手の中に収まる次世代電動。最強のサバゲウェポンになるか?
現在、サバイバルゲームフィールドにおいて、「頑丈さと性能の良さで選ばれる、東京マルイ製電動ガンの第一候補」といったら、HK416の名前を挙げる人が多いだろう。だが、必ずといっていいほどその後にこのフレーズが付く。「でも、クソ重いから覚悟しろよ……?」 そう、HK416は重いのである。本体のみで3kg後半、バッテリーやオプション類を取り付ければ、あっさりと4kgを超えてしまう。
HK416の頑丈さと性能の高さをそのままに、短縮化・軽量化して使いやすくしたモデルが欲しい! 実際に海外製電動ガンでは、まさにそういうタイプのモデルが一番人気となっており、多くのバリエーションが発売され使用者も多いことからも、そういうニーズが高いことが伺える。
マルイ純正の「HK416短縮バージョン」が、来年の頭には発売になる。これがまた、サバゲ用ウェポンとして使う人のことを良く分かっている、「かゆい所に手が届く」見事なモデルになっている。
HK416Cカスタムバージョン。レシーバーもハンドガードもほぼ金属製の次世代電動ガンながら、こうやってハンドガンを持つかのよに片手で軽々と構えることができる軽量さが魅力だ。重量は現時点では未定(非公表)だが、持った感じでは2500gをちょっと上回る程度、多分3kgには届いていないんじゃないかと思う。
発売は「2016年春頃」を予定。
短縮化されたレールハンドガードにワイヤーストックという仕様のため、「バッテリーはどこに?」というのが当然の疑問だが、なんとマガジン内にミニSバッテリーを収納するという驚きの新アイデアが導入された。これにより装弾数は30発程度となる。通常の次世代M4系用マガジンも使えるのだが、その場合はバッテリーをどうするのかというと……。
バッテリーを外付けできるように、レールハンドガード側面の一部が簡単に外せるようになっていて、その穴からミニコネクターを引き出せるようになっている(引き出した後はコードを挟むようにして外したレールを戻せば外観はほぼ元通り)。これにより、レーザーモジュール型の外付けバッテリーをハンドガード上に取り付けて使うなんてやり方が、特別な配線引き回し加工をせずに誰でも簡単に行えるわけだ。また、「メーカーとしては推奨はできないが」という前提があっての話ではあるが、ハンドガード内に小型のリポバッテリーを内蔵するなんてのもこのコネクターを使えば簡単に行える。
ワイヤー引き出し式の伸縮ストックということで頑丈さは大丈夫なのかというところが一番の心配になるが、縮めた時にガタが出ないようにレシーバー側面にリング(赤矢印で示した部分)が追加されているなど、細かい部分の再現も怠りない。セレクターの表示は英単語ではなくイラストになっている。これはHK製品の特徴でもある。
HK製品の特徴といえばこのグリップもある。「TDタイプグリップ」とカタログには書いてあるが、つまりは「タンゴダウン風」という意味で良いのだろう。M16/M4の純正グリップはお世辞にも握りやすいとはいえない(特にフィンガーチャネルが付いてるものなんか、日本人の指の太さには絶望的に合わなくて不快でしか無い)ものだったが、絶妙な曲線とすべり止めの表面処理があるHKグリップはそれとは比べ物にならないほど握りやすい。ノーマルM4/M16を使っている人でもグリップだけは他のものに交換してる、って人は少なくないんじゃないかと思う。
リアサイト、フロントサイトはDEVGRUカスタムについてくるのと同じ可倒式のものだ。
アルミ削り出しのフラッシュハイダーなど、マズル周りの仕上がりも申し分なし。今回の展示品ではフラッシュハイダーを外すことはできなかったが、製品版ではハイダーを外せばM14逆ネジが現れて各種サイレンサー類を取り付けることもできる。
ガッチリと取り付けられたハンドガード。レシーバートップからハンドガード上面へと一直線に続くレール。HK416がユーザーの大きな信頼を得ているのは、ここのなんともいえない「ガッチリ感」によるものが大きい。この信頼性をそのままに、短く軽くなり、さらにバッテリーの取付方法まで最初から2通り用意されているHK416Cは、「初めての人に薦めるサバイバルゲーム用電動ガン」としてのベストチョイスになるかもしれない。