すっかり暖かくなってきました。各地で公式大会とか練習会が開かれたりする季節でもありますが、今年は昨年よりも全体的に、なんというか活気があるというか、参加人数も多く顔ぶれも新しくなってきているそうです。じわじわと射撃スポーツのブームが、それもスピード系だけじゃなくて精密射撃系のも一緒に来てくれるのではないかと、淡い期待を持ってしまいますね!
いつかPPSやひたすらブルズアイもビックイベントに育ったりしたら凄いなとか夢想しつつ、4月の結果をお送りします。
今月は距離5m。鉄板に開けられた直径22mmの穴の中に詰めたスポンジを撃ち抜けば10点になるという「プレート」で、面白いことに参加人数の大半が「1枚だけミスする」という結果になりました。ここで誰か1人でも満射をしていれば頭1個抜きでていたんですが、この結果により最終ステージになるKYLのギャンブル要素がいきなり増大……したところが、最も小さな20点ターゲットを時間内にヒットすることができた人はシマヤさん1人だけ。プレートで2枚残しをして大きく順位を後退したところからの逆転優勝となりました。
結果は僅差です。私が第1シリーズでけっこう良い点が撃てたのでそのまま逃げ切りできるかと思いきや、シマヤさんに猛追されあわや逆転されるところでした。ついつい自分のスコアばっかり気にしてしまってマッチ進行が疎かになりかけてしまうという主催者としてあるまじき状況が少しだけありました。すいません!
競技時間が、1人あたりで15分×3の45分という長丁場になるマッチです。エアガンを使ったシューティングマッチはいろいろなものが全国各地で数多く開催されていますが、実際に射座に立って撃ってる時間の長さという点ではおそらく日本一じゃないでしょうか。
最初は時間どうやって使ったらよいものか見当もつかずに持て余してしまい、やたらと速く撃ち切ってしまったりとか、逆に時間をかけすぎて最後の方で力尽きてしまったりする方も多かったのですが、1年以上もやっているとみなさんいろいろとノウハウを確立されてます。射座にドリンクを持ち込んで、適宜水分補給がてらの気分転換をする方。半分くらい撃った所で完全に撃つのを一旦止めて、射座から離れて後ろの方に行って休憩を取る方。イヤホンで音楽を聞きながら、いつも同じ曲のどの部分まで来たら次を撃つかというのをキッチリ決めてそのとおりに同じペースで撃ち続ける方。
そんなペース配分の工夫をされているお二人、シオジャケさんとヤマナカ社長が、なんと全くの同点で1位に並びました! ……私は第1・第2シリーズとそこそこ良かったので、完全に油断して第3シリーズで「撃っちゃえぽーん」な感じの撃ち方になってしまって案の定……。
同点の場合、シュートオフを行います。ピンポイントシューティングのプレートを使い、まずは5発通常通りに制限時間4分で5発、それで勝敗が決まらなかったら次は1分1発でサドンデス方式という、サッカーのPK戦と同じやり方ですね。
2人同時に撃ち始めるのですが、最初の5発は制限時間4分の中ならどういうペース配分で撃っても構いません。まずヤマナカ社長がリズム良く5発をぽんぽんぽんぽんぽんと撃ち、「○×○○×」という結果。一方、シオジャケさんはいつもどおりイヤホンから聞こえる音楽に合わせて同じペースで撃ち続けます。面白いことに最初の4発が全く同じ「○×○○」のペース。最後の1発、当たれば優勝、外せばサドンデス突入。
「キィン」と穴の縁に当たる金属音が響きますが、弾は穴の中を通って見事にスポンジを撃ち落としました。シオジャケさん4発、ヤマナカ社長3発でシオジャケさんの優勝です!
盛り上がった「PPS & ひたブル」もこれにて終了。フロンティアさんからご提供いただいたサファリランドのハンドガンケースや、大友商会様からいただいた東京マルイのエアーコッキングハンドガン、そしてこのマッチで使用している特製の二枚複写式ブルズアイターゲットなどの賞品をくじ引きで分配しました。ブルズアイターゲット、人気でしたね……。
さて、次回の「ピンポイントシューティング & ひたすらブルズアイ」は、5月3日の土曜日、同じく赤羽フロンティアビル2Fシューティングレンジにて開催です。次の日がAPS公式ですが、その練習目的でも、「APSやってる人ってどんな人なんだろう」って物見遊山で見に来る目的でもなんでもよいので、どうぞご参加ください。