Categories: 実銃射撃

ライフルの方の更新

ぜんぜん撃ってなかったハンドライフルを手放したので、今所持しているのはライフルが1挺、エアピストルが1挺の合計2つ。エアピストルは2年ごとの更新(正確には自分から自分へ譲渡して毎回新規で許可を取り直し)なのだけれど、ライフルは3年ごとの更新になる。3年前に全部まとめて一度に更新したので(おかげで凄い出費になったが…)、昨年はエアピストルを更新し、そして今年はライフルの更新期限が迫ってきた。

銃刀法が数年前に改正されて、ライフルや散弾銃の更新がそう簡単には行かなくなった。今までは常識的な範囲で普通に射撃場で撃ったり大会に参加したりしてれば問題なく更新できたのだけれど、改正後は更新時に「技能講習」というのを受ける義務が追加されてしまった。この「技能講習」というのがクセモノで、日本国内における銃所持者の大多数を締める狩猟用銃所持者向けのものとなっており、競技専門でやってるマイナー人種にとっては全くの埒外だったりする。そもそも、数年間一度も射撃場になんか行ってないよ……みたいな所持者を対象にしてるものなので、最低でも年に数回射撃場において競技射撃用途で銃を使ってる人にとっては「何の意味が……?」と疑問にしか感じない制度でもある。

いちおう救済措置はあって、過去3年間(つまり前回の更新以降)に6回以上、公式な大会に参加してある程度以上に「まともな点数」を撃っていれば、その技能講習を免除してもらえるという特例が日本ライフル射撃協会の会員には与えられている。3年に6回だから、1年に2回以上。お気楽シューターだと、年に2回の都道府県の普及大会だけで十分って気持ちになるんだけれど、それだと回数がギリギリになる。悪天候で中止になったり急用ができて参加できなかったりしたらアウトだし、回数は足りていても申込み期限が迫ってしまい「6回めに参加、即手続きを開始、でも更新期限に間に合うかどうか!」みたいな綱渡りになってしまう危険もある。だから安全策を取るなら、普及大会に加えて春夏秋冬の季節大会にも1~2回は参加しておいて保険をかけておくと良い。なんでも、地方のライフル射撃場で開催されている、その県のライフル協会主催の月例会のようなローカルマッチであっても、立派な「参加実績」としてカウントされることもあるとか。参加費の安さってことならそういう月例会は大抵の場合すごく安いのでお得かも。

この書類の申請手続きについては、どこの都道府県のライフル協会も「早目の申請をお願いします!」とそりゃもう鬼気迫る勢いでアナウンスをしている。もしかしたら3ヶ月とか半年とかかかるのかもしれないと怖くなり、「6回分の参加実績」を達成した直後に申請を行った。更新期限にはまだ半年近くもあるから十分に間に合うだろう…と思ったら、なんか2ヶ月かそこらで手続きが終わって必要な書類が返送されてきた。技能講習免除に必要な「推薦書」と、何に必要なのか実は誰も良く知らない「競技者適格証明書」の2つだ。同じ場所に申請したんだから一度に送ってくればいいのに、なぜか適格証明書の方は日本ライフル協会から直接、推薦書の方は日本ライフル射撃協会→東京都ライフル射撃協会→葛飾ライフルの担当者→私と、やたらと長いルートをたどって戻ってくる。そうしなきゃならない理由はあるんだろうけれど、面倒な話だなあ。

書類は揃ったわけだが、しかしライフルの所持許可更新を受け付けてくれるのはまだ4ヶ月も先だ(数年前の銃刀法改正には、この「受付期間の大幅な短縮」というのも含まれていた)。いくらなんでも先走りし過ぎた。ちょっとまてよ、この推薦書やら適格証明書やらに有効期限ってあるのか、そりゃあるんだろうけれどまさか3ヶ月とか言わないよなと急に不安になって確かめたら、いちおう1年間が有効期限とのこと。やれやれ一安心だ。

池上ヒロシ

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