポンジをハメこむ板を別仕立てにした上で、間に緩衝材を挟むという構造です。ちょっと構造的には複雑になってしまいましたがこれなら誤作動せず跳弾の心配にも悩まされないターゲットになるのではないかと。25日のマッチはそのテストも兼ねることになります。

池上ヒロシ

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