東京マルイの偽ウッドは、昔からけっこうリアル
古くは電動AKから、新しいものではVSR-10のリアルショックバージョンなど、東京マルイ製品には「プラスチックに、木目調のプリントをしたもの」がストックになっている製品がいくつかある。普通だったら木目調のプラなんつったら安物の代名詞にされがちなのだけれど、マルイ製品のそれは意外に「ホンモノの木製ストック」っぽく見えるのが特徴だ。単にプリントされているだけでなく、表面のちょっとした凸凹とか質感まで木製っぽくしてあるからだろう。
そこまでするなら、いっそ本当に木製品を使ったらどうかと言いたくなるのだが、そうはいかない事情ってものが大企業にはあるらしい。安定して一定の品質の材料を入手するのが難しいのだとか、あとは輸出入するときに木製品ってのは「元が生き物」だけあってやたらと厳しい検査があって割に合わないのだとか、いろんな話を聞く。
軍用、そうでなくてもタクティカルっぽい製品が並ぶマルイブースの中で、一風変わった空気をまとっていたのがM870のウッドストックタイプ。タクティカル、ブリーチャーと発売されてきたM870ガスショットガンの新バリエーションだ。
「どうせプラなんだろ」と侮るなかれ、アップで見ても「高級感がある」といっても嘘じゃないくらいの凝った作りこみだ。
木製品っぽい手触りを感じられるような表面仕上げにしてあるようだ。
ここまでホンモノっぽいのなら、このままでもいいんじゃないかなとも思えるのだけれど、木製ストックに変更するというのがお約束カスタムになっちゃうのかな……。
価格、発売日は未定。
見た目によらず、実はガチで競技シューティング向きのグロック
G34。グロックの基本モデルG17をベースにロングスライドにしたモデルだ。同じ「G17のロングスライド」にG17Lがある。東京マルイからはエアコッキングで既に発売されているので「ああ、アレね」ってすぐに分かる人も多いんじゃないだろうか。
G17LとG34はどう違うのか? 見た目的には、スライド先端部分が角ばった形のままのG17Lに対し、G34は面取りされた形になっている。よく見比べるとスライド(バレル)もほんのちょっとだけ短い。これはもちろん服に引っかかりづらくするといった理由もあるが、一番の理由は「IDPA」という「実践に近い形式」をモットーとした射撃競技に使用するために、そのルールにあるサイズ規制(一定の大きさの箱の中に、最大容量のマガジンを装着した状態ですっぽりと入らなければならない)をクリアするためのものだ。
実は、G34はその生い立ちからして、生粋の競技用レースガンなのである。
ガスブローバック新製品として発表されていたGLOCK34。見た目は「G17をちょっとだけ長くしたモデル」にしか見えないかもしれないが、煽り文句がいきなり「プロシューターも愛用」とかまるで競技銃のような売り出し方をされている。それもそのはず、GLOCK34は見た目こそ実用銃の装いをしているが、実は「競技で勝つ」ことを目的に生み出されたレースガンなのだ。
価格、発売日は未定。
スライド上面は大きくカットされ軽量化されている。ブローバックスピードをアップするためのものだ。スライド先端部分が斜めにカットされているのもG34の特徴の一つ。服の下に隠した状態からスタートするIDPA競技向けに、スナッグフリー(服などに引っ掛かりにくいこと)を追求したものであると同時に、「IDPA BOX」という、その銃がサイズ規制をクリアしているかどうか確認するための箱の中に楽に収まるようにするためのちょっとしたアイデアでもある。
見た目は普通のグロックについているのと、あまり変わらないように見えるリアサイトだが、実は左右に微調整が可能なアジャスタブルサイトになっている。サイトを覆う左右のガイドは固定されていて、内側の「コ」の字のパーツだけが左右にちょっとだけ動く。実銃のG34には、もっと競技銃っぽい大柄でブレードが立った形のリアサイトが付いた仕様もあるので、ぜひカスタムパーツ屋さんにはそういったパーツも作ってユーザーの選択肢を増やして欲しい。