発行:宝島社
価格:1,620円
発売:2014年5月15日
いわゆる、銃のカタログ本です。今回は掲載する銃の選別から、全部で100丁のうち80丁分の解説文を担当しました。メインライターですって名乗っても、まあ許されるんじゃないかと思います。
こういったカタログ本っていろいろ出てますが、この本の特色としては「銃のことなんか全然詳しくない人でも、ちゃんと面白く読める解説文」という点です。人類の長い歴史の中で、その銃がどんな登場のしかたをしてどういう役割を果たしたのか、あるいは果たしているのかということが短い文章から読み取れるような、そんな解説文ということで発注を受けました。専門用語は完全NG、銃のメカニズムや開発者の名前なども基本的に全く言及しないという極めて厳しい制約があり、思った以上に大変な仕事でした。
「ドラマチックに銃を解説する」という難しい注文、ちゃんと果たせているかどうか、どうか皆さん厳しいご評価を。
あと、この本の面白い点がもうひとつあります。すべての銃に、メインとなる私が書いた解説文の他に、「サバゲー派」「モデルガン派」「ミリタリーアイドル」「映画鑑賞派」の4つの全く異なる視点からの一言コメントが追加されているんですね。普通こういうのってメインライターが全部それぞれのキャラになりきって書くもんだと思って覚悟してたんですが、驚いたことにこの4つの派閥、本当にその系統の人(もう名前出してもいいんじゃないかってくらいの人)に発注して書いてもらったそうです。「ミリタリーアイドル」のところなんか、おそらく全く興味なんかないであろう二次戦時代の銃についてのコメントとか「あー、すげー苦労してそー」ってうかがい知れる涙ぐましいものになってたりしますんで、実はこっちのほうが必見だったりするかもです。