上写真はいつぞやのAPSカップで撮影したシルエットの様子。バックは薄い青色の布で、狙うのは白くて四角い金属製のターゲットだ。
なぜ狙うべきターゲットを黒色に、下の台を白色にしてくれなかったのかと問い詰めたい気分でいっぱいだけれど、こういった「普通のやりかたじゃ対処できない要素」があちこちに散りばめられているからこそAPSカップは面白いとも言えるので悩ましいところだ。
嘆いていても仕方がないので練習するしかない。実際に同じ色・同じ形のターゲットを設置して撃つのもいいのだろうけれど、それができるのはサイト調整がバッチリと合っているときだけ。シルエットはターゲットまでの距離がまちまちなのだから毎回狙う場所を変える(あるいはサイトを調整する)必要があるのだから、まずやるべきはどこを狙って撃てばいいのかを割り出すことだ。
実際に撃って、上に外れたから下を狙おうとか、下に外れたから上を狙うようにしようとか、そういうやり方はあまり良くない、というかオープンサイトを使って精密射撃をするってことを考えると最悪だ。ちゃんと撃てていれば、弾がどこに飛んだのかなんて全く分からないはずだからだ。弾がどこに飛んだのかわかるというのは、撃った瞬間から直後にかけて目のピント、言い換えると意識をターゲットの方に飛ばしているということ。それはすなわち、「サイトに集中する」という精密射撃において一番大事なことを疎かにしてしまっているという証拠だ。
というわけで、弾が飛んだのがどこなのかが後からでもわかるような仕組みを作る。大仰な言い方をしたけれど、早い話が「ペーパーターゲットを作る」というだけの話。実際にAPSカップ本大会で見えるのと同じような感じの色合い・形をしたシルエットのペーパーターゲットを作ってみる。まずは上の画像とレギュレーションブックを元にシルエットターゲットの形を作り、上の画像から色をスポイトで抽出。A4ペーパーに8つのターゲットを貼り付けてみた。
実際の現場写真を元に改めて作ってみて思ったけれど、よくこんなターゲットを狙っていたものだ……。APS始めたころは普通にターゲット見えて狙えてたように思うんだけれど、最近はもうターゲットもサイトもなにがなにやらで。やっぱり加齢による目の衰えとかそういうのが影響しているんだろうか。