自産自消の地元密着型ワイナリーということになるのでしょうか。生産しているワインの半分は一升瓶で、ほとんどが地元の農家や地域の酒屋で販売され、全国向けに流通することは基本的にありません。材料となっているブドウもほぼ100%が地元で取れたもので(※)、生食用として作られたけれども房の形が悪いなどの理由で生食用としては売れないものや、余剰になってしまったもの、あるいは片手間に作られた品種などが集められてワインになっています。
※:例外として、赤ワインの一部には輸入果汁を使っているものもあるとのこと。
基本的には小規模ワイナリーということになるのですが、県の助成金などもあるとのことで設備はけっこう立派で、生産量も堂々たるものだったりします。
ここの工場見学は、本当に隅から隅まで見せてくれるのが特徴です。「え? そんなところまで見せてもらっていいの?」と思わずこちらが言いたくなるようなところまで平気で案内してくれます。それも一日に4回とかけちくさいことはいわず、人がある程度集まればすぐに出発、ひと通り案内が終わって最初のところまで戻ってきてまた人がいれば即座にまた出発とひっきりなしに案内を続けているらしく、案内をしてくれる方も「朝からずっと喋り通しで、顎のあたりがもうへろへろになっへるんへふよう」と、思わず泣き言が出ていました。
なんでも、今年はものすごい豊作で、昨年に比べると倍に近い収量があったとのこと。そのため、濾過に時間がかかって新酒に追いついていないのだとか。甲州の辛口はまだ濾過が間に合ってないので未出荷なので、「まだか、まだか」という問い合わせを何件も受けているんです……と申し訳なさそうに話されていた。
ニュー山梨ワイン醸造
http://www.onyx.dti.ne.jp/~new-wine/
所在地:〒406-0807山梨県笛吹市御坂町二之宮611
TEL:055-263-3036
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