Categories: 実銃射撃

0.1点差が意外に大きかった

いつのまにやらスカイツリーもずいぶんとでっかくなった。そのスカイツリーが一望できる言問橋からほど近い場所にある運動施設、「台東区リバーサイドスポーツセンター」の地下1F、ほとんどダンジョンの隠し扉みたいな場所にエアライフル射撃場がある。その場所に扉があるということを知っていなければ絶対に気づかないような場所だ。初めて行ったときには射撃場の入り口を探してさまよい歩くこと間違いなし。攻略本なしでは発見できないのは確実。

そんな射撃場で、毎年この時期になると開催されるのがエアピストルの東京都選手権。今年度の東京都主催の試合でそれなりに良い点数を撃った人だけが集められて「今年の一番強いヤツ」を決める大会だ。といっても30人近い枠があるから、APの場合だともともとの人数に限りがあるんで出たいと思えば大抵は出られるんだけれど。

この東京都選手権、優勝すると「2010 CHAMPION」って背中にでかでかと書かれたジャンパーが賞品として貰える。私は、残念ながらいままで一度も貰えたことがない。

本戦が終わった時点で、1位とは10点以上差が付いた4位。1位と10点差あたりで2~8位が拮抗しているという、燃えるんだか萎えるんだか判断に困る状況だった。もうちょっと1位との点差が近ければ逆転も期待できたんだけれど。

そんなこんなでファイナル開始。自他共に認めるファイナル男である私、「ファイナルは100点超え余裕」を公言してたりするんだけれど、今回はとんでもないミスショットを2回もしてしまっていまいち奮わなかった。10発撃って半分が10点超えだけれど、9点を一発も撃ってないっていうメタメタな結果である。ファイナル特有の「なにがなんでも10点狙い」な撃ち方をするから大外ししちゃうんだよねー。

一応、「射程圏内は2位」ってことで念頭に置いて頭の中で計算しながら撃ってたところ、私が大外し2連発でほぼ2位に追いつくの絶望になった後、2位だった人が私以上の大外しをしたため、終わった後は暗算ではどっちが上か判断つかないくらいになっていた。「ほとんど点差ないよなー、競射(サドンデス)になるんじゃなかろうか」と思って銃を持ったまま待機してたんだけれど、競射があるかないかの報告がされるより前に「みなさんお疲れ様でした、今年は…」ってな具合で〆の挨拶に入られてしまって一人だけ射座で固まってる状態になって困った。

結果としては、私は3位。本戦終了時には3点差があった2位の方はファイナルが終わってみれば私と0.1点差の4位となった。3点もの差が、ファイナルで1発しか10点超えに入らないという私以上にメタメタな結果となって大きく後退した形になる。たった0.1点、とはいえ3位と4位じゃどうせジャンパー貰えないことには変わりないし~と思ってたら意外な副賞品が1~3位だけにあったので、思ったよりも大きな大きな0.1点となった。

ついでなので、刷ってきたピンポイントシューティングのPRチラシを配ったり、射撃場の掲示板に貼らせて貰ったりする。APS銃(玩具銃)を使った射撃競技ってのは、トイガンを売ってるショップに集まる人達よりは、射撃場に集まる人達のほうにウケがいいんじゃなかろうかと常々思ってたので、今年は試合のたびにゲリラ的にチラシを配布してたりする。実銃所持して競技射撃してる人でも、ピストル系は「なんかいろいろとめんどくさいし」ってことで敬遠してる人が多いので、そういう「めんどくさい」のが全然ない玩具銃射撃ならやってみようかなって気になってくれるんじゃないかと期待してたりするんだけれど、どうなるかなあ。

池上ヒロシ

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