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第54回 静岡ホビーショー・度肝を抜く製品その2

まるで別のブースのように、色合いも雰囲気も全く違うコーナーが設けられていた。新製品、「特急ガン」を紹介するコーナーだ。

「度肝を抜く、東京マルイの新製品」の正体は、前述のとおり電動フルオートショットガンだったわけだが、実はもう一つ、テイザーにも事前情報にも全く無かった新製品がある。見た目はプラレールみたいな小さいディフォルメされた鉄道の模型だが、何箇所かを変形させると銀玉鉄砲みたいなエアガンになる「特急ガン」だ。
 

撮影した写真を見返してみると、変形前の電車モードの写真が一枚もなかった……。これは変形して「銃モード」になったところ。
変形のプロセスを見てみよう。まずノーズ部分を下に折りたたむ。銃口が現れる。
連結部分のパーツを下方向に回転させるとグリップになる。
開いた所の奥には給弾口がある。ここから弾を本体内に入れる。
最後にトリガーを引き出す。車体下部にある小さい爪を引っ掛けて下方に回転させる。
これで完成。トリガーを引く力がバネを圧縮させ、最後までトリガーを引いたところで銃口から弾が飛び出す。弾の威力はたいしたことがなく、自分で自分の手のひらを撃っても「痛っ」とすら感じないくらいだ。ちなみに対象年齢は7歳以上用とのこと。
これが使用する弾。直径6mmで、普通のBB弾と同じように見えるが……
実はこの弾、ゴム製ですごく柔らかい。指で押しつぶすとまっ平らになってしまうくらいだ。通常の固いプラスチック製のBB弾は「絶対に使用できない」としつこいくらいに念を押されていた。柔らかい素材でないと撃てないような仕組みになっているのかもしれない。
こんな感じでランナーで繋がった状態で箱の中に入っている。
「特急ガンターゲット」と題した専用のターゲットも発売予定とのことだけれど、見る限りは「プロキャッチターゲット」の色が変わっただけっぽい?

「プラレールみたいな見た目の」って最初に書いてしまったけれど、別にレール幅などがプラレール互換になっていたりプラレールの上を走らせることができたりするわけではないそうだ。「大人の事情で……」とのことだったけれど、100円ショップに行けばプラレールとほぼ互換の鉄道オモチャが山ほど売ってるよね? アレって別にタカラトミーの許可もらってるわけじゃないでしょ? それに綾瀬(東京マルイ)と立石(タカラトミー)ってすごく近所なんだし、仲が悪いとか付き合いがないってことはないと思うんだが……。

というか、実は互換がどうとかそれ以前の問題として、この特急ガンの電車モード、前輪と後輪とで車輪の間の幅が異なるというトンデモ仕様だったりする。軌間の統一とかそういうレベルの問題じゃない、もっとスゴイ何かを味わった気がする。

さて、次回以降は、まともな……というと「特急ガン」がまともじゃないような言い方だが、とにかく普通に電動ガンとかガスガンとかの新製品紹介をしていきたい。

池上ヒロシ

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池上ヒロシ

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