部屋の中でやる射撃競技でも、やっぱりシーズンオフってのはあります。実銃でもそうですが、大きな試合とか大会ってのは暖かい時期、あるいは暑い時期に開催されるものが多く、秋が終わって夏が始まりかける今の時期ってのはいわゆるシーズンオフって扱いになる傾向があります。エアガンでのシューティングマッチも、大きな大会というと春・夏・秋に行われ、冬は次のシーズンへ向けた準備期間ってイメージがありますね。
そんな時期でも、何事もなかったかのように月に一回、淡々と開催されるピンポイントシューティングです。まあ、天地がひっくり返っても「大きな試合」なんかではないこのマッチですから、試行錯誤の最中だったり、久々に引っ張りだした懐かしい銃の自慢ついででも、なんでもいいからお気軽に参加していただければ幸いです。第29回となる今回の参加人数は6名、私を入れると7名でした。マルイのガスブローバックM92F(けっこう原型をとどめてなかったり)を使用するカミヤマさん以外、全員がいわゆるAPS銃を使うプレシジョンクラスへの参加となりました。
ブルズアイではほとんど差がつかず、ハンデを背負ってる常連組はプレートで取り戻しておきたいところですが、穴の端っこギリギリに当たっても、大きくハズレても同じ0点となるプレートは、この点ではキツいです。とはいえ精密射撃の真髄ってのは、「完璧な射でなければ、すべてミスショット」というものですし、ミスしたときにそのミスが大きいのと小さいのと、どれだけの差があるのか、実は両方とも「ミスをした」って点では同じなんじゃないか、っていう感覚を実感できるステージなのだと考えるとモチベーションも上がります。
結局プレートでもほとんど差はつかず、勝負は第3ステージ、KYLへと持ち越されました。過去に4回優勝していてハンデがフルカウントの-20点に育っているヒロイシさんは、この時点でトップと20点以上の差が付いているので、トップが20点でもとれば自分が満射したとしても逆転が不可能になります。私はまだ3回なので-15点、ギリギリで追いつく計算になります。
ほぼ同点でトップを走っていた二人は、違った形でKYLを終えました。ゴトウさんは最後の小さいターゲット(20点)を外してKYLが0点、タカハシさんは20点を撃たずに終えてKYLが20点。そのおかげで、トップから20点差となっていた私に優勝のチャンスが残りました。
このステージを導入してから、私はまだ一度も満射してません。一応、すべて最後までトライしているのですが、けっこういいところで外れていたり、それ以前の10点サークルを外してしまったりと結果は様々ですが、最後の20点を成功させたことがまだ無いのです。ここでトライしなきゃ男じゃないとばかりに最初の3つをテンポよくパンパンパンと撃ったら、どうやら3発とも気分良くど真ん中にあたったようで、これなら行けるぞと最後に挑戦。いい感じでトリガー引けたと思ったんだけれどどうだろうとターゲットに向かったのですが、中心からちょっと外れたところに弾痕があります。
KYLでは、弾痕にBB弾をのっけて真上から覗き込んで、BB弾がラインをカスっていればOKという判定方法を使っています。BB弾ってけっこうでかいので、弾痕の見た目は外れていても判定にかけてみると入ってる、ってことが時々あります。今回もそれを期待できないかとBB弾を載せて、判定をみなさんに任せたところ、「入ってる、OKだ」との声をいただけました。コンマ1ミリにも満たない差での薄氷の勝利ですが、ギリギリで逆転、久々の優勝となりました。
これで私も次回からのハンデが-20点のフルカウントとなります。最終的には、いわゆる「常連組」なみなさんは全員フルカウントのハンデで仲良く横並びで競い、新しい方が活躍する形になればと思ってます。フルカウントに入った人にはなにか記念品でも贈呈したいなーなんてことも最初は考えていましたが、ヒロイシさんが予想外のスピードで4回の優勝を達成しちゃったのでなんかタイミングを逃してしまった感があったり…。
12月の予定は、まず最初の土曜日、4日(次の土曜ですね)に四つ木でピンポイントシューティングL。そしてその翌日となる日曜日、5日には赤羽フロンティア射撃場の2FにてピンポイントシューティングLのテストマッチ。師走も近い最終土曜日、25日のクリスマスには新宿Target-1にて今年最後のピンポイントシューティングを開催します。みなさんのご参加をお待ちしております。