今いる場所は「勝沼の等々力エリア」と名付けられた場所。勝沼の循環バスが通るエリアにあるワイナリーは、これまで何度もワインツーリズムに参加したり自前の足で歩いて回ったりしたところがほとんどなので、今年の1日目はまだあまり行ったことがない山梨市方面に行ってみたいと思っていました。地図を見ると、等々力エリアから山梨市エリアは、バスを使うと2度の乗り継ぎが必要になるのに対し、距離的にはそれほど遠くなさそうに見えます。これなら歩いて行けるのではないか? と思い、山梨市方面に向かってテクテクと歩き出しました。
……しかし、歩けども歩けども、地図ではすぐそこにあるはずの交差点にたどり着かないんですよ。この地図、場所によって縮尺がちょっとおかしなことになっているっぽいですね。
やばい、もう歩けないと思いかけたところでようやくたどり着いたのが「つるやワイナリー」と大きな看板を出しているここ、鶴屋醸造です。ツヴァイゲルトレーベという、本当ならもっと寒いところ(東北とか北海道とか)で栽培されている品種の白ワインを作っているところとして、無名ワイナリーながら一部には注目されているところです。
なにより目を引いたのは金色のラベルに筆文字でどこかの果樹園(?)らしき名前が書かれた黄金色のワイン。7~10年ほど寝かせた甲州の古酒だそうです。ラベルに書いてあるブドウ農家さんの全量買取りということで作ったものなのだとか。全量買取りとはいっても少しだけは手元に残るので、それをワインツーリズムの時だけ試飲と販売で出しているのだそうです。
飲んでみたのですが、確かに古酒です。はちみつみたいな独特の香り(古酒臭とかいうそうです)、とろりとした舌触りに凝縮された甘み。値段を聞いてみるとそれほど高くなかったので、一本購入することにしました。購入分には、こんな金色のラベルなんか貼ってなくて、それどころか全くラベルもなにも貼ってない「素の状態のボトル」での販売となります。
鶴屋醸造
〒405-0023 山梨市下栗原1069-1