ネタ元になってたマンガであるツマヌダ格闘街の、具体的に何巻にどういう記述で書かれてるのかってことが気になって、昨夜改めて読み返してみて確認しました。読んでたら面白くて、つい時間がかかってしまいましたが……。
上記のウンチクが掲載されていた場所は、
「ツマヌダ格闘街」の11巻
医学用語では、鼻と耳を通る面を「カンペル平面」、眼と耳を通る面を「フランクフルト平面」と呼ぶ。フランクフルト面が水平になるように構えると、眼の筋肉や首・肩周りも緊張してしまうが、カンペル平面を水平に保つと、眼を始め上半身をリラックスして構えることができ、パフォーマンスの向上が期待できる。
この「カンペル平面」「フランクフルト平面」って言葉で改めて検索してみると、でるわでるわ「アゴは出したほうが良い」って書いてるサイトの数々! 主に社交ダンスを教えている方のサイトが多いようです。ダンスというのは「身体の姿勢を正しく保つ」ということにおいては、ありとあらゆるスポーツの中でも間違いなく最高レベルを要求されるものですから、平衡感覚のパフォーマンス向上のための研究も進んでいるということなのでしょうね。
アゴは引いた方がいいのか? 出した方がいいのか? 良い姿勢とは?
4年ほど前に、『アゴは引いた方がいいのか? 出した方がいいのか?」というネタがブームになりました。当時から僕はずっと、『出したほうがいい派』です。
§6-04:顎を出した「水平感覚」~カンペル平面
宮本武蔵の「五輪の書 水の章 兵法の身なりのこと」という著の中に、
「鼻すじ直にして、少し頤(おとがい)を出す心なり」
という言葉があるそうです。 「頤」(おとがい)とは「下あご」の意味。
つまり、「鼻筋を垂直に保ち、少し下あごを出す」姿勢。
MIRUの科学…②
フランクフルト平面でも踊れる生徒はいたがそれをカンペル平面にするとよりパフォーマンスが上がり笑顔でスピンが出来た。
3-97:顎(あご)は出せばいい?引けばいい?
「顎(あご)は、引くよりも、出した方がいい!」ということを書いた本があるので、紹介しておきます。(中略)「顎を引くと能力が半減してしまう」とか、書いてありますが、さて、どうでしょうか?
その根拠となっている本も、上記サイトの一部には具体的に挙げられていました。上記のマンガ内でのウンチクも、この本がネタ元になっているのかもしれません。
(Amazonでの内容紹介)
『五体治療院』代表で広島選手会の元トレーナーである小山田良治氏と、『ナンバ走り』『捕手論』などの著作がある織田淳太郎氏の共著。あまり知られていませんが、「左重心」がスポーツを行なう上で、重要な鍵を握っていることに注目。勘違いされがちな「重心」の意味を明確にし、プロ野球中日・和田や、大相撲・白鵬などの好例を挙げながら分かりやすく解説します。運動能力を伸ばしたい人におすすめの一冊です。
「アゴを引いた姿勢は、悪い姿勢だから矯正しないとならない」ってほどじゃありませんが(世界トップレベルでもそういう姿勢で撃ってる人がいるわけだし)、アゴを少し出した姿勢については平衡感覚の向上のためには一定の効果があるのだという、ある程度の根拠にはなるんじゃないかと思います。